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　日本旅行が話題の鉄道を使った旅行商品を相次いで発売した。3月のダイヤ改正で定期運転を終える寝台特急「日本海」と急行「きたぐに」に乗車するプランや、第3セクター鉄道社員に集客の意見を言う鉄道ファン向けプランなど。

　「日本海」「きたぐに」プランは、大阪〜青森間を走る日本海と、大阪〜新潟間を走るきたぐにの両方に乗る「完乗プラン」と、どちらか片道のみに乗車するプランを設定。大阪発着の完乗プランは3月9〜11日の2泊3日で大人4万9800円。ツアーオリジナル記念乗車証などの特典付き。

　「ありがとう屋代線の旅」は、3月で廃線となる長野電鉄屋代線の貸し切り専用列車に乗る。普段入れない施設での列車の記念撮影会やグッズ即売会などを実施。3月10日発の1泊2日または日帰りで、1泊2日現地発着プランは大人3万4800円から。

　「鉄道ファンのための企画会議ツアー」は、秋田県の第3セクター由利高原鉄道の社員に、「どんなツアーを今後展開すべきか」の意見を語ってもらう。おばこ姿のアテンダントが乗務する「おばこ列車」などさまざまなアイデアで集客しているが、さらに多くの鉄道ファンに来てもらおうとツアー参加者から意見を聞く。観光庁による国内旅行振興キャンペーン「がんばろう!日本」と連動したモニターツアー。3月10~11日、東京発着の1泊2日で、大人2万6800円。

　引退する新幹線100系と300系の最終列車に乗るプランは、新大阪~広島間の300系のぞみと広島〜博多間の100系ひかりに乗車する「完乗プラン」や、岡山~広島間の100系ひかりに乗る「ちょい乗りプラン」など。3月16日限定で、300系と100系の完乗プランが大人1万9800円。

　JR北海道は3月9日、日本列島縦断の旅(4泊5日)を実施する。従来、北海道から鹿児島まで、JR線を乗り継いでの旅だったが、今回初めて沖縄まで足を延ばす。旅は移動が主体で、「観光はついておらず、食事の多くは乗客自身でとっていただく。通常のツアーとは趣旨が異なる点を理解して申し込んで」と同社。

　JR最北端の駅・稚内駅から最南端駅・西大山駅までJR線を利用して移動。その後は鹿児島空港から飛行機を利用し、那覇空港着。帰路は那覇発新千歳着となる。沖縄ではゆいレールに乗り「軌道系交通の駅としては日本最南端となる赤嶺駅に立ち寄る」という。

　旅行代金は稚内発16万3千円、旭川発16万2千円から。那覇で解散するコースもあり、この場合は2万5千円引きとなる。募集人員は30人。

　宿泊先はロワジール函館、博多都ホテル、鹿児島東急イン、沖縄ポートホテル。

　近畿日本ツーリスト(KNT)は10日、同社グループ(KNT、KNT北海道、KNT九州)の昨年1〜12月の旅行取扱実績を発表した。総取扱額は前年比10.4%減の3567億1510万円だった。このうち国内旅行は同11.7%減の2102億9103万円、海外旅行は同6.7%減の1354億969万円、国際旅行は同38.3%減の55億367万円、関連商品他は同6.8%減の55億1072万円。国内旅行は全体では前年実績を2ケタ下回ったが、一般団体は前年実績を上回った。

　国内旅行の内訳は、一般団体が同5.8%増の364億4834万円、学生団体が同6.2%減の490億2531万円で団体全体では同1.4%減の854億7365万円。企画旅行は国内企画旅行商品「メイト」が同16.5%減の839億9733万円、その他企画旅行が同62.6%減の2572万円だったことから、企画旅行商品全体では同16.5%減の840億2304万円。個人旅行は同19.5%減の407億9434万円だった。

　海外旅行の内訳は、団体旅行が同17.3%減の316億5161万円、企画旅行が同2.8%減の548億2006万円、個人旅行が同2.9%減の489億3802万円だった。

　全旅(池田孝昭社長)は、韓国の麗水(よす)市で開かれる世界博覧会に豪華客船「ふじ丸」を利用して行くチャータークルーズを企画した。熊本県の八代港発着。5月24〜27日の3泊4日。

　「2012麗水世界博覧会」は5月12日から8月12日まで開催。テーマを「生きている海、息づく沿岸」、サーブテーマを「資源の多様性と持続可能な活動」とし、自然と調和しながら生きる人類の未来像を示す。日本も「日本館」を出展し、海の恵みと脅威に向き合いながら東日本大震災からの復興を目指す姿をアピールしていく。

　全旅のクルーズ企画は5月24日午前12時に八代港を出航し、翌25日午前8時半に麗水港に入港し、終日、世界博覧会を見学する。26日は民族村「楽安邑城」や国宝「鎮南館」などの麗水周辺の観光、または博覧会見学のいずれかを選べる。午後9時に出航し、27日午後2時に八代港着。

　3泊とも船中泊。船内ではコンサートやマジックショーなどのイベントが楽しめる。

　旅行代金は客室タイプや客室利用人数によって異なり、1人9万8千円から34万8千円まで。

　全旅では、創立40周年記念企画として販売に力を入れているが、「引き合いは多い」(同社旅行事業部)と好調のようだ。

　楽天が13日発表した2011年度(1〜12月)通期決算で、楽天トラベルの予約流通総額が前年比14.9%増の4205億円に達した。トラベル予約流通総額とは、国内・海外宿泊、海外航空券、国内バス、国内・海外ダイナミックパッケージ、レンタカーの予約受付時に対する流通総額のこと。キャンセル前の税引き換算値であることを除けば、一般の旅行会社の総取扱額に相当する。

　また国内バスと海外を除いた、楽天トラベル単体の売上高は同12.2%増の255億2800万円、同営業利益は同11.4%増の107億1100万円となった。営業利益率は同1.7%減の28.8%だった。

　楽天トラベルの予約流通総額の大部分が国内宿泊予約であることから、国内宿泊の総取扱額で、JTBを抜いた可能性もある。

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