今年5月22日に開業する東京スカイツリー(東京都墨田区)の入場券を組み合わせた旅行商品が、旅行各社から販売されている。オープン当日の日付指定入場券を組み合わせた商品はすでに各社完売しているよう。入場券だけでなく周辺観光を楽しめる特典やスカイツリーの見える部屋への宿泊などの特色を打ち出し、スカイツリー人気を取り込もうとしている。
阪急交通関西発
オープン初日文完売 「注目の高さ裏付け」
阪急交通社は2月中旬、東京スカイツリーに入場する、JR利用の関西発旅行商品を発売したが、オープン初日(5月22日)に入場する21日出発分が完売したことが分かった。同社は「注目の高さが裏付けられた」(広報部)としている。
商品名は「東京スカイツリー第1展望台入場と新ラプソディー大人のゆとりの旅3日間」で、出発は新大阪駅と京都駅。行程2日目にスカイツリーに入場する。宿泊先はザ・プリンスパークタワー東京。
出発日は5月21日、6月7、10、28日、7月5、8、16、19日。「6月7日分も完売。その他の予約も順調で、すべての催行が確定している」という。
旅行代金は5月21日のみ大人1人15万円で、32人の限定とした。それ以外は10万円となる。最少催行人員は20人で、添乗員が同行する。
浅草寺や柴又、銀座などを巡り、隅田川の水上バス乗船も組み込んだ。「2日目夕食は銀座ろくさん亭で創作日本料理、3日目昼食は銀座久兵衛本店の江戸前寿司を用意するなど、東京の食事にもこだわった」と同社は自信を示す。
日本旅行
展望台に500円で入場 30日前予約でオプションも
日本旅行はこのほど、5月22日に開業する東京スカイツリーにスポットを当てた宿泊プランを発売した。同社独自のオプショナルプランとして、通常2千円のツリー第1展望台日付指定入場券引換券をワンコインの500円で提供するなど「他社商品との差別化を図った」(同社)。
4つの指定ホテルで30日前までに予約した人に5つのオプションを用意。スカイツリーの入場券引換券ほか、東武ホテルレバント東京のホテルランチブッフェ、隅田川ライン(水上バス、浅草〜お台場海浜公園)、はとバス「ベストビュードライブ東京スカイツリーコース」、スカイバス東京「皇居・銀座・丸の内コース」も通常1220〜2400円のところ500円で用意した。
ホテルの客室はスカイツリー側を用意。部屋からもツリーの景色を楽しめる。
5月22日から9月30日までの設定。東武ホテルレバント東京に2人1室で宿泊の場合、オプショナルプラン付き1人料金7900円から。ファミリー、小グループなどを対象に1万人の取り扱いを目指す。
ANAセールス
完売で第2弾商品 体験など20メニュー用意
ANAセールスは1日、全国の30地域を発地とした東京スカイツリーの入場券付きツアー「東京スカイツリーへ行こう」=写真にパンフレット=を発売した。1月発売の「東京スカイツリー初日限定ツアー」に続く第2弾商品。東京スカイツリー周辺や近隣の浅草エリアで昼食や体験メニューなどを割安感ある値段で利用できるクーポンも付け、東京スカイツリーと共に東京観光の魅力もアピールする。
全国各地から羽田空港までのANA航空便と宿泊に、地上350メートルに位置する「東京スカイツリー天望デッキ」日付指定入場券の引換券をセットにした。同社が1月26日に発売した初日限定ツアーは定員の20人を完売したが、第2弾商品でもオープン初日の日付指定入場券を若干数用意する。
このほか昼食や観光施設への入場など3千〜4千円相当のメニューを1500円で利用できる「MAP&クーポン」も新たに用意した。
宿泊は東京スカイツリーが見える部屋を4施設で用意。都内24施設、栃木・鬼怒川エリア4施設を設定した。
関西発1泊2日の場合、旅行代金は2万5300円から。