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トラベル ■WEB増刊号《2012年3月10日(土)発行》  
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スカイツリーで集客、旅行各社が商品続々
商品のチラシ

 今年5月22日に開業する東京スカイツリー(東京都墨田区)の入場券を組み合わせた旅行商品が、旅行各社から販売されている。オープン当日の日付指定入場券を組み合わせた商品はすでに各社完売しているよう。入場券だけでなく周辺観光を楽しめる特典やスカイツリーの見える部屋への宿泊などの特色を打ち出し、スカイツリー人気を取り込もうとしている。

阪急交通関西発
オープン初日文完売 「注目の高さ裏付け」

 阪急交通社は2月中旬、東京スカイツリーに入場する、JR利用の関西発旅行商品を発売したが、オープン初日(5月22日)に入場する21日出発分が完売したことが分かった。同社は「注目の高さが裏付けられた」(広報部)としている。

 商品名は「東京スカイツリー第1展望台入場と新ラプソディー大人のゆとりの旅3日間」で、出発は新大阪駅と京都駅。行程2日目にスカイツリーに入場する。宿泊先はザ・プリンスパークタワー東京。

 出発日は5月21日、6月7、10、28日、7月5、8、16、19日。「6月7日分も完売。その他の予約も順調で、すべての催行が確定している」という。

 旅行代金は5月21日のみ大人1人15万円で、32人の限定とした。それ以外は10万円となる。最少催行人員は20人で、添乗員が同行する。

 浅草寺や柴又、銀座などを巡り、隅田川の水上バス乗船も組み込んだ。「2日目夕食は銀座ろくさん亭で創作日本料理、3日目昼食は銀座久兵衛本店の江戸前寿司を用意するなど、東京の食事にもこだわった」と同社は自信を示す。

日本旅行
展望台に500円で入場 30日前予約でオプションも

 日本旅行はこのほど、5月22日に開業する東京スカイツリーにスポットを当てた宿泊プランを発売した。同社独自のオプショナルプランとして、通常2千円のツリー第1展望台日付指定入場券引換券をワンコインの500円で提供するなど「他社商品との差別化を図った」(同社)。

 4つの指定ホテルで30日前までに予約した人に5つのオプションを用意。スカイツリーの入場券引換券ほか、東武ホテルレバント東京のホテルランチブッフェ、隅田川ライン(水上バス、浅草〜お台場海浜公園)、はとバス「ベストビュードライブ東京スカイツリーコース」、スカイバス東京「皇居・銀座・丸の内コース」も通常1220〜2400円のところ500円で用意した。

 ホテルの客室はスカイツリー側を用意。部屋からもツリーの景色を楽しめる。

 5月22日から9月30日までの設定。東武ホテルレバント東京に2人1室で宿泊の場合、オプショナルプラン付き1人料金7900円から。ファミリー、小グループなどを対象に1万人の取り扱いを目指す。



ANAセールス
完売で第2弾商品 体験など20メニュー用意

 ANAセールスは1日、全国の30地域を発地とした東京スカイツリーの入場券付きツアー「東京スカイツリーへ行こう」=写真にパンフレット=を発売した。1月発売の「東京スカイツリー初日限定ツアー」に続く第2弾商品。東京スカイツリー周辺や近隣の浅草エリアで昼食や体験メニューなどを割安感ある値段で利用できるクーポンも付け、東京スカイツリーと共に東京観光の魅力もアピールする。

 全国各地から羽田空港までのANA航空便と宿泊に、地上350メートルに位置する「東京スカイツリー天望デッキ」日付指定入場券の引換券をセットにした。同社が1月26日に発売した初日限定ツアーは定員の20人を完売したが、第2弾商品でもオープン初日の日付指定入場券を若干数用意する。

 このほか昼食や観光施設への入場など3千〜4千円相当のメニューを1500円で利用できる「MAP&クーポン」も新たに用意した。

 宿泊は東京スカイツリーが見える部屋を4施設で用意。都内24施設、栃木・鬼怒川エリア4施設を設定した。

 関西発1泊2日の場合、旅行代金は2万5300円から。



旅文研が4月にフォーラム、テーマは「鉄道と旅」
 近畿日本鉄道の文化研究機関、旅の文化研究所は4月15日、東京都港区のシェラトン都ホテル東京で第18回「旅の文化研究フォーラム」を開く。第19回旅の文化賞の表彰などを行うほか、デザイナーの水戸岡鋭治氏らをパネラーに迎え、「鉄道とツーリズム」をテーマとしたシンポジウムを実施。同研究所では現在参加者を募集している。

 第1部では公募研究プロジェクトの研究発表のほか、旅の文化賞の表彰式と公募研究プロジェクトの採択発表式を行う。

 第2部のシンポジウムでは、白幡洋三郎・国際日本文化研究センター教授がコーディネーターを、JR九州の列車デザインなどで知られる水戸岡氏のほか、山口昌紀・近畿日本鉄道取締役会長、山本志乃・旅の文化研究所主任研究員の3人がパネラーを務める。

 時間は第1部が午後1時〜午後4時、第2部が午後4時10分〜午後5時30分。参加費は無料。募集定員80人になり次第締め切る。

 問い合わせは旅の文化研究所(TEL03・5820・0360)。



イーウェルとJALグループ、ウェルボックス会員へ新サービス
 福利厚生サービスを提供するイーウェルと日本航空(JAL)、日本航空グループの旅行販売事業を担うジャルパックは2月21日から、イーウェル提供のパッケージ型福利厚生アウトソーシングサービス「ウェルボックス」の会員向けに新サービスを始めた。ウェルボックス会員に施設利用などで付与されるポイントやポイントをJALホームページで販売する国内・海外パックツアー商品の購入に利用できるようにする。新サービスによりイーウェルは222万人の同会員の利便性を高め、JALグループは福利厚生サービスの会員という新規顧客層への販売促進を図りたい考えだ。

 契約企業の従業員が付与されたポイントを使って企業ごとに設計したメニュー内の施設やサービスを利用できる選択型福利厚生制度「カフェテリアプラン」で、利用者に付与されるポイント「カフェテリアポイント」と、会員専用ポイントプログラムでアンケートやキャンペーンに参加した会員に付与される、1コイン=1円として利用できるコイン「ウェルコイン」で、JALグループの旅行商品を購入できる。

 ウェルボックスの会員専用サイトを通じてJALホームページ内「JALeトラベルプラザ」の旅行商品を予約、購入するのに、カフェテリアポイントやウェルコインを旅行代金の全額もしくは一部の支払いに利用できる。

 イーウェルの差額決済システムとJALグループのツアー予約システムを連携させることで実現した。JALらによるとカフェテリアプランでのパックツアーの購入、決済がワンストップで可能になるのは業界では初めてという。

 新サービスの提供開始を記念して3社では、ウェルボックスのサイトを通じてJALeプラザの旅行商品を予約、購入する会員に対し、ウェルコインを通常よりも1%割り増しして付与するキャンペーン「春たびキャンペーン」を展開する。さらに抽選でJALの国内往復航空券も贈る。



JR西、広島県などと共同で宮島・呉キャンペーン実施
パンフレット

 JR西日本は広島県、呉市、廿日市市と共同で、4月から6月まで、「瀬戸の海に夢を求めた清盛に出逢う旅『宮島・呉キャンぺーン』」を開催する。NHK大河ドラマ「平清盛」で注目を集める清盛のゆかりの地・宮島、清盛の「日招き伝説」が伝わる「音戸の瀬戸」の呉を中心に、点在する清盛の足跡や瀬戸内海の多島美と新鮮な海の幸などにスポットを当てた。

 特別企画として、宮島では「カラス天狗と南禅寺の豆腐」と題した紙芝居、ライトアップされた厳島神社を眺めながら宮島公認ガイドが案内する「夜の宮島ガイドツアー」のほか、呉ではレトロなまち並みが残る音戸の町を散策する「音戸まちなみガイドツアー」などを実施する。

 現在宮島の「平清盛館(宮島歴史民俗資料館)」では、宮島の歴史や文化に関する資料やドラマ出演者の衣装などを展示。また、呉(音戸)の「平清盛音戸の瀬戸ドラマ館」では、ロケで使用した実物の大型和船が展示されている。土・日・祝日には、宮島と呉(音戸)を結ぶ直行高速船「きよもりブルーライン」、呉と音戸間のシャトルシップ「清盛号」が運航。音戸エリア内のシャトルバスも運行されている。

 JR西日本では、往復新幹線普通車指定席、指定の区間のJR乗り放題、厳島神社や大和ミュージアムなど5つの観光施設入場券、広島の路面電車やJR西日本宮島フェリーなどの2次アクセスをセットにした「宮島・瀬戸内ぐるりんパス」も発売する。

 キャンペーン期間中は主な旅行会社からJRと宿泊がセットになった宮島・呉エリアへの旅行プランも販売される。



JALがひなまつりフライト運航、女性スタッフ活躍

 日本航空(JAL)は「桃の節句」の3日、女性スタッフ中心で運航を行う特別フライト「ひなまつりフライト」を行った。4回目の今年は同社グループも参画する子宮頸がん予防運動「ハロースマイル」と連動して実施。同キャンペーンの応援キャラクター、ハローキティも着物姿で登場し、笑顔の女性スタッフとともに搭乗客にひなあられなどを配った。

 ひなまつりフライトを行ったのは、午前9時55分羽田発那覇行きJL907便。ハローキティの横顔を塗装した機体「ハロースマイル・ジェット」で運航した。同便の使用機材「ボーイング777‐300」の免許を持つ女性パイロットが同社グループではまだ誕生していないため運航自体は男性パイロットが行ったが、貨物の積み込みなどその他の業務の多くを女性スタッフが担当。

 沖縄の魔よけとして知られる「シーサー」をイメージさせる手作りのポスターや桃の花による搭乗口付近の装飾などを行ったほか、機内で手書きのイラストなどとともに、袋詰めしたキャンディーやフォトフレームを配るなどしてひなまつりムードを演出した。

 同便の出発前には搭乗口でセレモニーを実施=写真。9人の女性スタッフが仕事の紹介を行った後ひなあられと手書きのメッセージカードを配ると、ハローキティの周りだけでなくパイロットら女性スタッフの周りにも、一緒に記念撮影をしようという人が集まった。



ウィラー・エクスプレス、新シートで快適アピール

 全国で高速ツアーバスを運行するウィラー・エクスプレスはこのほど、高速バスの4つのシートタイプをリニューアルした。同社が今年度の取り組みとして掲げる100のアップグレード策の一環。既存シートのクッションに工夫を加えたり、女性専用シートにイオン発生器をつけたりするなど乗り心地を高め、「快適・安心な高速バス」をさらに浸透させたい考えだ。

 今回グレードアップしたのは、上位シート「ニュープレミアム」、女性専用車用座席「ボーテ」=写真=と「リラックス」2種類の4シートタイプ。

 例えば、ボーテは30〜40歳の女性層の利用を想定。シャープのイオン発生器「プラズマクラスター」を各座席に1つずつ設置したほか、足のむくみを取るマッサージ器や加温機能を付けたレッグレストが付いており、「眠っている間にキレイになりたいという思いの実現がコンセプト」と同社。女性の身体に合わせ、身長160センチ前後の人にフィットするような作りになっている。



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