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地域観光 ■第2648号《2012年3月17日(土)発行》
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松山市とJR2社、4月から誘客キャンペーン
パンフレット
愛媛県松山市とJR四国、JR西日本は4月から6月まで、「『海の道』で愛媛・松山・道後温泉へ『瀬戸内・松山キャンペーン』」を開催する。鉄道と船で巡る松山と瀬戸内の旅を提案。道後温泉をはじめ、小説「坊っちゃん」や「坂の上の雲」の舞台として知られる松山の観光資源をPRし、鉄道と船の利用に便利なパスを発行する。
日本初の国立公園である瀬戸内海。高速船などが運航されている宮島、広島、呉から松山までの風光明媚な海上航路を「瀬戸内海道1号線」と命名。ここを船舶で移動し、瀬戸内海、松山を楽しむ新たなスタイルの旅を提案する。松山市内では、まち歩きツアーなども実施される。
便利なパスポートタイプのきっぷ「瀬戸内・松山ぐるりんパス」をJR西日本とJR四国が22日に発売。発駅から山陽新幹線などのJRを利用して広島へ移動し、広島〜松山間はフェリーに乗船できる。松山からはJR四国内の在来線特急を使い岡山へ回遊。逆ルートでも利用できる。
ぐるりんパスは着地でも、指定のJR、JR西日本宮島フェリーの自由周遊区間3日間乗り放題、伊予鉄路面電車3日間フリー券、松山観光港までの2次アクセスと松山観光港〜呉港クルーズフェリー(片道のみ1回限り)が利用できる。追加料金で、フェリーから高速船に変更が可能。さらに松山城(ロープウェイ付)、広島県呉市の大和ミュージアムなど人気観光施設6施設の入場券をセットにした。
ぐるりんパスは2人以上の利用で有効期間は3日間。大阪市内発で大人1人1万9800円。
長野県山ノ内町、春以降の観光情報発信
長野県の山ノ内町観光連盟(小根澤市左衛門会長)は6日、東京都豊島区のホテルベルクラシック東京でマスコミ関係者との懇談会を開き、春以降のイベント情報を発信した。
昨年は東日本大震災の影響で中止となり、2年ぶりの開催。小根澤会長のほか、春原良裕副会長(志賀高原観光協会会長)、山本聡一郎副会長(湯田中渋温泉旅館組合長)ら7人が出席した。
冒頭あいさつした小根澤会長=写真=は、「昨年の入り込み客数は例年並み(約430万人)に推移した。今年は(震災1年を踏まえ、消費者の目が)東北に向いており、厳しい入り込みとなりそうだ」としながらも、積極的なイベント展開でカバーする気構えを示した。
4月24日の志賀草津高原ルート雪の回廊ウォーキングを皮切りに、志賀高原大蛇祭りとミス志賀高原コンテスト(8月)や湯田中温泉夏祭り(7〜8月)、法印さんとそばの花まつり(9月)など絶え間なくイベントを実施。11月には「音泉温楽」の開催も予定している。
また、温かいリンゴジュースや根曲がり竹とサバの缶詰を入れた味噌汁「サバタケ」、新感覚のどら焼き「どらっふる」など、町ならではの食材を生かし、誘客の手段に育て上げる考えだ。
志賀高原でスキーを楽しみ、「スノーモンキー」の名で知られるニホンザルの地獄谷野猿公苑を訪れる外国人観光客も少なくない。2010年の外国人宿泊客は約2万7千人に上る。豪州が4割近いシェアを占めるが、最近は香港や台湾、韓国の伸びも目立つことから、アジアに対するセールスを強化する方針だ。
八神純子、岩手復興応援で熱唱
ミニライブで歌う八神純子さん
東日本大震災の被害を受けた岩手県を“食”の面から応援する「ニッポンおいしいフェア〜岩手復興応援編」が7日、東京駅のレストランゾーン、エキナカ商業施設7施設で開幕した。八重洲地下街に設けられた特設ステージでのオープニングセレモニーでは、シンガーソングライターの八神純子さんがミニライブを行った。フェアは16日まで。
同イベントは、JR東日本グループの鉄道会館が主催する「ニッポンおいしいフェア」の特別編で、昨年10〜11月に引き続き2回目の開催。県産のいわて短角和牛、長いも、ラズベリー、わかめなど7種の食材を使用したオリジナルメニューが65のレストラン・ショップで提供される。収益の一部は被災地の復興支援金に充てられる。
鉄道会館の野崎哲夫社長は「震災1年の節目にこうしたイベントが開催できて感慨深い。駅からの情報発信力を最大限生かして、復旧・復興を応援したい」と語った。県から上野善晴副知事が出席。漁業も大きな被害を受けたが、副知事は「2月からワカメの出荷が始まり、秋からはホタテも出荷できる見通しだ」と述べ、復興の歩みの一端を披露した。
八神さんは被災地に何度も足を運び、チャリティーライブを行ってきた。この日はニューシングル「さくら証書」など3曲を熱唱した。「困った時は、皆が1つになってできることをやりましょう。今は岩手の物を食べて、『おいしいよ』って広めて」と呼びかけた。
ご当地キャラクターのそばっちも登場し、イベントを盛り上げた。
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