環境省は13日までに、2010年度の温泉利用状況をまとめた。それによると、11年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で3185カ所となり、前年同月時点と比べ15カ所増えた。2年連続の増加。一方、源泉総数は2万7671カ所で、同154カ所減。これまで増加の一途をたどってきた温泉利用の公衆浴場数は7902カ所となり、減少に転じた。(
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源泉総数のうち、利用源泉数は1万7936カ所だが、自噴は4460カ所にすぎず、前年度と比べても251カ所減っている。湧出量は自噴が毎分76万24リットル、動力は192万6535リットルで、いずれも減少。温度別源泉数を見るともっとも多いのは42度以上で、1万2921カ所ある。
宿泊施設数は242軒減の1万4052軒、延べ宿泊利用人員も約300万人減の1億2493万人にとどまっている。国民保養温泉地の延べ宿泊利用人員は約92万人減の956万人。
温泉地数を都道府県別に見ると、もっとも多いのは北海道の263カ所。次いで、長野県(230カ所)、新潟県(153カ所)、福島県(138カ所)、青森県(129カ所)の順。もっとも少ないのは沖縄県で4カ所だった。
源泉総数は大分県が4538カ所と断トツ。以下、鹿児島県(2784カ所)、北海道(2302カ所)、静岡県(2280カ所)、熊本県(1372カ所)と続き、九州勢の多さが目立つ。