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地域観光 ■第2653号《2012年4月21日(土)発行》    
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秋田県、観光文化スポーツ部を新設
 秋田県は1日、組織改編により「観光文化スポーツ部」を新設した。観光、文化、スポーツの振興はいずれも交流人口の拡大につながるとして、各部に分かれていた担当課を再編し、施策の相乗効果が発揮できるように一元化した。最大の狙いは、観光施策の推進態勢の強化。県は観光を「総合戦略産業」と位置づけており、文化、スポーツだけでなく、関係部署との連携を強化し、一体的な施策の展開を目指す。

 観光文化スポーツ部は、観光戦略課、観光振興課、秋田うまいもの販売課、交通政策課、文化振興課、スポーツ振興課、イメージアップ推進室で構成。定員は110人。再編前は、観光施策は産業労働部観光課、スポーツ施策は企画振興部スポーツ振興課、文化施策は生活環境部県民文化政策課などに分かれていた。

 県は観光について「経済波及効果や雇用創出力が大きく、県の将来の発展を支える」「農林水産業、食品製造業などさまざまな業種から成り立つ」として総合戦略産業と位置づける。文化、スポーツの関係施策と連携させ、交流人口の拡大を通じた地域の活性化に結び付ける。

 同部には観光、文化、スポーツの施策だけでなく、県のイメージアップ戦略、農産物や加工食品の販売促進、交通体系の充実などの施策を担当する部署も統合。スピード感、一体感のある施策の実施を目指し、本庁と地方振興局、県と市町村の連携を強化する。

 秋田県の観光振興では、中長期的な課題のほか、東日本大震災からの観光需要の本格的な回復や、2013年の冬季国体、秋田デスティネーションキャンペーン、14年の国民文化祭などの大型イベントの成功が課題となっており、組織改編の効果が期待されている。

 また、観光文化スポーツ部の部長には、民間の人材を起用した。部長に就任したのはJTB出身の前田和久氏。前JTBコミュニケーションズ社長をはじめJTBの要職を務めた経歴を持つ。



「清盛」関連施設の来場者、10万人を突破

 NHK大河ドラマ「平清盛」の放送に合わせて1月21日に開館した神戸市のドラマ館と歴史館の来場者数の合計が6日、10万人を突破した。同日には「10万人来場記念イベント」=写真=がドラマ館で開催された。

 記念イベントでは、10万人目の来場者と認定された井本雄一さんの家族5人に神戸観光をPRする「神戸・清盛隊」が記念品を贈呈。神戸市立フルーツフラワーパークをPRする「フルーツフラワーエンジェル」からは花束が贈られた。

 神戸市は「オープンして77日目での10万人達成となり、来年1月の閉館までに目標としている両館合計60万人に対して順調に推移している。これまで節目のイベントや土・日曜は雨や寒さで悩まされたものの、今月5日も両館合計で3千人にお越しいただいており、これからの季節の良くなる時期が楽しみ」と話している。



京都市、9月に国際マンガ・アニメフェア開催
 京都市は、マンガやアニメをテーマとした総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア」を9月21〜23日に京都市勧業館「みやこめっせ」などで初開催する。同様のテーマの見本市としては西日本最大規模。
 
 作品やキャラクターの版権を持つ企業など30社程度の出展を見込む。21日が商談のためのビジネスデー、22、23日は一般向けのパブリックデー。パブリックデーの来場者数は約2万人を見込んでいる。

 11日に東京都内で記者発表を行った京都市の門川大作市長は「フェアの開催を通じ、クール・ジャパンとして国の成長戦略に位置づけられているコンテンツ産業の育成を図る。京都への観光客誘致にもつなげたい」と述べた。

 開催にあたっては企業や団体でつくる実行委員会を組織。委員長には映像産業振興機構の松谷孝征理事長(手塚プロダクション社長)が就任した。



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