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地域観光 ■第2654号《2012年4月28日(土)発行》
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立山活性化、学生のアイデアに期待
富山県立山町と立山町観光協会、立山黒部アルペンルート広域観光圏協議会は今年度、学生による立山町の地域おこし事業に関するアイデアコンペを実施する。フィールドワークのための宿泊費などを町が負担するなどして大学生に地域おこし研究の実践の場を提供するとともに、優秀なアイデアを集め、地域活性化につなげたい考えだ。
立山町は立山黒部アルペンルートや黒部ダムなどの立地自治体として年間約100万人の観光客を迎えるが、その多くが同町内の他のエリアをまわることなく「素通り」し、町全体の活性化に十分につながっていないことから、初めて同コンペを企画した。
コンペへは大学もしくは専門学校のゼミ単位で参加してもらう。各ゼミには8月上旬頃までにテーマを設定し、8〜9月に現地でフィールドワークをしてもらう。10月末にまでに研究レポートを提出してもらった上で、12月上旬に立山でプレゼンテーションを実施。研究レポートとプレゼンテーションの内容をもとに、舟橋貴之立山町長のほか企画監修を行う高橋一夫近畿大学教授など5人の審査員が審査し、最優秀賞と優秀賞、アイデア賞を選定する。
最優秀賞を得た提案は、立山町観光協会のホームページに1年間掲載するほか、1年間実証実験の形で実施する。実証実験時には、学生がインターンシップ形式で事業に参加できるようにする。また初年度で商品化が実現し利益が出た場合には、利益の10%をゼミに寄付する。
コンペ参加ゼミには、フィールドワーク参加ゼミ生の2泊分の宿泊と、最終プレゼンテーションに参加する3人の1泊分の宿泊を提供し、負担の少ない形で研究を進めてもらえるようにした。
研究テーマ例は、「地域産業振興に寄与する事業」「地域の観光振興事業」「地域ブランド構築事業」など。「頭の柔らかい学生の皆さんに、立山町の活性化につながるアイデアを出してもらえれば」と同コンペ事務局を務める、同町第3セクター「たてやま」では期待する。
コンペ実施のため、同事務局では現在参加ゼミを募集している。募集ゼミ数は10ゼミ。1校2ゼミの参加を想定する。
参加を希望する場合は、学校名、学部・学科、ゼミ名、参加人員、暫定での研究テーマ、フィールドワーク希望日程、参加ゼミの連絡先(電話、e-mail)を明記したメールを、同事務局(masa3nob@gmail.com)まで送付し、申し込む。
申し込みは5月31日までだが、募集ゼミ数に達した段階でしめ切る。
問い合わせはたてやま(TEL076・483・4201)。
木曽観光連盟、観光大使に歌手の長山さん任命
瀬戸会長(左)と任命書を手にする長山さん
長野県の木曽観光連盟(会長=瀬戸普・王滝村長)は、木曽観光大使に演歌歌手の長山洋子さんを任命した。木曽を題材にした新曲「木曽の翌檜あすなろ」の発売に合わせた任命で、新曲のヒットや歌手活動を通じたPRにより木曽への観光客の増加を期待している。
今月10日には木曽町の木曽文化公園文化ホールで、新曲発売イベントとともに任命式が行われ、瀬戸会長から長山さんに任命書が手渡された。任命書は新曲にちなみ、フレームにあすなろを、版面にひのきを使用した仕様となっている。
瀬戸会長は「新曲がミリオンセラーになり、木曽への観光客も100万人になるようPR活動に取り組んでほしい」と期待。長山さんは「絶対にヒットさせる。東京で生まれ育ったが、木曽を第2のふるさとにしたい」とこたえた。
イベントで長山さんは「木曽の翌檜」のほか4曲を熱唱し、抽選で選らばれた地域住民を中心とする観客約700人を魅了した。
木曽観光連盟は、塩尻市、中津川市、木曽町、上松町、南木曽町、木祖村、王滝村、大桑村の8市町村の観光振興を担っている。
広島と松山、瀬戸内観光で連携
握手する(右から)城納広島県副知事、野志松山市長、松井広島市長
広島県の城納一昭副知事、広島市の松井一実市長ら、同県の政財界を代表する16人が14日、愛媛県松山市の野志克仁市長を表敬訪問し、瀬戸内を観光資源とした観光分野の連携を積極的に進めていくことなどを確認した。
松井市長は「瀬戸内全体がにぎわうように取り組みたい。県と市が一体となり、松山市と取り組んでいきたい」と話した。これに対し野志市長は「瀬戸内の魅力にスポットを当て、広島と松山を周遊する旅行をPRしている。中国と四国ブロックではなく、瀬戸内海を中心にした観光連携を進めていきたい」と連携強化を訴えた。
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