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地域観光 ■第2655号《2012年5月12日(土)発行》
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松山市、歌手の五木さんを観光大使に任命
任命書を受け取る五木ひろしさん(左)
愛媛県松山市は4月27日、歌手の五木ひろしさんを「松山うたこころ大使」に任命した。五木さんの新曲「夜明けのブルース」の題材が松山・二番町であることにちなむ。市が観光大使を任命するのは初めて。
五木さんから市に「今後、曲を披露する際に、松山のPRも行いたい」との申し出があった。市も知名度向上と観光情報の発信などに大きな期待が持てると考え、大使の称号を付与することに。
五木さんの本名が松山数夫であることや、同曲の作詞、作曲が愛媛在住のレーモンド松屋氏(西条市出身)であること、さらに同曲がNHKラジオの人気番組「ラジオ深夜便」のテーマ曲となっていることも大使任命の理由となった。
松山うたこころ大使の名称は、正岡子規など多くの俳人を輩出し、小説「坊っちゃん」や「坂の上の雲」の舞台になるなど、松山の文学性や言葉を大切にするまちにふさわしいものとするために、「歌」ではなく、広い意味で仮名表記の「うた」とした。「こころ」は、五木さんが「歌の持つ力を聴く人のこころに届けていくこと」を大切にし、また、「坂の上の雲」のまちらしく「こころざし」の「こころ」にもかけ、仮名表記の「こころ」とした。
市役所で行われた任命式では、五木さんに野志克仁市長から任命書などが手渡された。五木さんは「ご縁があってレーモンド松屋さんに楽曲提供を依頼したところ、松山を題材にしたものができあがった。この歌で紅白出場を目指す。また、カップリング曲は広島の尾道が舞台で、松山市のすすめる瀬戸内・松山構想と合致する。松山市のPRに貢献したい」と意気込みを語った。
阿寒湖温泉にアイヌシアターがオープン
「イコロ」が本格オープンした
アイヌ民族の伝統文化を紹介する拠点施設、阿寒湖アイヌシアター「イコロ」が4月29日に北海道の阿寒湖温泉に本格オープンした。釧路市が温泉街に約4億円をかけて建設。アイヌ民族に伝わる舞踊や民話を元にした人形劇などの公演が行われる。
イコロはアイヌ語で宝の意。施設は鉄筋コンクリート造平屋約900平方メートル。アイヌ民族が村の守り神としてあがめるシマフクロウの大きな木彫りが掲げられ、各種芸能が披露される舞台、階段状の332の座席、約120人分の立見席などが設けられている。
舞台で火や舟を使った伝統儀式もできるように排煙設備や水路も設置され、後方に設けられた2カ所のスクリーンには、英語、韓国語、中国語の解説文などを映写することができる。
管理運営は、地元の観光協会やアイヌ工芸協同組合などでつくる阿寒湖アイヌシアター運営協議会(大西雅之会長)。
同日には記念式典が開かれ、地元の観光関係者など約300人が出席した。アイヌの神事「カムイノミ」でシアターの安全を祈願した後、道内各地から参加したアイヌ舞踊団による古式舞踊や人形劇が記念上演された。
イコロは昨年11月に完成し、12月から古式舞踊のプレ公演を実施。本格オープンにより土・日曜、祝日には地元劇団の人形劇、春と秋の期間にはイヨマンテの火まつりなどが公演に加えられる。
入場料は1千円(前売券900円)で、年間約1200回の公演を予定。関係者は特色ある文化観光の振興につながると期待している。
問い合わせは同運営協議会(TEL0154・67・2727)まで。
5月19、20日に「関空旅博」
5月19、20日に関西国際空港(大阪府泉佐野市)で旅の博覧会「関空旅博2012」が開催される。今年で第8回目。過去最多となる140以上の出展者が参加。さまざまなイベントも開催され、旅の魅力を発信する。入場は無料。
国内外の観光局、観光協会、旅行会社、航空会社などが多数ブースを出展する「旅行フェスティバル」のほか、各国の料理や日本のB級グルメなどが味わえる「世界のグルメ」、各国の観光局や航空会社が世界の国の魅力を紹介する「海外旅行セミナー」などが開催される。
旅行フェスティバルには、観光経済新聞社もブースを出展。「にっぽんの温泉100選」や「人気温泉旅館ホテル250選」の掲示、「旅行へ行こう特集号」の配布など、国内観光の魅力をPRする。
ステージイベントでは、世界一周のアースマラソンを走破したタレントの間寛平さんのトークショーや、韓国で人気のパフォーマンスショー「NANTA(ナンタ)」などが開催される。
昨年は7月に開催され、132団体が出展。2日間で3万2千人が来場した。
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