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地域観光 ■第2658号《2012年5月31日(木)発行》    
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栃木県のプレミアム付き宿泊旅行券、売れ行き好調
売れ行きは好調だ

 栃木県は22日、県内観光振興のため、旅行者向けのプレミアム付き宿泊旅行券を発行した。販売価格は3千円で「5千円分の宿泊旅行券として利用可能」(観光交流課)という。県内約270の旅館・ホテルが参画している。昨年1年間の観光客入込数は前年比12.8%の大幅減。ここにきて回復の兆しも見せつつあるようだが、宿泊旅行券で誘客に弾みを付け、巻き返しを図る。

 この宿泊旅行券は「元気度 日本一 とちぎ“券”」で、「やすらぎの栃木路」共同宣伝協議会が実施する夏・冬の観光誘客キャンペーンに合わせ発行する。東京ソラマチ内の「とちまるショップ」の開業と同時に、同ショップや県観光物産協会が運営する宇都宮市の「おいでよ とちぎ館」、一部の旅行代理店など、県内外の指定窓口で販売を開始した。

 販売枚数は2万枚を予定している。22日から発売したのは夏季分の1万枚で、8月31日まで販売する。利用期間は6月15日〜9月30日。購入できるのは1人4枚までで、利用限度が1泊に付き1人まで。「同じ宿に連泊する場合も1人1枚まで」と同課。

 5千円未満の利用の場合はお釣りはでない。また、現金と引き換えもできない。

 主要宿泊施設の多くが参画しており、日光エリアで44軒、鬼怒川・川治温泉エリア29軒、湯西川・川俣・奥鬼怒川温泉エリア12軒などとなっている。

 22日の販売当日、おいでよ 栃木館には午前9時の開店前から行列ができ、当日は500枚ほど販売。「2千枚を用意していたが、29日午前中にすべて売れた」という。

 25日現在、那須庁舎売店や日旅サービスベルモール宇都宮営業所、東武トラベル宇都宮支店など数カ所ではすでに販売を終了しており、「売れ行きは好調」と同課担当者の声も弾む。



スイーツレディ、ひろしま菓子博PR
菓子博を紹介するひろしまスイーツレディ

 第26回「全国菓子大博覧会・広島」(ひろしま菓子博2013)が来年4月から広島市で始まるが、もっと菓子博を知ってとばかり、「ひろしまスイーツレディ」が東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、見どころなどを紹介した。

 訪れたのは高野千恵美さん、辻はるなさん、栗山千穂さんら。高野さんは「4月中旬に菓子博のプレイベントが開かれ、地元も段々と盛り上がってきている。再入場システムを導入しているので、県内の観光スポットも訪れてほしい」と述べた。

 辻さんは世界文化遺産「厳島神社」の工芸菓子が必見と強調。「15分の1のスケール(約10メートル四方)で再現され、菓子博のシンボルともなる」と目を輝かせる。栗山さんはプールサイドカフェや全国お菓子バザール、森のお茶席など会場内の見どころをアピールし、「見て、食べて、買い物をし、丸ごと楽しんでほしい」と強調。

 菓子博は4年に一度開かれるが、広島での菓子博開催は実に92年ぶりとなる。4月19日から24日間、旧広島市民球場などを会場に開かれ、総事業費16億円、目標来場者数80万人、約150億円の経済波及効果を見込んでいる。

 4月19日から第1前売券が発売されている。普通入場券は大人1500円、シニア1200円、高校生1千円、小・中学生600円。



東北のGW、旅客は震災前を下回る

 国土交通省東北運輸局はこのほど、東北6県を対象にゴールデンウイーク(GW、4月28日〜5月6日)の旅客動向に関する調査結果を公表した。宿泊・観光施設や交通機関の利用者数は、東日本大震災からの復興を応援するムードの高まりなどで前年同期の水準から回復したが、前々年の同期との比較では多くの業種で2、3割下回っている。

 宿泊施設では、調査対象のホテル10社の利用者数の合計が前々年同期比16.1%減の1万3101人。旅館11社では同21.6%減の3万3129人となった。県別にみて下げ幅が大きいのは、岩手県がホテル2社で33.9%減、秋田県が旅館2社で34.8%減、岩手県が旅館2社で23.0%減、宮城県が旅館2社で22.6%減だった。

 鉄道では、JR東日本の東北新幹線(盛岡〜八戸)、秋田新幹線(盛岡〜田沢湖)、山形新幹線(福島〜米沢)、津軽海峡線(青森〜函館)の合計の線区利用者数が同27.1%増の46万4千人に増加した。一方で民鉄や第3セクター鉄道の9社の合計は同19.1%減の16万6169人にとどまった。

 空港の利用者数は、国内線が9空港合計で同37.0%減の14万9554人、国際線が4空港で同50.0%減の6808人。高速バスは16系統の合計で同18.5%減の7万8425人だった。観光施設7社の利用者の合計は同16.2%減の44万3809人だった。

 東北地方の今年のGWは、期間前半は天候に恵まれ、イベントの開催、桜の開花と重なったことで観光客が増加したが、後半は悪天候のため、客足が伸びなかったとみられている。



鹿児島・薩摩川内市が旅行商品造成支援事業
薩摩川内市の観光関係者

 鹿児島県薩摩川内市の関係者が24日、大阪市の観光経済新聞社関西支社を訪問し、市が進めている旅行会社向けの旅行商品造成支援事業をPRした。

 薩摩川内市は鹿児島県北西部に位置し、武家屋敷など重要伝統的建造物群保存地区の入来麓、人気漫画「Dr.コトー診療所」の舞台として一躍人気観光スポットとなった甑島(こしきじま)がある。また、九州新幹線の川内駅があるほか、第3セクターの肥薩おれんじ鉄道も走る。

 同事業の助成対象は旅行業の登録のある旅行業者。人、自然、食、祭り、健康、芸能、歴史、癒しをテーマに市の観光地を巡る1泊2日以上のプランが条件。

 また、九州新幹線川内駅利用や肥薩おれんじ鉄道川内駅利用、甑島来訪などの9つの要件のいずれかに該当する必要がある。1旅行商品に当たり50万円が助成の限度額。助成額は送客実績が1〜9人の本土観光プランで5万円、甑島観光プランで10万円、10〜30人は本土観光プランで10万円、甑島観光でプラン20万円。

 31人以上の場合は、本土観光プランが10万円プラス、30人を上回った人数に500円を乗じた額で上限50万円。甑島観光プランは20万円プラス、30人を上回った人数に1千円を乗じた額で上限は50万円。

 問い合わせ先は、薩摩川内市観光協会(TEL0996・25・4700)。




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