エアアジア・ジャパン(千葉県成田市、岩片和行社長)は5月30日、8月1日から順次就航する同社国内線の運賃を発表した。新規就航3路線のうち成田〜新千歳の運賃は消費税込み片道4580円で、すでに就航しているLCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンよりも発表時点で10円安く設定。就航記念特別運賃として片道5円の航空券の発売も発表し、気軽に利用できる航空会社をアピールした。
発表した運賃は来年3月30日まで適用の運賃で、8月1日就航の成田〜新千歳線が4580〜1万8800円、成田〜福岡線が5180〜1万9580円、8月3日就航の成田〜那覇線が6680〜2万3080円。いずれもエアアジアのウェブサイト(
www.airasia.com)で販売する。購入時には1区間あたり1人150円の支払い手数料が必要となる。
同日行った運賃発表会であいさつしたトニー・フェルナンデス・エアアジアグループCEOは「『ローコスト』というのは『効率化されたもの』であり、『ロークオリティ』ではない。個性を持ったスタッフによるエアアジアらしい素晴らしいサービスと美味しい食事を用意して皆さんをお待ちしている」とアピール。岩片社長は「十分な経験を持つパイロットと整備スタッフをそろえ、『安全・安心は何ものにも優先する』との理念の下、飛行機が誰もが気軽に利用できるものになるようにしたい」と語り、1年間で100万人の利用、3年後に売上高300億円、5年後に1千億円を目指すと強調した。
同社では10月に韓国・仁川、釜山便を就航予定。国内線については今後の販売状況を見ながら、便数と路線数の拡充のいずれを優先するかを判断しながら決めていくという。
同社では就航記念キャンペーンとして、参加型ウェブ連動キャンペーン「RED ANGELSを探せ」を展開する。公式フェイスブックページやツイッターで出されるヒントを基に、都内25カ所に隠れているエアアジアのフライトアテンダント「RED ENGELS」を探し出し、隠れている場所に関連したキーワードを使って参加するもの。抽選で1人に、エアアジア・ジャパンの航空機1機分にあたる180席分の無料航空券を贈る。贈呈する無料航空券は1年間有効で、当選者が何回かに分けて利用するだけでなく、家族や友人などと一緒に利用することもできる。キャンペーンサイト(
http://airasia-japan.com/campaign)から応募する。ダブルチャンス賞も設定している。
キャンペーン期間は7月15日まで。
就航記念特別運賃として5月31日午前0時から4日間の予定で発売した、片道5円の航空券1万席分は、同社によると同日午前10時の時点で完売したという。