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地域観光 ■第2662号《2012年6月30日(土)発行》
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青森5エリアで湯巡り事業スタート
湯巡りのパンフレット
新たな青森の旅・十和田湖広域観光圏協議会と浅虫温泉旅館組合、おがわら湖温泉旅館組合などは16日、浅虫、八甲田、奥入瀬、小川原湖、三沢の5エリアで温泉巡りが楽しめる事業を開始した。実証実験を経ての本格的なスタートだけに関係者の期待も大きい。
この事業は青森県市町村振興協会の支援を受け実施。1枚1千円で「青の森 湯巡愉札」を販売する。愉札には4枚のシールが貼られており、5エリア内のさまざまな温泉で使用できる。有効期限は初回利用時から6カ月間で、今回は500枚を用意した。
参加した旅館・ホテルは浅虫13軒、八甲田1軒、奥入瀬4軒、三沢2軒、小川原湖4軒の計24軒。「今後も増える可能性はある」と同協議会。エリアごとに特典を付けており、例えば浅虫では浅虫水族館の入館券を100円引きで提供する。
実証実験は昨年9月〜今年2月に実施。1500円で3枚のシールを貼った愉札を300枚用意したが、情報発信不足に加え、使い勝手が悪く、販売個所も少なかったことから、100枚程度の販売枚数にとどまった。
実験結果を踏まえ、新たに2エリアを追加することで広域での利用を可能にすると共に、青い森鉄道やJRバス東北などの協力を得て、販売個所も拡充した。「500枚はともかく、できるだけ多くの枚数を販売したい」と意気込む。
同協議会は08年7月に発足。青森市や八戸市、七戸町など8市町で成っている。「地域の自然と生活を体感させる環境と共生した広域観光圏づくり」を共通コンセプトに、新たな観光スタイルの発信や宿泊滞在の拠点機能の強化、体験プログラムの充実などを図っている。
東武鉄道と日光観光協会、スカイツリータウンで観光PR
東武鉄道と日光観光協会は22日、東京都墨田区の東京スカイツリータウンで、日光市の観光PRを行った。PRイベントには日光市女将の会の会員ら26人が参加。ノベルティグッズなどをスカイツリータウンを訪れた観光客らに配布し、東武鉄道を使っての来訪を呼び掛けた。
東京スカイツリーとスカイツリータウンの開業1カ月を機に実施したイベント。東武鉄道を利用すれば、浅草やスカイツリータウンから乗り換えなしで日光市に行けることを知ってもらおうと実施した。
イベントでは、ヤシオツツジなどをデザインした艶やかなそろいの法被に身を包んだ女将らが、笑顔で立ち並ぶ中、同協会の新井俊一会長が、鬼怒川の龍王祭や、湯西川の竹の宵まつりなどの夏のイベントのほか、日光東照宮でのスカイツリーにちなんだ特別公開企画や夏でも涼しい奥日光の魅力などを紹介。女将の会の臼井静枝会長(鬼怒川温泉、花の宿 松や女将)が、「日光は今、木々の緑や季節の花がきれいな季節。女将会一同が皆さんの思い出づくりのお手伝いをするので、スカイツリーを見てスペーシアで、日光、鬼怒川、湯西川へお越しを」と呼び掛けた。
このほかイベントでは、先着100人に日光のグッズなどを贈る抽選会も行い、多くの人が列をなしていた。
新井会長によると、昨年は原発事故の風評により観光客が大幅に減少したが、今年はスカイツリーへの入場と東武鉄道の特急、日光市内への宿泊を組み合わせた旅行商品などにより、集客は好調という。
飯山市、長期滞在プランの販売開始
長野県飯山市の信州いいやま観光局は、長期滞在客の誘致を目指す「節電 涼・山・泊(りょうざんぱく)」プランの販売を6日に開始した。実施期間は7〜9月。原発事故に伴う電力需給のひっ迫を踏まえ、昨年初めて企画した宿泊プランを今夏も展開する。5泊、10泊、15泊と長期に滞在するほど宿泊料金は割安になる。長期滞在を楽しめるプログラムなども提供する。
斑尾高原、信濃平、戸狩温泉、北竜湖、なべくら高原、飯山市街地の6エリアにある約30軒の宿泊施設が対象。滞在中は、市内5カ所の日帰り入浴施設が入り放題になるほか、ブナの森が広がる斑尾やなべくらの高原のトレッキングツアーの参加費も無料になる。
長期の滞在を満喫してもらえるように2次交通にも配慮。飲食店や交通事業者と連携し、ジャンボタクシーなどを使用して市内の夜間の移動に便利な「ナイトシャトル」を運行する。今夏初の特典としては、市内のレンタカー会社と提携し、レンタカー利用の際に特別料金を適用する。
料金はどの宿泊施設に滞在しても一律。2人1室利用で朝食付き、税・サービス料込みで5泊が2万8千円、10泊が5万4千円、15泊が7万8千円。信州いいやま観光局のホームページ「飯山旅々」から販売する。申し込みは出発の10日前まで。
昨年のプラン参加者は25組61人。10泊の参加者も9人に上った。高齢の夫婦、家族などが中心。家族の中には母子で長期滞在し、土・日曜だけ父親が参加するという利用もあった。参加者のほぼ全員が無料のトレッキングツアーに参加したという。
このプランの展開には、2015年春の北陸新幹線「飯山駅」の開業をにらみ、長期滞在型の観光を確立しようという狙いもある。信州いいやま観光局では「滞在の魅力を向上させるため、飯山市周辺の地域とも広域的に連携して観光地域づくりに取り組みたい」としている。
レディー・カガ、大阪で観光PR
日本旅行TiS大阪支店前で観光PR
石川県の加賀温泉郷で地域を挙げたおもてなしの向上に取り組む女性グループ「レディー・カガ」のメンバーが22日、大阪市にある日本旅行TiS大阪支店前で観光PRを行った。レディー・カガの取り組みなどを紹介し、加賀温泉郷への来訪を呼びかけた。
レディー・カガは、20歳から45歳までの加賀市内で働く女性らで構成。総メンバー数は180人。昨年インターネット動画サイトで公開された動画CMが30万アクセスを集めて話題となった。
レディーカガのメンバーは、6月から9月までの期間、JR加賀温泉駅で毎日、朝と夕方に旅行者の出迎えと見送りを行う。メンバーはブロマイド名刺を持っており、このブロマイド名刺を5枚集めると特製のカードホルダーをもらえるイベントも実施している。
他にもレディーカガと行く加賀温泉郷ガイドツアーも行っている。
22日からは動画CMの第2弾「かがやき編」の公開も始まっている。
鳥取県、国際まんが博とスイカアピール
親善大使とキャラバン隊の一行
出荷を迎えた鳥取県のスイカと、8月4日から始まる「国際まんが博」をPRするため、「とっとり観光親善大使」の谷本優子さんとまんが博のキャラバン隊が22日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪れた。「どこを食べてもおいしいスイカができた」と谷本さんはアピールした。
今年のスイカは平均重量が前年を0.5グラム上回る8.9キログラムと過去最高の大きさ。平均糖度が内側13.2度、外側12.6度と、甘くておいしいと言われる基準の12度以上を満たし、過去10年で一番甘い仕上がりになった。
鳥取県は11月に「国際マンガサミット鳥取大会」を行うのを機に、今年を「まんが王国とっとり」建国イヤーと位置づけ、PRキャラバン隊の「バードプリンセス」を結成するなど力を入れる。
キャラバン隊の一員として来社したバードプリンセスたちは、8月4日から11月25日まで開催する「国際まんが博」を紹介し、来県を訴えた。期間中は、水木しげる、青山剛昌、谷口ジローなど鳥取県ゆかりのまんが家各氏の原画を展示するほか、5千冊のまんがが読める「とっとりまんがドリームワールド」が県内を巡回する。同時に「やなせたかし展」など数々の関連イベントを県内全域で開催する。
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