環境ビジネスに取り組むMIJでは、快眠客室の導入を考える旅館・ホテルに、鎌倉の竹を原材料とする内装用塗料「鎌倉の炭 塗炭」の提案を始めた。
炭の消臭効果はよく知られる。塗炭は、鎌倉産の竹を独自の製法で炭化し、塗料として加工したもの。客室にこびりつく、タバコ臭などの嫌なにおいの問題を解消。「さらに余分な湿気を吸着し、カビを防ぐほか、リラックス効果もある。いやしの空間を作り出すので、宿泊するお客さまがぐっすりと眠れる」と同社の井上裕之・取締役。
塗炭は竹炭の黒色であるため、同社では、天然素材の塗り壁材の併用を勧めている。塗りパターン、カラーバリエーションが豊富で、塗炭の各種効果を維持しながら、好みのデザインに仕上げられる。
主成分は炭酸カルシウム。調湿性能に優れ、部屋の湿度をコントロールでき、結露も防止。弱アルカリ性のため、カビの発生も抑える。また、不燃認定を取得しているので、安心して使用できる。
塗炭と天然塗り壁材の施工時間は6〜8畳の客室なら1日。乾く時間も含め3日ほどで客室として提供できる。
千葉県柏市の柏プラザホテルに塗炭と天然塗り壁材が試験的に導入された。快眠効果など体験したいという人はMIJへ相談を。井上取締役は「ともに天然素材だから、安全で安心だ。快適な客室づくりにぜひ活用してほしい」と話す。
この件についての問い合わせ先は、MIJ(東京都足立区千住3—6、TEL03・5284・1505、
http://www.mij-samurai.com)。