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トラベル ■第2671号《2012年9月1日(土)発行》  
 

JTB、70歳代向けに高品質旅行商品発売
 JTB首都圏は8月24日、高品質旅行専門店「JTBロイヤルロード銀座」で、70歳代に向けた国内旅行商品を発売した。旅行の参加にさまざまな不安を抱えている70歳代からの意見を基に企画したツアーで、部屋や食事などに配慮している。

 新ツアー「ゆとり紀行」は、安心できる、ゆとりある内容。安心の10項目として、「洋室または和洋室を確約、部屋のタイプや広さを明示」「食事はいす席を用意」「歩行距離を短縮するよう配慮」などを約束した。

 部屋は布団ではなく寝起きがしやすいよう、ベッドのある洋室、和洋室を利用。食事は正座をせずにゆったり座れるいす席。観光地では、人力車やジャンボタクシーを利用し、長い距離を歩かない。

 70歳代は1人参加が多いことから、旅館に宿泊するコースは1人でも利用できるようにした。

 秋の紅葉を中心に冬や早春を楽しむコース、1泊2日や日帰りのバス旅など、添乗員付きの全17コースをそろえた。



JATA国際観光フォーラム、ビッグサイトで20日開幕
昨年のフォーラムの様子

 「JATA国際観光フォーラム」が、20、21日に東京ビッグサイト・会議棟で開催される。イン・アウトバウンドのいずれもパラダイムシフトが求められている業界の現状を見つめ直し、内外関連業者が相互の協調関係をベースに生産的にして積極的な産業の対応を模索する議論を展開する。

 21日に予定されている基調講演では、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)会長で、TUI AG会長のマイケル・フレンツェル氏が、WTTCなどの充実した調整実績を基に「これからの旅行市場の変化をどうとらえるか。アジア・日本市場は。日本ツーリズムへの提言」をテーマにマクロな視点からの市場・産業像を展望する予定。

 また、インバウンド、アウトバウンドを各テーマとするシンポジウムも開催する。

 参加申し込みは、旅博ホームページから受け付けている。申し込み締め切りは7日。
 
■基調講演 9月21日午前10:30〜11:30
 「これからの旅行市場の変化をどうとらえるか。アジア・日本市場は。日本ツーリズムへの提言」

 WTTC会長、TUI AG会長 マイケル・フレンツェル氏

 ツーリズム関連業界は約2億5800万人の雇用を支え、世界のGDPの9%以上を占める世界最大の産業の1つ。WTTC会長、TUI会長として将来の世界の旅行市場の変化をどう読むのか。その変化はアジア市場で、日本市場でどう具現化すると予測しているのか。その変化の中で旅行会社にはどのような対応が求められていくのか。世界のツーリズム業界をリードするトップマネジメントが旅行市場、旅行産業の行方、そして旅行会社の近未来のビジネスモデルを語る。



はとバスと東京新聞が連携、東京発見プロジェクト開始、案内人はなぎら健壱さん
なぎバスのロゴ

 はとバスはこのほど、東京新聞と連携して、東京の隠れた魅力を探す企画「東京再発見プロジェクト」を開始した。プロジェクトの案内人に東京生まれ、東京育ちのタレント、なぎら健壱氏を任命。同氏は8月22日に墨田区と墨田区観光協会が主催する野外イベント「吾妻橋フェスト」で、案内人に就任したことを発表した。

 東京スカイツリーなど、新たな観光資源となる商業施設のオープンでにぎわいを見せる東京観光。はとバスは2012年度の東京観光コースの年間乗車数を昨年度比43.4%増の100万人と予想している。

 同プロジェクトでは新しい観光スポットだけではなく、江戸時代から変わらない伝統の味や匠の技、多くのサブカルチャーなど、よりディープな東京を再発見し、東京をもっと盛り上げようというもの。なぎら氏と共同して、東京観光の新ツアーを作り、国内外に広く東京の隠れた魅力を発信していく。

 今回初コラボとなるはとバスと東京新聞が旗振り役となり、企業や行政などにも協力を呼びかける。すでに2つの区から問い合わせがあった。

 秋にはなぎら氏と商品開発をスタートし、デモツアーを行った後、来年には商品を発売する。

 専用のフェイスブックページを開設し、同氏のお薦め観光ポイントを紹介するなど、さまざまに展開していく予定。

 なぎら氏は東京の、特に下町の庶民文化への造詣が深く、下町に関する著書を多数出版している。



伊豆熱川駅に女子大生駅長が誕生
 伊豆急行と東京急行電鉄は、8月25日に伊豆熱川駅で「女子大生駅長」の就任式を行った。昨年、伊豆急行が開業50周年を迎えたことを契機に、両社が伊豆地域のさらなる活性化を目指し、伊豆のPR大使として20組の「オモシロ駅長」を選出。伊豆熱川駅の駅長に、女子大生駅長こと、伊豆急沿線育ちの北川恵美さんが着任した。

 これまで就任したオモシロ駅長は、4月から放送された伊豆下田を舞台にしたTVアニメ「夏色キセキ」の主人や、フンボルトペンギン、フリーアナウンサー、落語家、伊東市富戸小学校などさまざま。伊豆を愛し、伊豆を再び元気にすることに情熱を持って行動する人やキャラクターを任命してきた。

 女子大生駅長に就任した北川さんは、大学進学と同時に伊豆を離れて生活するようになってから、他県の人が求めている伊豆の情報と、伊豆から発信している情報の間にギャップを感じていた。自分が知る地元の良さを伝えられないかと、オモシロ駅長の企画に応募した。今後はツイッターを使って熱川や伊豆急の見どころなどの情報を発信していく。



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