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トラベル ■第2674号《2012年9月22日(土)発行》
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JATA、東北に会員ら1000人派遣
日本旅行業協会(JATA、菊間潤吾会長)は、会員旅行会社や国内外の観光関係団体などの1千人を東北6県に派遣する。旅行商品の造成や東北復興の情報発信を後押しすることで、東日本大震災で落ち込んだ観光需要を盛り上げるのが狙い。JATAとして本格的に国内旅行振興に取り組むのは初めて。
「東北復興支援1000人プロジェクト」の名称により12月3、4日の1泊2日で実施する(一部、日帰りも)。JATAと東北6県が協力し、東北の魅力あふれる各県4つ、計24の研修コースを設定。着地型・体験型旅行商品の造成などに向け、参加者に実地踏査で各県の新たな魅力を発見してもらう。研修効果を高めるセミナーや意見交換会も行う予定。
東京からの移動ではJR東日本の協力で東北新幹線1編成(往路のみ)を借り切る。
参加費は無料。10月から募集を始める。各国の政府観光局、大使館やマスコミの関係者も招き、国内外に向けて広く情報を発信してもらう。
研修コース案は、岩手の「世界遺産・平泉と遠野・釜石コース」、福島の「土湯・温泉遊びと会津・八重の軌跡をめぐる」コースなど。ボランティア活動を行う「南三陸・登米・気仙沼コース」も。
東北の観光は回復基調だが、地域によっては直接的な被害や風評の影響で回復が遅れている。JATAは、「復興支援・住宅エコポイント事業」を通じて東北復興を支援してきたが、さらに「旅行会社として本来の形で貢献できることを検討してきた」(菊間会長)。JATA全理事・役員で構成し菊間会長を委員長とする「東北復興支援1000人プロジェクト推進委員会」を組織し、会員旅行会社挙げて東北復興を応援する。
JR西日本、山陰DC前に現地取材会実施
JR西日本は12〜14日、島根と鳥取両県で、首都圏、関西、九州地域の報道関係者を招いて「山陰デスティネーションキャンペーン(DC)」現地取材会を実施した。両県とJRグループが10月から実施する山陰DCのPRが目的。
首都圏からは寝台特急「サンライズ出雲」を往路に利用。関西と九州地域は山陽新幹線と岡山から特急「やくも」を利用した。
12日は島根県内の縁結びやパワースポット、「古事記編纂1300年」で観光客が増加している出雲大社=写真=とその周辺、県立古代出雲歴史博物館や「神話博しまね」会場を取材。宿泊は神話ゆかりの玉造温泉に宿泊。13日は八重垣神社を定時ガイドの縁結び娘の案内で、松江城を観光ガイド「ちどり娘」の案内で取材した。
午後からは「国際まんが博」が開催されている鳥取県内で、まんがをテーマに取材。境港の水木しげるロード、水木しげる記念館を見学後に、JR境線で運転されている妖怪のイラスト列車に乗車し県中部に移動。
倉吉市では、「とっとりまんがドリームワールド」の会場を見学。同ワールドは、DC期間中の10月20日〜11月11日、米子会場(どらドラパーク米子市民体育館)で開催される。鳥取での宿泊は、ソフトバンクのテレビCMで脚光を浴びたはわい温泉。
最終日は鳥取県出身の漫画家、谷口ジロー氏の作品「遥かな町へ」に登場する倉吉の「白壁土蔵群」などをガイドの案内で散策。県東部に移動して、今年4月に屋内展示施設を整備した「鳥取砂丘 砂の美術館」などを見学した。
復路は、鳥取駅から谷口氏の作品のイラスト列車、智頭急行の「特急スーパーはくと」に乗車。首都圏と九州の報道関係者は姫路で、新幹線に乗り換え。関西地区の報道関係者はそのまま大阪駅などに向かった。
主要旅行業58社7月実績
観光庁が10日に発表した7月の主要旅行業58社の旅行取り扱い状況(速報)は、総取扱額が5622億9890万円で、前年同月比5.4%増、前々年同月比では0.7%減だった。内訳は、国内旅行が前年同月比3.0%増の3467億4390万円、海外旅行が同8.6%増の2100億3964万円、外国人旅行が54.9%増の55億1535万円。
分野別に前々年同月比を見ると、国内旅行は4.7%減、海外旅行が同6.6%増、外国人旅行が同5.1%増。
58社中、取扱額の合計が前年を超えたのは43社、国内旅行で前年を超えたのは54社中、35だった。
募集型企画旅行の取り扱い状況は、総取扱額が前年同月比5.4%増の1552億8126万円だった。このうち国内旅行は2.5%増の877億5173万円、海外旅行は同9.4%増の672億5889万円、外国人旅行は同54.6%増の2億7063万円。前々年同月比は国内旅行が3.1%減、海外旅行が同5.5%増、外国人旅行44.8%減で、合計では0.3%の増加だった。
募集型企画旅行の総取扱人数は、前年同月比1.3%増の351万3442人。内訳は国内旅行が同0.6%増の313万3387人、海外旅行が5.3%増の36万4904人、外国人旅行が同105.3%増の1万5151人。前々同月比は国内旅行が5.8%減、海外旅行が2.0%減、外国人旅行が24.6%減、合計では5.5%減だった。
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