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地域観光 ■第2675号《2012年10月6日(土)発行》
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福島県が都内で交流会、“元気”をアピール
参加者たちは福島の観光振興を誓って乾杯した(右は音頭をとるKNTの吉川社長)
福島県は9月19日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで「八重のふるさと福島県 七転び八起き観光キャラバン」交流会を開いた。県内の旅館・ホテルの女将やスパリゾートハワイアンズのフラガールらが元気な福島をアピール、首都圏の旅行業者などに送客を呼びかけた。
交流会は東京電力福島第1原発事故による風評被害の払拭と、会津藩出身の新島八重を取り上げる来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のPRを兼ねて実施。
招待した旅行業者ら約200人を前にあいさつした内堀雅雄副知事は、「県を元気にする一番大事なものは観光。福島に来て、見て、味わってもらい、笑顔になって帰っていただくことが県民に元気を与える。観光を突破口にして本格的な復興を目指したい」と述べると共に、2015年にJRグループのデスティネーションキャンペーン(DC)を誘致する考えを明らかにした。
来賓の井手憲文観光庁長官は「来年度予算概算要求に福島だけを単独補助する予算(福島県における観光関連復興支援事業)を盛り込んだ」と強調。また、東北観光推進機構6社協を代表してあいさつした日本旅行の丸尾和明社長は「大河ドラマは(誘客の)起爆剤になる」と期待を寄せる一方、息の長い復興支援を誓った。乾杯の音頭は近畿日本ツーリストの吉川勝久社長がとった。
会場では福島市出身の女優・白羽ゆりさんによる大河ドラマのPR、観光PR隊「ふくしま八重隊」のパフォーマンス、フラガールのフラダンスなどが披露され、元気あふれる交流会となった。
これに先立ち、旅行会社の商品造成担当者を対象にした「観光説明会」を開催。県の誘客対策や旅行会社を対象とする招へい事業(12月3〜5日を予定)などについて説明した。
同日には、県旅館ホテル生活衛生同業組合女性委員会(若松佐代子委員長=いわき湯本温泉新つた)のメンバーが東京都庁を訪れ、十河慎一観光部長と面談し、県観光への継続的な支援を申し入れた。
熊本県、水害からの復興アピール
熊本県と熊本県観光連盟、JR西日本は1日、「熊本キャンペーン 期待を超えるぞ くまもっと県。」を開始した。特別協力がJR九州。来年3月31日まで。今年7月の熊本広域大水害からの復興をPRし、山陽・九州新幹線を利用した熊本県への誘客を目指す。
キャンペーンでは旅行会社と連携し、食や温泉などをテーマに、ゆるキャラ日本一となった熊本県のPRキャラクターの「くまモン」を活用しながら、旅行者の期待を超える「もう一つ先」の熊本の旅を提案する。
旅行会社とのタイアップでは、「世界70億人で争奪 オリジナルくまモングッズプレゼントキャンペーン」を実施する。対象旅行会社の店舗の来店者にオリジナルくまモングッズを毎日1千人にプレゼントする。対象旅行商品の購入者には、抽選で「純金くまモン」をプレゼントする。
JR西日本は、「阿蘇ミニぐるりんパス」を発売する。各旅行会社が設定する旅行商品(JRセットプラン)のオプション商品のきっぷ。有効期間は3日間。JR豊肥線(熊本駅〜宮地駅間)の普通列車、特急列車(「あそぼーい」を含む)の普通席と指定席が乗り放題。産交バス阿蘇登山線(阿蘇駅〜阿蘇山西駅)も自由に乗り降りできる。また、「阿蘇火山博物館」「阿蘇カドリー・ドミニオン」への入場、阿蘇山ロープウェーの利用も可能。料金は大人3700円、こども1850円。
秋田県、都内で「ふるさとまつり」開催、美人となまはげがPR
有楽町駅前でなまはげ太鼓を披露した
首都圏在住者に秋田県の観光をPRするイベント「ふるさと秋田まつり in 有楽町2012」が9月29、30の両日、東京都千代田区のJR有楽町駅前広場で開かれた。
29日のオープニングセレモニーでは、県の橋口昌道副知事が仙北市の観光PR隊「秋田美人100人」について、「(秋田美人は)秋田の食材、水、温泉で育ち心が美しい。これから銀ブラに出かける」とあいさつ。秋田の魅力を軽妙に紹介した。
会場では、なまはげが太鼓を勇壮に打ち鳴らす「なまはげ太鼓」や国の重要無形民俗文化財に指定されている「竿燈(かんとう)」が披露され、観客から大きな歓声が上がっていた。
さらに、秋田の郷土食「きりたんぽ鍋」や「納豆汁」、名物「いぶりがっこ」「はたはた寿司」の販売も行われ、多くの買い物客でにぎわうなど、この日の駅前は「秋田一色」に包まれた。
秋田美人100人も、同駅前や銀座で、道行く人にパンフレットを配って来県を呼びかけた。
秋田では来年秋に「秋田デスティネーションキャンペーン(DC)」が展開される。県などは今月から12月まで、プレDCと位置付け、誘客宣伝活動を強化する。
鳥羽市、海女さんをキャンペーンガールに任命
写真左から早苗さん、木田市長、静香さん
三重県鳥羽市は9月25日、3世代そろって海女として働く女性3人を観光キャンペーンガールに任命した。9月27日にはその母と娘、木田久主一市長らが東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、海女の仕事ぶりや市の観光魅力をアピールした。
任命されたのは市内で民宿を営む一方、海女の仕事を続ける海女歴約60年の中川寿美子さん(73)、寿美子さんの長男に嫁ぎ、同約15年の早苗さん(40)、早苗さんの長女で、高校3年で海女デビューした皇学館大3年の静香さん(21)。本社には早苗さんと静香さんが来社した。
全国の海女は約2千人。市には国内で最も多い約570人がいるが、「3世代でそろって現役なのはこの3人だけ」と木田市長。早苗さんは「鳥羽の良いところをPRしたい」、静香さんは「海女の仕事は大変だけど、楽しい。豊かな海の幸を味わって」と笑顔でアピール。
市は中川さんをモデルにしたポスターを制作、市内の宿泊施設などさまざまな場所で張り出す。この日は静香さんが画家・フェルメールの代表作品「真珠の耳飾りの少女」に扮(ふん)した「真珠の耳飾りの海女」を披露した。
市は10月1日から11月末まで、「天恵の海を食す 鳥羽の秋旅」をテーマに秋期キャンペーンを展開する。旅館・ホテル考案の自慢の逸品を紹介する「一宿逸品」など、鳥羽の食と文化の魅力を体感できる6つのイベントを実施する。
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