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旅館・ホテル ■第2675号《2012年10月6日(土)発行》
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日・国観連合併「日本旅館協会」が発足
日本観光旅館連盟と国際観光旅館連盟が合併し、1日、新たに「一般社団法人日本旅館協会」が発足した。会員は全国の旅館・ホテル約3400軒。それぞれに60年余りの歴史を刻んできた旅館団体が1つになり、宿泊産業の発展、観光立国の実現に向けて新たなスタートを切った。今月18日には東京都内のホテルで臨時(設立)総会を開き、理事の選出、ロゴマークの発表などを行う。
日観連、国観連は9月末でそれぞれ解散。今月1日付で新法人を登記した。本部事務所は、東京都千代田区内神田にある旧日観連事務所に置く。法人の英文名称は「JAPAN RYOKAN & HOTEL ASSOCIATION」。
定款に定めた目的は、「旅館ホテル業の健全な発展を図るとともに、国内外からの旅客に対して快適な宿泊を提供し、宿泊施設の接遇サービスの向上を図り、併せて会員相互の連絡協調に努め、もって観光立国の実現、地域経済の発展、国民の健康増進に寄与する」。
目的の達成のための事業には、(1)国内外に向けた会員施設の周知・誘客宣伝(2)旅館ホテル業の経営改善および従業員の資質向上(3)宿泊施設の接遇サービスの向上──などを掲げた。
日観連、国観連の正会員の地位は新法人に継承されている。会費は2014年度からは新体系の会費に統一されるが、それまでの期間は旧加盟団体の会費額が適用され、両団体に重複加盟していた場合は国観連の会費額が適用される。地方支部組織は9つの「支部連合会」体制とした。
会長と副会長(10人)の就任予定者は合併契約の中に盛り込まれ、今年6月の各通常総会で承認済み。今年度は国観連会長だった佐藤義正氏が会長、日観連会長だった近兼孝休氏は会長代行、来年度は近兼氏が会長を務める。
日本旅館協会の本部事務所の住所、電話・ファクス番号は、旧日観連本部と同じ。
全旅連青年部、沖縄で全国大会開催
初となった沖縄での全国大会
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(横山公大部長=高知県・土佐御苑)は9月27日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで「利他精神〜夢を語り背中を魅せる」をスローガンに全国大会を開いた。2年間の横山体制の集大成として、各委員会による分科会や、全国の優れた青年部活動をたたえる「アワード(褒賞)」の発表・表彰式など、様々なプログラムを盛り込んだ。分科会では来年2月に横山体制の目玉事業として行われる「旅館甲子園」のプレ大会を開催。本番に向けて機運を盛り上げた。全国の青年部員、関係者ら約1100人が参加した。
大会は2年に一度で、沖縄県では初の開催となった。今回は青年部員、来賓のほか、日頃の青年部活動を見てもらいたいと、部員の家族、旅館従業員らの参加も募り、前回の765人を大幅に上回る参加者を集めた。
式典で横山部長は、「初めて参加した神戸の全国大会で、檀上で光輝く先輩たちを見て、心を打たれたことを思い出す。きょう初めて参加する方も多いと思う。ぜひ、多くの先輩方にふれ、勉強をして、そのときめきを持ち帰ってほしい。大きな夢を語り合い、ともにこの業界を盛り上げていこう」とあいさつ。
来賓から、全旅連の小原健史前会長、沖縄県文化観光スポーツ部の下地芳郎・観光政策統括監、観光庁観光産業課の寺田吉道課長、全旅連青年部OB会の福田朋英会長が祝辞を述べた。
7月18日の臨時総会・部長選挙で次期部長に選ばれた山口敦史氏(青年部研修部会担当副部長)は、横山部長からの紹介を受けてあいさつ。来年4月から2年間の活動方針として「風通しのよい組織の構築」「魅力ある事業の創出」「災害支援ネットワークの構築」の三本柱を掲げ、それぞれ具体的に進めていくとした。特に初年度は「魅力ある事業」の中で、「お客さまと我々宿泊施設をつなぐ流通の課題にメスを入れたい」とした。
横山部長は今期から作成したという青年部長バッジを山口次期部長に授与。山口次期部長は「力を合わせ、勇気と情熱をもって、困難な時代を切り開いていこう」と会場を埋めた部員に呼びかけた。
式典後は4会場に分かれて分科会を開催。「旅館アカデミー委員会」「政策立案委員会」など7委員会がそれぞれの取り組みを発表した。このうち「ドリーム旅館プロジェクト委員会」は、来年2月に行う「旅館甲子園」のシミュレーション大会(プレ大会)を開催。青年部員3氏がそれぞれの宿の経営ビジョンと取り組み事例を旅館スタッフらとともに発表した。
「旅館甲子園」は旅館で働く人が自社の思いやこだわりをプレゼンテーションするもので、来年2月20日、東京で開かれる国際ホテル・レストランショーの中で開催する。
玉造温泉の佳翠苑皆美、新施設オープン
「旬の宿りダイニング穀厨(こくり)」センターキッチン
佳翠苑皆美(島根県玉造温泉)が7月にレストラン「旬の宿りダイニング穀厨(こくり)」と庭園ラウンジ「茶蔵楽(さくら)」をオープンした。
「旬の宿りダイニング穀厨」は、日本海や宍道湖でとれた新鮮な食材を扱う活気のあるオープンキッチン。料理をできたての最適なタイミングで提供する。
内装は蔵をイメージしたシンプルでしっかりとした設え。老舗の貫録の中にモダンな新しさが感じられるデザイン。
オープンキッチンを中心に、ダイニングホールやテラスサイド席、個室スペースの3つのスペースを設けている。
朝食はビュッフェスタイルで、地元食材を中心にした和洋50種類以上のメニューが並ぶ。
庭園ラウンジ「茶蔵楽」は、美しい庭園を眺めながら旅の疲れを癒せる空間。庭園は、米国の日本庭園専門誌で10位に選ばれた同館の自慢。こだわり抜いた地元のお茶でもてなしを行っている。
また先行して、客室もリニューアル。2月には、西の館・飛天の7階と8階にある「天ゆら」フロアの客室7室をリニューアル。和室7.5畳とツインベッドを組み合わせた和モダンの客室。天井が高く、広がりがあるのが特徴。
3〜5月には、東の館・瑞光の客室35室を全室リニューアル。同館でスタンダードタイプの客室として、和室10畳と広縁を設えた。モダンで開放的な空間が特徴。
すべての客室で、お茶セット「茶甘露(さかんろ)」を用意。こだわりのお茶と甘味のほか、ドリップ珈琲、ハーブティーなど好みのお茶(コーヒー)を好きな時に楽しめる。
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