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地域観光 ■第2684号《2012年12月8日(土)発行》
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東北観光博終了後も誘客促進へ
東北観光博実行委員会の第3回会合
官民を挙げて開催している東北観光博の実行委員会の会合がこのほど、秋田県仙北市のたざわこ芸術村温泉ゆぽぽで開かれた。国費を投入する形式での東北観光博は予定通り来年3月末で終了するが、4月以降も地域、観光事業者、国が連携して東北地方への誘客に取り組むことを確認した。年度内の期間は冬季の誘客に向けて、地域や旅行会社が共同で実施する「東北ふゆまつり」を中心にPRしていく。
東北地方を博覧会場に見立てて東北への旅行需要の喚起を目指す東北観光博は、国土交通相を委員長に官民のメンバーが参加している実行委員会が主催。今回の会合には秋田県の佐竹敬久知事、観光庁の井手憲文長官をはじめとする委員が出席した。
会合では、来年度の東北地方の観光復興策について協議した。国費の支援による東北観光博が今年度末に終了した後も、関係機関が連携して情報発信や誘客策を実施することで一致した。東北観光博の名称や開催手法を地域などが引き継いで実施していくかどうかは今後検討していく。
東北冬まつりは今月1日にスタートし、期間は来年2月28日まで。旅行需要が落ち込む冬季の東北観光を盛り上げる。東北各地で行われる雪祭りやイルミネーションイベント、ウインタースポーツのイベントなど冬季の観光資源を生かし、地域、旅行会社、交通機関が共同で集客に取り組む。東日本大震災での被害が大きかった太平洋沿岸部への誘客も、地域の復興の実状に応じて推進していく。
栃木女将会、新潟で誘客活動
旅館の女将が新潟駅でパンフレットなどを配った
栃木県内の旅館の女将で構成する観光栃木の魅力を創る「女将の会」は11月28日、新潟市のJR新潟駅で通行人にパンフレットなどを配布する観光PRを行った。前日の27日には栃木県観光交流課に事務局を置く「やすらぎの栃木路」共同宣伝協議会とともに、新潟市内の旅行会社なども訪問した。
女将の会は、伴玉枝会長(湯西川温泉・本家伴久)ら14人が参加した。昨年3月に全線開通した北関東自動車道を使った上信越方面からの旅行需要などを喚起しようと、新潟駅前で栃木県内の温泉地や観光スポットをアピールした。
旅行会社などへの訪問では、JTBやJR東日本、越後交通、新潟交通の営業所を訪問。春季の商品造成や販売促進を依頼した。
長野・志賀高原のゆるキャラは「おこみん」
志賀高原のゆるキャラ「おこみん」
長野県山ノ内町の志賀高原観光協会はこのほど、志賀高原をPRする“ゆるキャラ”を誕生させた。志賀高原に生息するイタチ科の小動物、オコジョをモチーフとした「おこみん」。イラストや着ぐるみを誘客の広告宣伝や観光イベントなどに活用していく。
報酬額を設定し作品を募集したところ約200点が集まり、その中からおこみんを採用した。おこみんは、ドングリの帽子をかぶり、首にまいたバンダナがトレードマーク。出会うと幸せになると言われる志賀高原の妖精という設定だ。
協会ではイラストやウェブサイト用の画像のほか、イベント出演用の着ぐるみを作成した。着ぐるみは今月1日に高天ヶ原マンモススキー場で行われた志賀高原統一スキー場開きで初披露された。
首都圏に南会津の魅力アピール
来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の放送に合わせて結成された「ふくしま八重隊」も迫力のパフォーマンスを披露
福島県南会津地方の首都圏向け誘客イベント「まるごと南会津観光PRフェア」が1、2の両日、上野恩賜公園(東京都台東区)で開かれた。初日は時折雨が降るあいにくの空模様だったが、それでも多くの人が詰めかけ、パンフレットを受け取ったり特産品を買い求めたりしていた。
福島第1原発事故の風評被害に苦しむ南会津地方の4町村などで組織するPRフェア実行委員会の主催で、昨年の東京・浅草に引き続き2回目の開催。南会津町と友好都市の同区も開催に協力。
会場には南会津の特産品を販売したり風景写真を展示したりするブースが設けられ、来場者が特産品を飲食スペースで味わう姿も見られた。
ステージでは、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の放映に合わせて結成された観光PR隊「ふくしま八重隊」も登場。迫力あるパフォーマンスで会津の歴史や主人公、新島八重の人生を紹介した。また、各町村の関係者らが地元を紹介して観光を呼びかけ、じゃんけんやクイズを行って参加者に特産品をプレゼントした。
南会津観光は風評被害で、事故前と比べて4割程度、観光客数が減っているという。南会津町観光物産協会の渡部教彦さんは「南会津は、個々の観光地は知られているが、観光圏としてはつながっていない。私たちがPRすることが下手だからだ。今後もこのようなイベントを通じて南会津を知ってもらい、地域全体で誘客を図りたい」と話している。
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