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旅館・ホテル ■第2685号《2012年12月15日(土)発行》    
 

飛騨高山旅組が創立100周年、記念式典開催
浅井氏を迎えた100周年記念シンポジウム

 飛騨高山旅館ホテル協同組合(岐阜県高山市、住吉人理事長)は11月29日、同市のひだホテルプラザで創立100周年記念式典とシンポジウムを開いた。住理事長は、世界に目を向けた観光地づくりを今後も推し進める考えを強調した。

 式典で住理事長は「大正元年に宿屋組合を先輩達がつくり、それぞれの時代に対応した組合活動を行ってきた。ディスカバー・ジャパンで、高山は一躍脚光を浴びる観光都市となった。官民一体となった観光行政も行われてきた。近年は、地方都市には珍しい外国人観光客が数多く訪れる観光地となった。これからも地域の観光の中心としてがんばっていきたい」とあいさつ。

 次いで、組合の歴史や、今年度行った100周年の記念事業を紹介。新調した組合旗や、新たに結成した組合女性部も披露した。

 記念式典に先立ち、シンポジウムを開催した。「明日を生きる飛騨高山の観光と町づくり〜これからの100年を創造する〜」をテーマに、人材育成や官民一体となった取り組みの重要性について、意見が交された。

 コメンテーターに写真家の浅井慎平氏、パネリストには高山市の國島芳明市長、飛騨・高山観光コンベンション協会の堀泰則会長、高山商工会議所青年部会の津田尚幸会長、高山青年会議所の益田大輔理事長、JTB中部多治見支店の齊藤詠子支店長が登壇。住理事長がコーディネーターを務めた。

 浅井氏は「さすが高山だと言わせることが重要。そぞろ歩きできる街づくり、街を盛り上げる取り組みを実現してほしい」とアドバイスを送った。

 同組合は1912年(大正元年)、高山宿屋営業組合として、43軒で発足。その後、高山旅館協同組合などを経て、2004年に飛騨高山旅館ホテル協同組合となり、現在に至る。会員数は1979年度の204軒がピークで、2012年度には68軒まで減少している。会員施設の収容人員は1996年度の8529人が最高だが、12年度も7247人と高い収容力を維持している。

 高山は、旧国鉄が1970年に開始したキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」を契機に全国的な観光地に発展。その後、1986年に国際観光モデル地区に指定され、欧米からの観光客が増加。年間観光客数約400万人、宿泊客数約130万人を数える。



JTB旅ホ連の京都・福島支部、「八重の桜」で共同PR


 JTB協定旅館ホテル連盟の京都支部(山本信支部長=もみぢ家)と福島支部(畠隆章支部長=吉川屋)は7日、来年1月からのNHK大河ドラマ「八重の桜」の放送開始を前に、舞台となる京都、福島への旅を東京の渋谷駅付近でPRした。ゆるキャラ2体も登場し、買い物客や学生たちの人気を集めていた=写真。

 京都支部は京都府旅館組合のキャラクター「とま郎くん」を、福島支部は八重のキャラクター「八重たん」を引き連れ、「京都・福島 両方行ったらいいことあるあるキャンペーン」と銘打って実施。両支部の関係者10数人がパンフレットや京都名菓「八ツ橋」などを配布しながら京都、福島への旅行を呼び掛けた。

 今回のPRイベントは、京都支部が福島支部に対し、首都圏で例年行っている冬の旅のPRイベントへの共同参加をもちかけて実現した。

 「京都と福島は、幕末に会津藩主が京都守護職に就くというゆかりがあるが、東日本大震災をきっかけに支部間交流が盛んになっている」と京都支部の山本支部長。「八重の桜の放映を機に京都、福島への旅行需要を盛り上げていきたい」と意欲を燃やしている。



岡山・湯郷温泉、ガラスのクリスマスを宣伝
湯郷温泉旅館協同組合のキャラバン


 岡山県の湯郷温泉旅館協同組合は11月26、27日、京阪神の旅行会社、マスコミなどに観光キャラバンを派遣した。27日は観光経済新聞社関西支社を訪問。12月8日から25日まで開催されるイベント「ガラスのクリスマス」をPRした。

 ガラスのクリスマスは、湯郷の町を散策しながらガラス作品を鑑賞できるもの。今年で3回目。県内外のガラス作家50人が参加し、25の旅館やホテル、商店街などにガラス作品が展示される。

 湯郷温泉では、クリスマスシーズンにさまざまなイベントが開催される。15日は音楽イベント「湯郷音泉—お酒とJAZZと温泉と—」を市営駐車場で開催。岡山のジャズプレイヤーによる演奏が楽しめる。

 25日までは企画展示「岡山湯郷Bell展—美作から世界へ—」を旧花みずき苑で開催。サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が獲得したワールドカップやオリンピックのメダル、サッカーチーム岡山湯郷ベルが獲得した表彰品や写真パネルを展示する。



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