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地域観光 ■WEB増刊号《2013年1月19日(土)発行》
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「みちのく五大雪まつり」で旅行需要掘り起こし
北東北の地方自治体などが連携し、2月に各地で行われる5つの雪祭りを「みちのく五大雪まつり」としてPRしている。広告宣伝などを強化し、冬季の旅行需要の掘り起こしを目指す。
みちのく五大雪まつりは、青森県八戸市の八戸えんぶり(2月17〜20日)、同弘前市の弘前城雪燈籠まつり(2月8〜11日)、岩手県雫石町の「いわて雪まつり」(2月1〜11日)、秋田県男鹿市の「なまはげ柴灯まつり」(2月8〜10日)、秋田県横手市の「横手かまくら」(2月15、16日)。
八戸えんぶりは、国の重要無形民俗文化財に指定されている豊年祈願の民俗芸能。弘前城雪燈籠まつりは、雪化粧した城の天守と老松をライトアップ。いわて雪まつりは、小岩井農場を主会場に花火などのイベントを開催。なまはげ柴灯まつりは、柴灯祭となまはげを組み合わせた祭りで、第50回の記念行事として50匹のなまはげがそろう。横手かまくらは、人が入れる100基ほどのかまくらを設置し、甘酒やもちを振る舞う。
五大雪まつりの情報発信では、JRの主要駅や高速道路のサービスエリアなどにポスターを掲示し、集客に努めている。
五大雪まつりの事務局は、会場となる地方自治体の持ち回りで、今年は秋田県横手市が担当している。11日、横手市観光物産課の本戸卓也さん、市観光キャンペーンレディーの飛澤花奈子さん=写真=が東京都台東区の観光経済新聞社を訪れ、五大雪まつりをPRした。
飛澤さんは「雪まつりを楽しんでもらい、地域の人々と交流し、温かな気持ちになってほしい」と話している。
三重県、4月スタートの観光キャンペーンのロゴマークを発表
三重県は7日、4月から2016年3月まで3年間続く予定の「三重県観光キャンペーン〜実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」で使用するロゴマーク=写真=を発表した。ロゴマークは、公募で集まった1644作品から選ばれたキャッチフレーズ「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」を基に、県がデザインした。
ロゴマークを囲む三重(さんじゅう)の3色の輪は、三重(みえ)での「つながり、輪」を表し、緑と青は恵み豊かな大地と海を、赤はキャンペーンにかかわる人の情熱を表現している。輪の中には、忍者や伊勢海老、海女、サーキット場で使われるチェッカーフラッグなど、県内の観光地や観光資源を表現したイラスト11点が描かれている。
県は、今年の伊勢神宮式年遷宮、来年の熊野古道世界遺産登録10周年と、県観光に大きな影響を与える節目の時期を連続して迎えることから、これらに合わせて大規模な観光キャンペーンを展開する。
ミッドタウンで三重フェア開催 18〜27日
県は18〜27日、東京ミッドタウン(東京都港区)で「三重フェア」を開催する。県内の行政、民間観光関係者らが首都圏在住者を対象に、三重の魅力をPRする。
期間中、鈴木英敬知事らによるトークセッションと海女、忍者といった観光資源をPRする「県観光交流会」、地元食材を使った料理を通じて観光を盛り上げる「レストランセミナー」、名産品(三重ブランド)を販売する「プレミアムショップ」など、各種イベントを予定している。
路面電車100周年記念し、観光レトロ電車を運行 鹿児島市で
かごでん
鹿児島市の路面電車が昨年12月に100周年を迎えたことを記念し、観光レトロ電車「かごでん」の運行を始めた。大正時代から昭和30年ごろまで運行していた当時の20形電車をモチーフにしている。
外観は木製電車をイメージした木目調で、大正時代の電車によく見られた二段屋根を採用。車内は、天井や壁、床をレトロ感のある木目柄でデザイン。座席シートの模様は薩摩切子をイメージし、肘かけ部分は天然木材を使用した。
車内窓上部に観光施設などの写真が掲出されている。車内では観光ボランティアによるガイドも行われる。
電車の扉が閉まった時に自動的に「チンチン」と鳴り、20形電車に使用されていた警鈴と同じく「カンカンカン」という音を出す警笛装置を付けた。車椅子対応の簡易スロープも装備されている。
運行日は年末年始を除く土日祝日。1日4便の運行で、運賃は大人320円、小児160円(「キュート」などの1日乗車券も利用可)。運行時間は約70分。定員は約30人。
乗降場所は鹿児島中央駅前電停。鹿児島駅前に到着後、鹿児島中央駅に折り返す。折り返し後であれば途中で降車できる。
沖縄県、「琉球幻想絵巻」で視察ツアーを実施
沖縄県は1月5、6日、同県の文化観光戦略推進事業の一環として行う沖縄の新エンタテイメントショー「琉球幻想絵巻シップ・オブ・ザ・リュウキュウ」のプレ公演に合わせて、旅行会社や報道関係者を対象にした視察ツアーを実施した。
沖縄県の文化観光戦略推進事業は、組踊(くみおどり)など沖縄県の伝統芸能を活用して、観光客誘致につなげる事業。
組踊は、台詞、音楽、所作、舞踊によって構成される歌舞劇。沖縄の古来の芸能や故事を基礎に、日本の能や狂言、歌舞伎、中国の中国戯曲にヒントを得て創作したもの。1972年に沖縄が日本へ復帰すると同時に国の重要無形文化財に指定され、2010年には国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産保護条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載された。
琉球幻想絵巻シップ・オブ・ザ・リュウキュウは1〜3月に、沖縄の若手演出家6人が組踊や琉球舞踊、エイサーなど沖縄の伝統芸能を現代的なアレンジを行い創作した舞台作品6作品を国立劇場おきなわ(沖縄県浦添市)で上演する。
また同事業では、読谷村の体験型テーマパーク「むら咲むら」の「ククル奏劇場」での創作組踊の夜間公演にも助成を行う。
視察ツアーでは、旅行商品化に向けて、参加者が舞台鑑賞後にアンケートに答えたほか、地元の関係者と意見を交換。意見交換会で沖縄県文化観光スポーツ部の平田大一部長は、「観光客を強力に引き付けるマグネットコンテンツとして、沖縄の伝統芸能や今回の新エンタテイメントショーに注力している」と参加者にアピールした。
SSFF&ASIA、観光映像大賞の応募呼びかけ
国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」の「観光映像大賞」の募集が始まっている。主催者のショートショート実行委員会は、「観光ビデオを通して、日本の魅力を国内外にアピールしてほしい」と応募を呼びかけている。
SSFF&ASIAは米国アカデミー賞公認映画祭に認定されており、日本発・アジア最大級の短編映画祭。昨年6月のオープニングプレスイベントでは、初の観光映像大賞が発表され、「うどん県。それだけじゃない香川県」(香川県)と「Kumamoto surprise film『くまもとで、まってる。』」(熊本県)の作品が選ばれた。
2回目となる今回も、観光プロモーション映像・ビデオを広く一般公募する。47都道府県で制作された作品のほか、団体や企業が制作、保有している作品も対象となる。作品の長さはエンドクレジットを含め60分以内。
作品は3月29日まで募集する。参加費無料。問い合わせは映画祭事務局内の観光映像課。TEL03(5474)8844。
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