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地域観光 ■第2690号《2013年2月2日(土)発行》    
 

山口県柳井市、龍宮伝説スタンプラリー開始
 山口県柳井市観光協会は、岩国錦帯橋空港の開港を記念して、柳井市の7つのパワースポットを巡る「やない龍宮伝説スタンプラリー」をスタートさせた。柳井に伝わる「龍宮伝説」をたどりながら7つのスタンプを集めるというもの。市はイベントを機に空港利用者の誘客を図りたい考え。

 龍宮伝説とは、古代より柳井市大畠の鳴門(龍宮の西門)と徳島市阿波の鳴門(龍宮の東門)の間には金の龍神が住むとされてきた言い伝え。龍神が起こす鳴門の渦は、罪や災いを巻き込み、心を浄化するとして、柳井のパワースポットの一つとなっている。

 このほか恋愛成熟の神様、愛染明王が奉られている「普慶寺」や井戸水を飲むと美人になれる「湘江庵」なども美や愛にパワーを与えるスポットとしてスタンプラリーに盛り込まれている。

 「パワースポットの中では特に海のそばにある茶臼山古墳がおすすめ。古墳と海を同時に眺められる景観がすばらしい」と柳井市観光協会の山根加代子事務局長。

 スタンプラリーは5月末まで開催しており、7つのうち4つ以上スタンプを集めると、景品として柳井の特産品がもらえる。



静岡県、初の全県キャンペーン実施

 静岡県は2月1日、宿泊客の増加を狙うキャンペーンを開始した。「全県の宿泊施設を対象にしたこうしたキャンペーンは初めて」(文化・観光部)という。1月22日には県の担当者や旅館の女将さんらが東京・池之端の観光経済新聞社を表敬訪問し、キャンペーンの概要を説明した。

 訪れたのは、白壁荘の宇田倭玖子さん(静岡県旅組女性部あけぼの会会長)、松濤館の北野美和子さん、土肥ふじやホテルの後藤千代子さん、三福の杉山安代さんら6人=写真。

 「ふじのくにしずおか春旅キャンペーン」(しず旅)は3月31日まで実施する。じゃらん、楽天トラベル、るるぶトラベル、ベストリザーブと手を組み、各宿泊予約サイトに「しず旅」のコーナーを設けた。ここで予約をすればポイント10%のほか、無料ペア宿泊券(72組144人)や特産品(200人分)が当たるようにした。また、県内100カ所以上の観光施設で使えるクーポンも用意。

 キャンペーンに参加する宿泊施設は約500軒を見込んでいる。

 22日はまた、有楽町の東京交通会館で街頭キャンペーンを実施。道行く人に旅館・ホテルの女将さんが考案したご当地すいとん「おすいとん」を初めて提供した。

 「すいとんをキーワードに、地域でとれた特産物を生かして、おいしく、楽しく、美しくいただけるように創作した」と宇田さん。わさび(伊豆市)やアジ(沼津市)、桜エビ(焼津市)など地元の食材を生かした地域色あふれる料理で、「機会あるごとにアピールしていきたい」と意気込んでいた。



鳥取県、9月から緑化フェア開催

 9月21日から開催する「第30回全国都市緑化とっとりフェア 水と緑のオアシス2013とっとり」をPRするため、鳥取県生活環境部の中山貴雄部長と実行委員会事務局の鈴木陽子さんが1月25日、東京都台東区の観光経済新聞社を訪れた=写真。県は初めて開催する同フェアで、山陰ジオパークの風景や鳥取の風土や魅力、先進的な技術を全国に発信する。

 フェアアドバイザーには、日本のナチュラルガーデン造りの第一人者であるポール・スミザーさんを迎えた。ポールさんは鳥取に自生する山陰菊やカワラナデシコなどの山野草を自然風に植え込み、メーン会場となる湖山池公園を彩る。

 「鳥取の風景」をテーマにしたアースガーデンでは、植物と鳥取砂丘のコラボレーションを行う。砂の固まりに彫刻を施した砂像で花壇を作り、鳥取ならではの新たな芸術を生み出す。

 場所は県東部に位置する湖山池を主会場に、県中部の日本最大の中国庭園「燕趙園」と、県西部の日本最大級のフラワーパーク「とっとり花回廊」の2つをサテライト会場とした。

 前売り券の発売は始まっており、サテライト会場とのセットや、世界で唯一、砂像を常設展示する「砂の美術館」とのセット券などを揃えた。

 目標来場者数は40万人。「季候もよく、花をきれいに見せられる秋に開催する。山野草でデザインされたどこかなつかしい庭園を見に来てほしい」と鈴木さん。

 期間は11月10日まで。



群馬県、10月から観光キャンペーン展開

 ググっと群馬観光宣伝推進協議会(会長・大澤正明知事)は1月25日、東京・平河町の都道府県会館で、旅行業者やマスコミ関係者を対象に観光情報説明会を開き、10〜12月に実施する観光キャンペーンの概要を発表した=写真。

 これまで観光キャンペーンは夏に実施していたが、一定の効果があったとして、秋、初冬の群馬の魅力をPRすることにした。昨年7〜9月に実施したキャンペーンでは約1900万人を集客しただけに、協議会の期待も大きい。

 説明会では7市町の観光担当者がプレゼンを行い、それぞれの魅力をアピール。藤岡市は11月から12月にかけて約7千本の冬桜が開花する桜山公園を紹介、「ライトアップされる日本庭園もぜひ見てほしい」と強調。富岡市は来年夏にもユネスコ世界文化遺産への登録が見込まれている富岡製糸場が大きな観光スポットだが、担当者は「日本三奇勝の一つ、妙義山の秋の紅葉も素晴らしい」という。

 このほか、9月13日から10月14日まで開催する大規模アートイベント「中之条ビエンナーレ」(中之条町)、4月下旬オープン予定の「御座之湯」(草津町)、「伊香保温泉・河鹿橋の紅葉が見どころ」(渋川市)、「10月5、6日開催する食のイベント・揚げ上げフェスティバル」(沼田市)、「谷川岳天神平で見る秋の星の鑑賞会は圧巻」(みなかみ町)などとPRした。




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