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地域観光 ■第2691号《2013年2月9日(土)発行》
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沖縄県が東京、大阪で観光・MICEフェア
沖縄の伝統芸能も披露された (大阪で)
あいさつする仲井眞知事(東京で)
沖縄県(仲井眞弘多知事)と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、安里繁信会長)は、「沖縄観光&MICEコンテンツフェア〜オール沖縄大博覧会」と「沖縄ナイト」を東京、大阪で開催した。旅行会社、航空会社、映像・メディア関係者、イベント企画会社らが出席。MICE関連セミナー、各地域や離島にスポットをあてた観光プレゼンテーションなどを実施し、沖縄の魅力を売り込んだ。
東京は1月29日に東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催。大阪は1月30日に大阪市北区のザ・リッツカールトン大阪で開催した。
東京開催には、OCVBの賛助会員を中心に県内の観光関連事業者とMICE関連企業が約80のブースを出展した。
フェア後の沖縄ナイトには多数の国会議員、観光業界関係者が出席。山本一太沖縄・北方担当相、岸田文雄外相、植木義晴日本航空社長、伊東信一郎全日空社長らが駆け付けた。
仲井眞知事はあいさつで「沖縄県は昨年で本土復帰40周年を迎えたが、観光リゾート業は際立って大きな基幹産業に成長した」と強調。その上で「3月7日の新石垣空港開港、那覇空港第2滑走路の着工も決まった。当然、県民一人ひとりも自ら汗を流して、観光の発展に尽くしていく」と述べた。
山本沖縄・北方担当相は「(2013年度予算案の)沖縄振興予算3001億円を閣議決定した。観光、物流で東アジアの玄関口に位置する沖縄県には日本のフロントランナーとしてがんばってもらいたい」とエールを送った。
大阪会場では、沖縄県文化観光スポーツ部の平田大一部長が「今年は東京、大阪と寒い。沖縄の持つ暖かさが観光資源として優位なことが確認できた。沖縄県は文化観光をマグネットコンテンツとして取り組んでいる。地域、伝統文化やスポーツの関係者と一緒にオール沖縄で取り組んでいきたい」とあいさつした。
OCVBの安里会長は「今回はオール沖縄の観光や修学旅行、MICE関連の商品をお披露目する。新しい観光の潮流を沖縄からつくっていく。沖縄は9割が国内客。国内客に飽きられない観光地づくりを進めたい」と意欲を語った。
フェア会場では、修学旅行やMICE、八重山諸島、宮古島、久米島の観光プレゼンテーションが行われた。誘客に向けてはテーマごとのシーズンキャンペーンを展開し、通年では修学旅行やMICEの誘致を目指している。
沖繩ナイトでは、沖縄の食材や料理を紹介したほか、伝統芸能や沖縄音楽が上演された。
瀬戸内観光シンポ、呉と松山の両市長が対談
小村・呉市長(中央)と野志・松山市長(右)が対談
瀬戸内観光ガイドシンポジウムが2日、広島県呉市のビュー・ポートくれで開かれた。「8町巡回観光トーキングから考える瀬戸内観光」として、小村和年・呉市長と野志克仁・松山市長の対談が行われ、瀬戸内観光や広域連携、地元の観光ガイドの役割について意見が交わされた。
メーン企画の両市長の対談は「瀬戸内の観光連携を語る」がテーマ。
小村市長は「昨年は『清盛』効果で多くの人が呉に訪れた。音戸の瀬戸のドラマ館には9万人が来場した」と説明したほか、「松山は観光では先輩。松山市と進めている瀬戸内の広域連携は日本初の試みだ」と述べた。
野志市長は「一昨年は広島〜呉〜松山を結ぶ瀬戸内・松山構想を実現し、昨年は広島県の広島市、廿日市市、呉市、愛媛県の松山市に加え、JR西日本、JR四国、瀬戸内海汽船、石崎汽船の8者で協議会を作り、国の支援を受けるようになった。瀬戸内をエリアとして、広域での観光地化にさらに取り組む」と語った。
また、呉市内で活躍する観光ガイド団体と、愛媛県の松山市や今治市の観光ガイド団体からは、取り組みの事例などが紹介された。両市長は、広島〜呉〜松山を結ぶ船上ガイドを呉と松山の観光ガイドが共同で実施したことを広域連携の効果として高く評価し、観光ガイド団体に感謝の言葉を贈った。
ハリー・ポッターのラッピング列車が運行開始
JR西日本は1日、大阪市内を走るゆめ咲線(西九条〜ユニバーサルシティ〜桜島)で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に2014年後半にオープン予定の「ハリー・ポッター」の新テーマパークをイメージしたラッピング列車=写真=の運転をスタートした。
ラッピング列車のデザインには、新テーマパーク「The Wizarding World of Harry Potter」を基に、ランドマークとなるホグワーツ城と主人公のハリーや仲間のハーマイオニー、ロンを描いた。新テーマパークオープン予告のメッセージも添えている。
JR西日本ではUSJの新エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」をイメージしたラッピング列車も運行しており、新しい列車の登場で、ゆめ咲き線では2種類のラッピング列車が運転されることになった。
ミスらがひろしま菓子博とやっさ祭PR
広島県と広島県三原市の関係者が1日、4月19日から5月12日まで広島市で開催される「ひろしま菓子博2013」や三原市の「やっさ祭」などをPRするため、東京都台東区の観光経済新聞社を訪れた。「『おしい!広島県』は浸透してきた。次は誘客につなげたい」と広島県東京事務所石濱真政策課長。
訪れたのは、石濱さんのほか、「ひろしま、宝しまレディ」の山下梨代子さん=写真中央、小笠原知恵さん=同右、「ミス三原やっさ」の三浦阿仮里さん=同左、広島県東京事務所の小森麻美さん、三原市経済部観光文化課の川畑博資さん、国広和之さんの7人。
92年ぶりに広島で開催される菓子博については、開催期間がゴールデンウイークと重なるので集客に期待するとして、目標来場者数を80万人とした。見どころは約150点展示される工芸菓子。自然風物や人物、建物などを菓子の材料を使って表現する。
広島市から車で約1時間の距離にある三原市はタコの産地。昨年は大河ドラマ「平清盛」の効果で観光客が増え、三原のタコ売り上げも上々だと言う。
「毎年8月の第2金土日に行われるやっさ祭に来てほしい。はやしのリズムに合わせて誰でも踊れる」と川畑さんは踊りを披露した。市民総参加で街中をにぎやかすやっさ祭は、踊り手が6千人、観光客は30数万人が訪れる。祭の最終日には花火大会も行われる。
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