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トラベル ■第2691号《2013年2月9日(土)発行》  
 

JATA、東北支援の優秀12コース選出
優秀賞の旅行会社の代表者ら

 東北復興支援プロジェクト「行こうよ!東北」として、昨年12月に会員旅行会社ら約千人を東北に派遣した日本旅行業協会(JATA、菊間潤吾会長)は、その旅行会社が現地情報を元に企画した商品のコンテストを実施。優秀賞12コースを1月30日に発表した。優秀賞の中からJATA会長賞にエヌオーイーの岩手コース、国内旅行推進委員長賞にジャルパックの山形コースが選ばれた。

 応募総数は132コースで、企画内容の斬新さや東北の新たな魅力が盛り込まれているかなどの観点から東北6県各2コースを選出。新鮮な目で東北の観光素材を掘り起こしてほしいと派遣団への参加を呼びかけた海外旅行中心の旅行会社からも企画が寄せられた。

 JATA会長賞はエヌオーイーの「いわて・みやこソウルフード&B級グルメ満喫! コンパクトでも内容ぎっしり1泊2日」、国内旅行推進委員長賞はジャルパックの「高畠・楢下宿と50年に一度の御開帳『山寺』を専門家と巡る旅」。ほか優秀賞の企画旅行会社は、青森県賞=ユーラシア旅行社、びゅうトラベルサービス▽秋田県賞=近畿日本ツーリスト、イーホリデーズ▽岩手県賞=毎日企画サービス▽宮城県賞=京王観光、ユーラシア旅行社▽山形県賞=風の旅行社▽福島県賞=クラブツーリズム、日本旅行。

 1月30日、東京・霞が関のJATA本部で開かれた授賞式でエヌオーイーの林田建夫社長は、「東北はまだ復興途上。受賞した企画を商品化することで、復興の一助になれば」と話した。ジャルパックの二宮秀生社長は「日ごろから『いい旅、新しい旅をお客さまに喜んでいただく』を企業理念に掲げている。受賞は本当に光栄だ」と喜んだ。

 国内旅行推進委員会委員長の吉川勝久JATA副会長は「JATAの旅行会社それぞれがしっかりと東北地方に送客していきたい。『旅の力』による東北の復興支援は今後も継続していかなければならない」と決意を新たにしていた。



日本旅行、鉄道員体験ツアーなど発売
 日本旅行はこのほど、鉄道ファン向けに二つのツアーを発売した。往年の国鉄特急をイメージした貸し切り列車に乗るツアーと、鉄道会社で鉄道員体験をするツアー。

 「思い出の白山号の旅」は、上野〜金沢間を走り、97年に運行を終えた特急白山号をイメージした貸し切り列車に乗るツアー。軽井沢駅(長野県)の集合で、構内では列車の撮影会を実施。その後、金沢まで乗車する。3月2日の実施で、基本プラン1万2800円。

 「鉄道員体験プログラム」は、茨城県の第3セクター「ひたちなか海浜鉄道」で、参加者が臨時列車のダイヤを考えたり、車内放送を行うなどの内容。3月9、10日の1泊2日。現地集合、解散で料金6千円。



近ツー個人旅行、海外企画商品で「テーマ旅行」拡大
 近畿日本ツーリスト個人旅行は1月25日、海外企画旅行商品「ホリデイ」の今年上期商品(4〜9月発)の概要を発表した。田口久喜常務は今期の特徴として、「テーマ旅行」の拡大、上質の旅「プレミアムシリーズ」の展開、ツアー内容を自分好みに変更する「パック旅行のアレンジ」の受け付けなどを挙げた。また、店舗機能を強化してインターネット系旅行会社に対抗していく方針を示した。

 テーマ旅行については、「世界遺産シリーズ」を中心に今後強化していく分野と強調。さらに社内に3月、「テーマ旅行専門」の部署を立ち上げ、東京・有楽町にテーマ旅行に特化した店舗を設置する計画を公表した。

 アレンジについては、食事や航空便、観光日程の変更など、客の希望に応じて有料でツアー内容を変更することができる。

 このほか、パンフレットにスマートフォンをかざすとツアー内容が動画で見られる仕組みも導入した。

 同社は上期商品から「KNT!」のロゴを廃止するとともに、「ホリデイ」のロゴの色を青から赤に変更した。



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