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旅館・ホテル ■第2692号《2013年2月16日(土)発行》
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旅館協会の統計、2011年度の宿泊料売上7.6%減少
日本旅館協会はこのほど、会員旅館の2011年度の経営実態を示す「国際観光旅館営業状況等統計調査」の結果をまとめた。経済情勢や東日本大震災が影響したとみられ、1軒当たりの平均は、宿泊客1人当たりの宿泊料売上が前年度に比べて7.6%減少し、年間宿泊人員は増加したものの、総売上高は4.7%減少した。
調査は日本旅館協会の発足前の実施で、旧国際観光旅館連盟の会員の11年度の経営状況が対象。有効回答は194軒で、規模別の内訳は「大旅館」(100室以上)が55軒、「中旅館」(31〜99室)が106軒、「小旅館」(30室以下)が33軒。
宿泊客1人当たりの宿泊料売上はすべての規模でマイナス。大旅館は同9.1%減の1万2153円、中旅館は同5.8%減の1万3209円、小旅館は同5.4%減の1万4772円。大旅館は、1万5千円を超えていた1997年度に比べると約2割減少した。
日帰り客や付帯事業などを含めた総売上高を宿泊人員で除した宿泊客1人当たり売上高も、すべての規模でマイナスだった。大旅館が前年度比8.3%減の1万7737円、中旅館が同6.6%減の1万9577円、小旅館が同1.8%減の2万3006円。
1軒当たりの年間宿泊人員は、全体平均ではプラスとなったが、規模別では大・小旅館がマイナス。大旅館が同1.7%減の9万1105人、中旅館が同5.4%増の3万5809人、小旅館が同10.0%減の8492人。定員稼働率は大旅館が同2.6ポイント減の34.3%、中旅館が同1.4ポイント増の35.7%、小旅館が同3.3ポイント減の25.7%だった。
総売上高はすべての規模で減少した。大旅館は同9.9%減の16億1591万円、中旅館は同1.6%減の7億105万円、小旅館は同11.6%減の1億9536万円。90年代に比べると、大旅館は約4割、中旅館は約2割の減少となっている。
運営の指標であるGOP(償却前営業利益)の総売上高に占める比率も平均7.7%で前年度の7.9%から目立った改善はみられない。大旅館は同0.1ポイント減の9.2%、中旅館は同増減なしの6.5%、小旅館は同4.1%ポイント減の0.2%だった。
一方、宿泊予約の経路の平均的な構成比は、リアルエージェントである旅行会社経由が同3.3ポイント減の54.9%(大旅館58.7%、中旅館50.8%、小旅館30.0%)、ネットエージェントや自社サイトを含むインターネット経由が同3.7ポイント増の18.4%(大旅館17.1%、中旅館19.3%、小旅館37.8%)。うち自社サイト経由が同0.7ポイント増の6.2%(大旅館5.6%、中旅館6.5%、小旅館17.8%)だった。
JTB旅ホ連などが京都市に桜を植樹
写真右から山本信・JTB協定旅館ホテル連盟京都支部長(もみぢ家社長)、丸尾真哉・JTB西日本常務、
門川大作・京都市長、杉本健次・JTB京都観光誘致協議会長(JTB西日本京都支店長)
JTB協定旅館ホテル連盟京都支部とJTB京都観光誘致協議会はJTB創立100周年を記念して、市民公募型緑化推進事業を進める京都市にシダレザクラ(ヤエベニシダレ)14本を寄付した。8日には京都市塩小路通に植栽する植樹式典がJTB京都駅前支店(京都市下京区)で開かれた。
あいさつに立ったJTB西日本の丸尾真哉常務は「お世話になっている京都への地域貢献と、京都の皆さまと100周年の喜びを分かち合いたいという趣旨で行った。JTBは100年、京都へのインバウンドを行っている。大事なパートナーであるJTB旅ホ連京都支部とは、これまで共同の全国キャラバンを3千カ所で行い、4600人の旅館関係者や観光関係者が京都の誘致活動を行ってきた」と、旅ホ連支部とのこれまでの活動を振り返った。
京都市の門川大作市長は「観光客に魅力を発信し続けなければいけない。まちの景観も努力して守り続けなくてはならない。この桜をしっかりと守っていきたい」と謝意を述べた。
富士急行、相模湖に温浴施設オープンへ
富士急行は3月15日、神奈川県相模原市のアミューズメント施設「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」に日帰り温浴施設「さがみ湖温泉うるり」をオープンする。
約9億円を投資。温浴棟には血流促進効果があるという人工炭酸泉風呂、ジェット風呂、開放感のある露天風呂などをそろえる。露天風呂には石老山の借景を楽しめる展望風呂や湯すずみテラスを設け、「入浴と森林浴の二重の癒やしを楽しめる」と同社。敷地内から湧き出る源泉は、ペーハー値9.6のアルカリ性温泉。
休憩棟には122席の食事処、岩盤浴、マッサージ室などを設ける。
入館料は大人平日900円、土休日・繁忙期千円。場所はJR中央本線相模湖駅からバス8分。
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