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地域観光 ■第2694号《2013年3月2日(土)発行》
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大阪の観光振興へ「大阪観光局」設置
大阪府と大阪市、大阪の経済界が一体となり、観光振興を担う組織として、4月に「大阪観光局」が設立される。府、市の共通の戦略である「大阪都市魅力創造戦略」の重点取り組みの一つ。観光戦略に掲げる2020年に外国人旅行者を650万人にする目標の達成に向け、集客事業を実施していく。
大阪観光局の設立は、2月18日に開催された府、市、経済団体のトップ会議での合意に基づいたもの。公益財団法人の大阪観光コンベンション協会が事業実施団体として大阪観光局を称する。大阪観光局のトップには、民間から経験豊かな観光の“プロ”を起用する考えで、香港政府観光局の前日本・韓国地区局長、加納國雄氏が就任予定。
大阪観光局には権限と予算が移管され、トップマネジメントを最大限に発揮しながら、民間の視点で柔軟な事業執行ができるようにする。事業の展開には競争性、効率性、成果(事業目標達成)を重視していく。
主な事業案としては、(1)外国人への独自のヒアリング調査による「使えるデータ」の収集・活用(2)キャッチコピー「ASIANGATEWAYOSAKA」の打ち出し(3)各国のメディアや旅行会社などの招へいとフォローアップの徹底(4)フリーWiFiエリアの拡大と映像による発信力の強化(5)MICE(国際会議など)誘致の強化と新旧イベントの「名物」化の推進(6)観光局ブランドの認定、広告などの収入確保—を挙げている。
国内客の誘致事業に関しては、今後発表される予定。また、従来の政令都市間などの共同観光キャンペーンは引き続き大阪市が、府県連携の広域観光キャンペーンなどは大阪府が実施していく。
島根県とJR西日本、4月から出雲キャンペーン開始
キャンペーンのロゴ
島根県とJR西日本は4月1日から、島根県東部をメーンに鳥取県西部を含めたエリアへの重点的な集客を目指す「ご縁を結ぶ出雲キャンペーン」を展開する。期間は6月30日まで。今年5月の出雲大社の平成の大遷宮に合わせて実施。昨年10月から12月にかけて開催した山陰デスティネーションキャンペーンのアフター・キャンペーンに位置付けている。
キャンペーンの期間中には、約60年ぶりに出雲大社の大遷宮が行われる。島根県立古代出雲歴史博物館では、出雲大社の御神宝や考古資料、古文書などで遷宮を紹介する「『特別展 平成の大遷宮』出雲大社展」を開催。この他にも古代出雲の至宝・遺跡巡り、出雲の国のパワースポット巡りが楽しめる周遊観光バスが運行される。
地域の魅力に触れる地元ガイド同行のまち歩きとして、「DISCOVER WEST ハイキング」を松江、米子、境港のエリアで実施。出雲エリアや松江エリアでは、定時ガイド「むすぶらり」も実施される。
観光タクシー「駅から観タクン」では、松江駅から出雲の国の縁結びの大神である八重垣神社などを訪れるコースを設定する。
キャンペーンに合わせて、JRでの往復券、指定区間の交通機関の乗り降り自由券、観光施設入場券などがセットになったパスポートタイプの切符「松江・出雲ぐるりんパス」、JR往復利用の旅行商品のオプション商品「松江・出雲ミニぐるりんパス」も発売される。
鳥羽で真珠婚を! 市が東京でPRイベント
三重県の鳥羽市観光協会(吉川勝也会長)は2月19日、東京・日比谷の帝国ホテルで「真珠婚in TOKYO」を開いた。鳥羽では毎月30日に市内のホテルで結婚30周年を祝う真珠婚を行っている。東海地区では広く知られている真珠婚式を全国にPRしようと、昨年に続き、今年も都内で開催した。
参加したのは東京都三鷹市と千葉県市川市、愛知県知立市に住む3組の夫婦。1組ずつ牧師の前で愛の誓いを交わした後、キスなどのセレモニーを行った。
退場の際にはライスシャワーならぬ、小粒の真珠を使ったパールシャワーで夫婦を祝福=写真。交流会では真珠の母貝であるアコヤ貝にラブレターを綴り、30年間の感謝の気持ちを交換した。
交流会であいさつした吉川会長は「12年間で2600組の夫婦が真珠婚式を行ってきた。幸せそうな顔を見ているとこの行事は続けていきたいと思う」と述べた。
鳥羽市の木下憲一副市長は「真珠婚を通じて、海女と真珠のふるさとの三重を知ってほしい」とアピールした。
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