環境省は5日までに、2011年度の温泉利用状況をまとめた。それによると、12年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で3108カ所となり、前年同月時点と比べ77カ所減った。2年連続で増加していたが、一転減少に転じた。源泉総数は2万7532カ所で、同139カ所減。(
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源泉総数のうち、利用源泉数は1万7809カ所だが、自噴は4413カ所に過ぎず、前年度と比べても47カ所減っている。未利用源泉数は9722カ所で、うち自噴は3296カ所。
湧出量は自噴が毎分73万8111リットル、動力は194万3562リットル。自噴は2万1663リットルの減少だが、動力は1万9536リットルの増加。温度別源泉数を見ると、もっとも多いのは42度以上で、1万2800カ所ある。
宿泊施設数は298軒減の1万3754軒、延べ宿泊利用人員も約486万人減の1億2006万人にとどまっている。国民保養温泉地の延べ宿泊利用人員は約59万人減の898万人。一方、温泉利用の公衆浴場数は185カ所減り、7717カ所となっている。
温泉地数を都道府県別に見ると、もっとも多いのは北海道の244カ所。次いで、長野県(225カ所)、新潟県(153カ所)、青森県(138カ所)、福島県(137カ所)の順。もっとも少ないのは沖縄県の5カ所だった。
源泉総数は大分県が4471カ所と断トツ。以下、鹿児島県(2785カ所)、静岡県(2277カ所)、北海道(2248カ所)、熊本県(1368カ所)と続き、九州勢の多さが目立つ。