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地域観光 ■第2700号《2013年4月20日(土)発行》    
 

北関東・福島の7動物園・水族館、来場者増へ連携
 東日本大震災後の来場者減に歯止めをかけようと、北関東と福島県の動物園、水族館が連携し、今年もスタンプラリーを実施している。関係者は「県を越えてこれだけの動物園、水族館が誘客活動で連携するのは他にない取り組み」と話している。

 参加しているのは宇都宮動物園(栃木県宇都宮市)、なかがわ水遊園(同大田原市)、那須どうぶつ王国(同那須町)、日立市かみね動物園(茨城県日立市)、アクワワールド大洗水族館(同大洗町)、群馬サファリパーク(群馬県富岡市)、アクアマリンふくしま(福島県いわき市)。

 「ファイトセブンスタンプラリー」と称するイベントは昨年に続き2回目で、今回は3月11日から始まり12月1日まで実施する。5施設以上のスタンプを集めた人には7施設のオリジナルグッズの詰め合わせ、7施設すべてを集めればオリジナルグッズと招待券を贈呈する。また、スタンプラリーのチラシを持参すると、各施設でチラシに記載の入館料割り引きを受けられる。

 前回(12年4月1日〜12月30日)、7施設制覇者は134人だった。



鎌倉市、海水浴場に命名権設定
 神奈川県鎌倉市は、市が管理する3カ所の海水浴場の命名権(ネーミングライツ)の取得を希望する民間企業や各種団体、個人を募集している。さらに、これまで7月1日から8月31日までだった海水浴場の開設期間について、今年度は最終日を9月8日まで延ばし、海水浴客の増加を図る。

 命名権は材木座、由比ガ浜、腰越の3カ所一括で募集している。権利取得者は自費で、愛称を監視所や案内板、ライフガードの機器・ユニフォームなどに表示できる。さらに海開きイベントを主催できる。市は広報紙やホームページで、原則愛称を使用する。

 契約期間は今年度から原則3年以上。費用は年100万円以上。募集期間は26日まで。市は募集終了後、審査委員会を設置して優先交渉権者を決定する。

 協賛金(ネーミングライツ料)は海水浴場の運営、施設の維持管理の費用に充てる。

 市観光商工課では「現在募集中で、期間中の応募状況は非公表。問い合わせは数多く来ている」と説明している。

 また、例年7月1日から8月31日までだった海水浴場の開設期間について、今年度は7月9日から9月8日までの62日間に変更した。

 同課は「平均の梅雨明けが7月21日で、7月上旬は天気が安定していないこと。9月も残暑が続き、海を訪れる人が多く、これまで固定的に考えてきた海水浴場の開設期間を、時代のニーズに合わせて考えることも必要ではないかと判断した」と説明している。

 命名権などについての問い合わせは鎌倉市観光商工課TEL0467(61)3884。



有馬温泉さくらまつり、舞台やグルメ盛況
有馬芸妓衆の踊りのステージ

 毎年恒例の有馬温泉さくらまつりが7日、神戸市北区の有馬温泉で開催された。会場は有馬川親水公園。満開の桜の下、観光客らがステージイベントや屋台のグルメを楽しんだ。

 有馬温泉では、有馬川沿いのソメイヨシノの桜並木、善福寺の樹齢270年のしだれ桜(糸桜)、鼓ケ滝公園の有明桜などが桜の名所として知られている。

 特設ステージでは、音楽コンサートや有馬芸妓衆の踊りなどが上演された。会場では、おでんなどの屋台などが並んだほか、有馬のB級グルメ、山椒味の塩焼きそばや焼き鳥も販売された。

 8、9日には善福寺で、夜桜や芸妓の踊りを観賞しながら抹茶を楽しむ夜桜茶会も催された。

 有馬川沿いでは1〜15日の期間、夜間の桜並木のライトアップが行われた。



広島・愛媛の博覧会名称「瀬戸内しまのわ」に決定
博覧会のシンボルマーク

 広島、愛媛両県が2014年に共催する博覧会の概要が3月27日に発表された。名称を「瀬戸内しまのわ2014」とし、14年3月16日の瀬戸内海国立公園指定80周年に合わせて、3月21日から10月26日まで開催する。瀬戸内海に浮かぶ島々が輪のようにつながり、瀬戸内の元気やぬくもりが感じられるイベントにしたいとしている。

 博覧会は3つの季節ごとにテーマを設定する。3〜5月の春は「花とサイクリング」、6〜8月の夏は「海とクルージング」、9〜10月の秋は「食とアート」をテーマにした。5月には、しまなみ海道を会場に国際的なサイクリング大会を行う。

 3月21日のオープニングイベントは、世界遺産の厳島神社がある宮島でコンサートや船舶のパレードなどの催しを検討している。10月26日の閉幕イベントは、愛媛県今治市の大三島でシンポジウムや交流会を開催する予定。

 両県の大小の島々と臨海部を会場として、自治体や地域住民グループ、NPO、民間企業などが展開する観光プログラムを100以上用意する予定。参加者は80万人を見込んでおり、交流人口の拡大を図りたい考え。




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