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地域観光 ■第2701号《2013年4月27日(土)発行》
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瀬戸内海の広域観光促進へ「推進連合」設立
推進連合を設立した7県の知事ら(22日、東京での記者発表会で)
瀬戸内沿岸の兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の7県が、瀬戸内海の広域観光を共同で促進する組織「瀬戸内ブランド推進連合」を22日に設立した。瀬戸内ブランドの確立を目指し、国内外へのプロモーション活動や瀬戸内の魅力を体感できる環境作り、観光プログラムの拡充などに連携して取り組む。
同推進連合は2012年5月に広島県の湯﨑英彦知事の呼びかけで設立した瀬戸内ブランド推進協議会を格上げしたもの。代表会議は各県知事で構成され、22日に行われた設立総会で、会長に湯﨑広島県知事、副会長に浜田恵造香川県知事、監事に伊原木隆太岡山県知事が選任された。
瀬戸内地域の目指すべき将来像を、「世界に誇れる瀬戸内が国内外の人々に認知され、幾度となく訪れみたい場所として選ばれる」「民官が連携した地域資産の形成活動により、瀬戸内に一層の魅力が生まれ、観光関連産業が活性化する」「交流人口の増加による地域経済の活性化により、豊かな地域社会を実現する」と定めた。
基本戦略については(1)瀬戸内ブランドを国内外で浸透、定着させるプロモーション(2)瀬戸内の魅力を体験できるクルージング、食、サイクリング、自然、アートなどの観光プログラムの充実(3)瀬戸内ブランド形成に向けた推進体制の構築—とした。
2020年までの方向性を定めたアクションプランが採択された。今年度はまず各県で出し合った約5500万円余りの予算で、瀬戸内地域や首都圏のデパートなどで瀬戸内ブランドをPRする「瀬戸内EXPO」の開催、観光メニューや瀬戸内テーマツーリズム商品の造成支援事業、クルーズ事業、タイへのプロモーション活動など9事業を行う。
会長に就任した湯﨑知事は「瀬戸内の地域としてのブランド価値を向上させる。オール瀬戸内のために頑張っていきたい」とあいさつした。
飯泉嘉門徳島県知事は「来年は瀬戸内海の国立公園が指定80周年を迎え、本四高速には全国共通料金が導入される方針が出ている。瀬戸内にとってはエポックメイクの年。推進連合が設立され、瀬戸内を大きなブランドとして売り出すきっかけとなる」と強調した。
沼田市、日本旅行写真家協会と協定書調印
協定書調印を済ませ握手する星野市長(左)と山口会長
群馬県沼田市(星野巳喜雄市長)と日本旅行写真家協会(旅写、山口勝廣会長)は16日、東京・平河町の都道府県会館で「写真を媒介とした連携に関する協定書調印式」を行った。市は旅写の協力を得てフォトコンテストなどを実施、観光PRに生かす。
市は旅写が主催する撮影会や写真教室を沼田で開いてもらうほか、「沼田の魅力を写真で伝える)フォトコンテストを実施し、市が賞金を出す。また入賞作品を観光パンフレットに活用し、東京のぐんまちゃん家での展示を検討したい」と星野市長。
旅写は旅をテーマに写真活動を行っている写真家集団。1991年11月に創立され、93年から日本旅行写真家協会展を隔年開催している。2011年には創立20周年を記念して、初の全国公募フォトコンテストを開催した。現在の会員数は114人。旅写が自治体とこうした協定を結ぶのは初めて。
山口会長は「沼田で写真教室などを開きたい。交流の活発化につながればうれしい」と抱負を述べた。
市は2月に横浜商科大と「観光振興における連携に関する協定書」を交わしており、外部の力を観光に生かす取り組みを強めている。
神戸に大型商業施設「ハーバーランドumie」オープン
神戸市中央区の神戸ハーバーランドに18日、大型商業施設「神戸ハーバーランドumie」が開業した。
「NORTH MALL」「SOUTH MALL」「MOSAIC」の3棟からなり、渡り廊下でつながっている。「H&M」など若者に人気のファッションを中心に衣料品店や飲食店、映画館など225店舗が入った。
19日にはumie内に体験型施設「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」もオープンした。
30代のファミリーを中心の顧客層とし、年間1500万人の集客を目指す。初年度の売り上げ目標は360億円。売り場面積は合計8万5千平方メートル。約3千台の駐車場は最大7時間まで無料で利用できる。
18日はオープニングセレモニーが開催され、矢田立郎・神戸市長、松下綽宏・神戸ハーバーランド社長、岡本哲郎・三菱倉庫会長、加藤貞男・日本生命保険副会長、岡崎双一・イオンモール社長と地元の園児らがテープカットを行った=写真。
イオンモールの岡崎社長は「行ってみないといけない場所にしたい。物販だけならネットでもできる。行ってみたいと思わせることを追求していく」と話し、その一つが神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールの開設と説明した。
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