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地域観光 ■第2703号《2013年5月18日(土)発行》
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宮城・南三陸エリアで11月に「ツール・ド・東北」
河北新報社とヤフーはこのほど、東日本大震災で被災した宮城県石巻市と女川町、南三陸町の沿岸部で、11月3日に「ツール・ド・東北2013in宮城・南三陸」を開催すると発表した。「東日本大震災の復興支援と震災の記憶を未来に残していくのが目的」と主催者側。参加定員は1500人だが、同行者も含めると相当の人数になりそうで、被災地の観光振興にも寄与しそうだ。
イベントは復興を後押しするため、10年程度継続する方針。初年度となる今回は順位やタイムを競うレースではなく、楽しく走ることを目的とした「ファンライド形式」で開催する。
今後については、「道路などの復旧状況も踏まえながら、ファンライドだけでなく本格的なレース開催も視野に入れ、岩手や福島などへもステージを拡大し、東北(全体)でプロフェショナルレースを開催することを目標にイベントを育てていく」としている。
イベント当日は、全国から募集した一般サイクリストに加え、プロの招待選手や自転車愛好家の著名人が参加する予定。
コースはロング(約160キロ)、ミドル(約100キロ)、ショート(約60キロ)の三つ。いずれも沿岸部を走るコース取りで、三陸の雄大な自然を感じながら、被災地の現状を肌で感じられるようにする。
6月24日から公式サイトで参加申し込みの受け付けを開始。ロングは定員200人で参加費1万円、ミドルは900人・8千円、ショートは400人・6千円。
スタート・ゴール地点は石巻専修大。コース途中には水分や食べ物などを提供するエイドステーションを4、5カ所設ける。「各地の観光協会や商工会議所と連携し、地域の旬の食材を提供するなど、参加者にその土地の魅力を味わってもらったり、現地の人々と交流できるような場も提供する」という。
また、事業収益と寄付金の一部は基金として積み立て、自転車関連の社会インフラ整備に活用していく予定だ。
南三陸町のホテル観洋の女将、阿部憲子さんは「被災地を自転車で回るのはとてもいい考えだと思います。現状を知っていただく意味でありがたいイベントですね。震災で車が失われ、自転車はいまや貴重な“足となっています。当館でも自転車を貸し出していますが、震災前よりも需要が増えています。ぜひ成功させていただきたい」と期待する。
沖縄にタイからチャーター便、歓迎式典も
チャーター便到着に合わせた歓迎式
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は2日、那覇市の那覇空港で、今年度第1便となるタイ国際航空とバンコクエアウェイズのチャーター便のそれぞれの到着を歓迎する式典を開催した。ミス沖縄らがタイからの訪日観光客を出迎えたほか、搭乗者全員との記念撮影、星砂キーホルダーのプレゼントも行われた。
今年度のタイ—沖縄チャーター便は、タイ国際航空4便、バンコクエアウェイズ2便の6便が運航される。催行旅行会社はジャンボツアーズと沖縄ツーリスト。
2日には両航空会社の今年度の第1便がそろって到着。歓迎式ではタイ国際航空便の約280人と、バンコクエアウェイズ便の約150人の到着時にそれぞれ行われた。
沖縄県とOCVBは、タイを新規市場と位置付け、昨年度はタイでの沖縄の認知度向上を目的としたプロモーション事業を実施。今年度は実際の送客に結び付く事業を実施していく考え。
OCVBは「今回のチャーター便では、約440人の一般観光客が沖縄を訪れた。今後もチャーター便の実績を増やし、沖縄—タイ間の直行便就航を促進したい」と話している。
萩市、「ガイドと巡る歴史ウォーク」を開始
歴史ウォークの様子
山口県の萩市観光協会は、明治維新150年にあたる2018年に向けて、記念イベント「ガイドと巡る歴史ウォーク」を毎週日曜に開催している。古い町並みが往時のたたずまいを残す萩城城下町、吉田松陰で知られる松下村塾や明治維新の原動力となった旧松本村をガイドと巡る。
古地図をたどる萩城城下町コースは、江戸時代の古地図が今でも使えるほど当時の町割りがよく保存されている地域をガイドと一緒に巡る。
幕末の志士たちが育った維新胎動の地、旧松本村を歩くコースは、松下村塾や伊藤博文旧宅などを巡り、萩の歴史を感じるガイドツアー。
また、今年が奇兵隊結成などから150年を迎えるのを記念し、「ガイドと巡る維新ウォーク」を5月25、26日、6月8日に開催する。5月25、26日は、幕末の動乱期に英国に渡航し、欧米の近代文明を積極的に学び、帰国後、日本の新しい時代を切り開く先駆けとなった井上馨、伊藤博文、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三の5人、通称「長州ファイブ」のゆかりの地などを巡る。6月8日は、奇兵隊を結成した高杉晋作ゆかりの地を巡る。
ツアーは1週間前までに申し込む。参加料もコースによって異なる。
詳しくは萩市観光協会TEL0838(25)1750。
新潟・鵜の浜温泉で新源泉の利用開始
にぎわう仮設の足湯コーナー
新潟県上越市の鵜の浜温泉で4月21日、新しい源泉の利用開始に伴う開湯セレモニーが開催された。新源泉から引いた湯を使って仮設の足湯を観光客らに楽しんでもらったほか、地域の芸能などを披露し、新源泉の利用開始をPRした。
新源泉は掘削工事により昨年12月に地下1200メートルからの湧出に成功。毎分200リットル、約41度の湯が利用できるようになった。今年4月13日に旅館・ホテル10軒、公共施設2軒が新源泉に切り替え、利用を開始した。
セレモニーには、鵜の浜温泉や上越市の関係者が出席。地元の太鼓グループ「海音鼓」の演奏や米大舟保存会の踊りが花を添えた。集まった観光客らには、足湯で泉質を確かめてもらったほか、地元の魚介を入れた海賊汁をふるまった。
鵜の浜温泉観光組合の小林定明組合長(ロイヤルホテル小林社長)は「新しくなった温泉とともに、美しい海や楽しい体験プログラム、おいしい米や酒を堪能してほしい。鵜の浜温泉への送客に協力をお願いしたい」と旅行会社などに呼びかけている。
鵜の浜温泉は目の前の日本海に沈む夕日が美しいことでも知られる。また、日曜日に行われる観光地引き網が人気で、宿泊客は無料で参加できる。参加者には海賊汁、自慢の地酒をふるまう。
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