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地域観光 ■第2704号《2013年5月25日(土)発行》
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大分の「おんせん県」申請、特許庁が拒絶、知事も商標登録断念
大分県が「おんせん県」の商標登録申請をしていた問題で、特許庁が県に、登録を認めないとする「拒絶理由通知書」(10日付)を送付したことが分かった。13日に通知書を受け取った県は、広瀬勝貞知事が22日、異議申し立ての意見書の提出を断念することを発表し、「おんせん県」の商標登録問題は「登録不可」で終結することになった。
県には同庁からの10日付通知書が13日に届いた。「『多数の温泉を有する県』という意味合いに過ぎない」ことが拒絶の理由として示されている。
県は民間が先に登録して自由に名称を使えなくなることを危惧し、登録申請に踏み切った。しかし、「温泉県」として観光振興を図ってきた群馬県が「使用に制限がかかる」として猛反発。さらに他県からも危惧の声が上がったことから、大分県は全ての都道府県に「使用を妨げない」との内容の文書を送付する事態になっていた。
県観光・地域振興課の担当者は「(商標登録が認められた)『うどん県』は香川県が初めて言い出したので認められた。『おんせん(温泉)県』は他県も使っており、目新しくないと特許庁が判断したようだ。決定は残念」と落胆している。一方で、「今回登録が認められなかったため、民間が申請しても登録はされないだろう。この問題は長く引っ張りたくはない」と話し、事実上目的は達成されたと話している。
おんせん県の商標登録申請に困惑したのが温泉地の「東の横綱」を自負する群馬県だった。当時、「温泉を正業にしているのは大分だけではないということ」(観光局)と述べ、大分の動きに神経を尖らせていた。
同庁の決定について、安藤美喜夫観光局長は16日、「おんせん県の商標登録申請に関しては、昨年11月15日付で大分県から全国の都道府県宛てに文書が発送された。文書にはおんせん県という言葉について、各都道府県の使用を妨げる意図は一切ないと旨の記載があった。県としては重要な観光資源である温泉を引き続き積極的にPRし、誘客促進に努める」とのコメントを発表した。
関空旅博に4万人来場、にぎわい見せる
熊本県のキャラクター「くまモン」が登場
関西国際空港(大阪府泉佐野市)で旅の博覧会「関空旅博2013」が18、19日に開催された。今年で9回目。来場者数は18日が1万9千人、19日が1万9千人で合計3万8千人。旅行の楽しさをPRするさまざまなイベントが行われ、会場はにぎわった。
政府観光局や航空会社、旅行関係団体などによるブース出展「旅行フェスティバル」や世界各地の観光魅力を紹介するセミナー「海外旅行セミナー」、世界各国のバラエティーに富んだグルメ屋台「世界のグルメ」などのイベントが開催された。
観光経済新聞社もブースを出展した。「にっぽんの温泉100選」や「5つ星の宿」を紹介した特集号を配布し、日本の温泉地や旅館・ホテルを来場者にPRした。
ステージでは19日にお笑い芸人のほっしゃんとなかやまきんに君のトークショーが開かれ、2人が各国での旅のエピソードを披露した。
国内の出展者からは、熊本県のキャラクター「くまモン」がステージに登場。会場をくまモンファンで埋め尽くすほどの人気を集めた。
老神温泉の大蛇みこしがギネス認定
ギネスの世界記録に認定された長さ108.22メートルの「大蛇みこし」
老神温泉(群馬県沼田市)の大蛇まつりで使われる巨大な大蛇みこしが10日、「最も長い祭り用の蛇」としてギネスの世界記録に認定された。
まつりは老神温泉の開祖とされ、守り神として地元の人々に信仰されている蛇に感謝するため毎年5月第2金、土曜日に実施。地元民らが大蛇の形をした長さ30メートルほどのみこしをかつぎ、温泉街を練り歩いている。
今回ギネス認定された大蛇みこしは、海外でのイベントに合わせて2001年に地元の観光協会が作成したもので、全長108.22メートル。巳年の今年、まつりに12年ぶりに登場させた。
ギネス認定の段取りやまつりは地域振興を手掛ける日本旅行がバックアップした。
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