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トラベル ■第2704号《2013年5月25日(土)発行》
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被災高校生らがバスツアー企画、HISが商品化
東日本大震災で被災した福島県いわき市の高校生らが、観光誘客で地元を盛り上げようとバスツアーを企画し、エイチ・アイ・エス(HIS)が「TOMOTRAinいわき バスツアー2日間」を造成した。ツアーには高校生も同行し、被災体験などを話すことになっている。ツアー第一陣が25日、同市に向けて出発する。
同社によると、昨年夏にソフトバンクがアメリカの大学で実施した被災地の高校生対象の留学プログラムに参加した高校生のうち、同市在住の8人が、地域貢献やリーダーシップなど、学んだことを地元で生かそうと任意団体「TOMOTRA(トモトラ=TOMODACHI TRABEL)」を結成。
同社が昨年12月、スパリゾートハワイアンズで開いた社員研修にTOMOTRAの高校生を招き、参加した高校生がツアー企画を発表したことを契機に今回のツアーが実現した。
ツアーは、震災の被害を受けても立ち上がり、懸命に前へ進む同市の現状を紹介する内容。具体的には、伝統工業の和紙作り、名産品のかまぼこの製造体験、スパリゾートハワイアンズでのフラダンス体験や講演などが組み込まれている。訪問先などのツアー内容も高校生らが考えた。
旅行代金は2万2800円から。今後、6月1日と7月6日出発の2回、予定されているが、7月分はすでに満席。問い合わせはHIS国内バスコールセンターTEL050(5833)2811。
「鹿児島カレッジ」商品、旅行3社が発売
3社のパンフレット
大学生目線の新幹線を利用した鹿児島の旅を提案する「鹿児島カレッジ」を採用した旅行商品が、JTB、近畿日本ツーリスト個人旅行、日本旅行から発売された。鹿児島カレッジは、鹿児島県の行政や観光関係者でつくる「観光かごしま大キャンペーン推進協議会」とJR西日本の共同事業。
近畿日本ツーリスト個人旅行と日本旅行は13年度上期の設定で4上旬から販売を開始。JTBは5月18日〜9月29日発の設定。各社ともJRセットのフリープラン。
近畿日本ツーリスト個人旅行は、パンフレットで鹿児島カレッジに参加した全ての大学の体験を紹介。宿泊は鹿児島市内、指宿温泉、霧島温泉のリーズナブルなシティホテルから高級旅館まで幅広く設定した。
日本旅行は、神戸松蔭女子学院大学が提案してした「彩とりどり」や「ゆるりん」「いぶ好きすっきー」などのフレーズをキャッチコピーやモデルコースで採用。指宿や南九州市、鹿児島市内をめぐるコースを紹介したほか、他の大学のプランもダイジェストで見せる。近ツー個人と同様に宿泊施設も幅広く設定した。
JTBは、神戸松蔭女子学院大学提案する女子旅にスポットを当て、指宿市と南九州市を巡るモデルコース。他の大学のプランもダイジェストで紹介する。JRやバスの周遊きっぷもオプションとして掲載している。
宿泊施設は、他社に比べて、さらにリーズナブルなシティホテルや旅館を設定し若者向けの商品となっている。
JR西日本広報部は、「実際に旅行商品化されたので、鹿児島カレッジの内容を参考にして、多くの人にJR利用で鹿児島県に訪れてもらいたい」と話している。
主要旅行業58社3月実績
観光庁が21日に発表した3月の主要旅行業58社の旅行取り扱い状況(速報)は、総取扱額5473億3832万円で、前年同期比0.9%減、10年同月比では7.9%増加した。
内訳は、国内旅行が前年同月比0.6%増の3419億9572万円、海外旅行が4.1%減の1988億3722万円、外国人旅行が26.8%増の65億539万円。国内旅行は2カ月連続の増加となった。
分野別に10年同月比を見ると、国内旅行は10.0%増、海外旅行は3.5%増、外国人旅行は43.2%増だった。
58社中取扱額の合計が前年を超えたのは20社。国内旅行で前年を超えたのは54社中、20社だった。
募集型企画旅行の総取扱額の前年同月比は1.3%増の1532億2020万円だった。国内旅行は2.9%増の865億6257万円、海外旅行は0.7%減の663億7461万円、外国人旅行が3.2%増の2億8301万円だった。10年同月比は、国内旅行が5.3%減、海外旅行が14.3%増、外国人旅行が0.6%減で、合計で2.3%増だった。
募集型企画旅行の総取扱人数は、前年同月比1.1%増の412万8698人。内訳は国内旅行が1.9%増の365万5579人、海外旅行が5.2%減の45万8105人、外国人旅行が8.3%増の1万5014人。10年同月比は、国内旅行が0.7%減、海外旅行が4.0%増、外国人旅行が0.2%減、合計では5.9%減だった。
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