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トラベル ■第2706号《2013年6月8日(土)発行》
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ジャルパック、新システム使用料6%に設定、大手最低率に
5月31日午後の部の施設向け説明会には86人が参加
ジャルパックは10月から自社仕入れで販売を開始する「JALダイナミックパッケージ(DP)」と「JALイージーホテル」の新システム使用料を6%に設定した。大手宿泊予約サイトの中で最低率となる。
同社は2007年のDP発売開始以来リクルートホールディングス(リクルート)の宿泊仕入れシステムを利用してきたが、10月から自社仕入れに移行する。7月22日にじゃらんnetで新発売するDP「JALじゃらんパック」の仕入れはリクルートが担当。JALグループとリクルートの提携関係は継続する。
ジャルパックは5月31日、東京・お台場のホテル日航東京で宿泊施設向けに、新システム「ジャルeエントリーシステム」の説明会を行った。
あいさつした平塚和利執行役員はJALDPの取り扱い規模について、07年の販売開始以来右肩上がりで伸びており、12年度実績は前年比120%増、13年も同130%増で推移していると説明。「販売サイトごとについているお客さまに合ったプランを登録すれば、ますます拡大できる」と述べた。
日本航空(JAL)WEB販売部の西畑智博部長は「JALの総収入5千億円の50%以上はウェブ、スマートフォン、DPを通して購入されている」と説明し、ウェブ販売は中期計画の最重要項目であることを強調した。
新システムについて、初期の導入費用は無料、システムの使用料は販売額の6%とし、他の販売サイトとの差別化を図った。サイトコントローラーについては、主要コントローラーが利用可能。予約通知は、メール、ファクスのいずれかを選択できる。
また、ジャルパックはシステム使用料が半額になるキャンペーンを実施する。9月15日までにJALDPとJALイージーホテルのプランを各20以上登録した宿泊施設に対し、システム使用料を3%にする。さらに追加マイルプランを5プラン以上登録した宿泊施設はシステムの使用料を2%にする。対象期間は10月の新システムによる販売開始から12月31日予約受け付け分。ただし14年5月6日チェックイン分まで。
JTBの12年度連結決算は増収増益、経常185億円確保
決算を発表する田川社長
JTBが5月31日発表した2012年度(12年4月〜13年3月)のグループ連結決算は、売上高が前期比8.7%増の1兆2355億円だった。ファミリー・シニア層の旅行需要が堅調で海外旅行が12.7%増、国内旅行も東京都内の宿泊需要拡大などで5.9%増とそれぞれ前期超え。営業利益で35.5%増の154億円、経常利益で45.7%増の185億円、当期純利益では157.7%増の86億円を確保し、増収増益となった。
主軸の旅行事業は売上高が9.4%増の1兆1131億円で、うち国内旅行は5.9%増の5473億円だった。東京都内の宿泊需要は東京ディズニーリゾート人気や東京スカイツリーの開業などで拡大。チャータークルーズなど創立100周年記念特別企画商品も奏功した。東北方面への旅行は大きく回復したものの震災前の水準には戻っていない。
海外旅行の売上高は12.7%増の5132億円となった。訪日旅行の取扱額は50.6%増の336億円。中国、台湾や東南アジア諸国では過去最高を記録するなど12年の訪日外客総数が大幅に回復するなかで、前期を大きく上回った。
連結対象会社数は、国内75社、海外80社、持分法適用会社19社を合わせて174社。3月末の従業員数は2万5516人。
13年度は売上高で1兆2190億円、経常利益で130億円、当期純利益60億円を見込む。田川博己社長は「地域を開発する力がなければ旅行事業が成り立たない」として、DMCや交流文化事業を強化する考えを示した。
中期経営計画最終年度の15年度では売上高1兆2600億円、経常利益220億円、当期純利益120億円を計画している。
はとバス、船上結婚式をPR、バスガイドも花嫁姿
はとバスのバスガイド15人は3日、グループ会社シーライン東京の新ウェディングプラン発表会にウェディングドレス姿で登場し、船上結婚式をPRした。
はとバスによると、15人は入社1〜3年目の19〜24歳。それぞれの個性にあったドレスを身にまとい、居合わせた乗船客に船上結婚式のパンフレットを手渡した。
花嫁姿のガイドたちに出迎えられた乗船客からは歓声があがり、記念撮影をする姿が多く見られた。
シーライン東京は、パリで活躍する生花デザイナーや元パリコレの演出家が手掛けるパリスタイルの挙式プランを発表した。
主要旅行業58社の12年度取扱実績、前年度比5%増
観光庁が5月21日に発表した主要旅行業58社の2012年度旅行取扱状況年度総計(速報)は、総取扱額が前年度比5.1%増の6兆3457億2224万円だった。内訳は、国内旅行が同4.5%増の3兆9374億1062万円、海外旅行が同5.3%増の2兆3419万6100万円、外国人旅行が同44.8%増の663億5062万円だった。3部門とも前年度実績より増加した。
総取扱額が前年実績を上回ったのは、58社中44社だった。2ケタ増は9社。分野別で見ると、国内旅行は取り扱い54社中39社、海外旅行は取り扱い57社中35社、外国人旅行は取り扱い38社中29社が前年実績を上回った。
総取扱額の四半期別の前年比は、第1四半期(4〜6月)が24.0%増と大きく数字を伸ばした。第2四半期(7〜9月)は2.3%増加したものの、第3四半期(10〜12月)は1.1%減、第4四半期(1〜3月)は0.1%減少した。国内旅行は第3四半期以外前年実績超え。海外旅行は第1、第2四半期が前年を上回った。外国人旅行は全ての四半期で大きく数字を伸ばし、第1四半期は3ケタ増、第2〜4四半期は2ケタ増だった。
募集型企画旅行は、総取扱額が同7.3%増の1兆6960億1896万円だった。内訳は国内旅行が同7.5%増の9221億9596万円、海外旅行が同7.0%増の7710億3045万円、外国人旅行が同34.3%増の27億9255万円。
募集型企画旅行の取扱人数は、国内旅行が同5.7%増の3639万8195人、海外旅行が同1.3%増の437万1384人、外国人旅行が同54.4%増の14万5945人で、総計では同5.3%増の4091万5524人だった。
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