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地域観光 ■第2708号《2013年6月22日(土)発行》    
 

長崎県、旅行者向けにプレミアム商品券販売
販売中のしまとく通貨(見本)

 長崎県は、対馬などの離島で宿泊代や土産、食事代に使える旅行者向けのプレミアム商品券を4月から販売している。千円券6枚が1セットで販売価格は5千円。20%のプレミアムを付けた。離島だけの共通商品券で、観光客向けに発行されるのは全国初の試みとなる。

 「しま共通地域通貨」(愛称「しまとく通貨」)が使えるのは長崎県内の離島、五島、壱岐、対馬、小値賀、宇久。離島便が就航する長崎港、佐世保港、博多港、長崎空港、福岡空港など41カ所で発券している。

 1回の旅行につき1人最大6セットまで購入が可能で、最大6千円のプレミアムが付く。使用期限が購入日から6カ月間と長いのも特徴だ。

 しまとく通貨は、“内需”の拡大を促す地域振興券とは異なり、“外貨”の獲得が目的のため、島外から観光や仕事で訪れた人だけが購入することができる。利用できる店舗は約千店。レンタカーやガソリンスタンド、スーパーマーケットなどでも幅広く利用できる。

 同商品券は2016年3月末まで3年間販売する。1年間の発行総額36億円のうちプレミアム分の6億円は、7割を過疎対策事業債で賄い、残りを県と事業主体であるしま共通地域通貨発行委員会で2分する。

 島全体の観光客数は年間95万人で観光消費額は300億円。同事業により観光客数は10万人増、観光消費額は1割増の330億円を目指す。

 年間販売目標は60万セットで1月あたり5万セットとする。まだ十分に情報が浸透していないため4、5月の販売状況は低調だが、確実に増加傾向にある。

 17日に東京で行われた「しまとく通貨」の説明会であいさつした、同委員会の内田正二郎事務局長は「公共事業はハード事業が中心だったが、ソフト事業は初の取り組み。3年間で定着させて次につなげたい」と述べた。

 離島は過疎化・高齢化が進んでおり、観光客を呼び込んで地域経済の活性化を目指す。内田事務局長は「離島振興の切り札」と強調した。

 全国の旅行会社とのタイアップも行っており、旅行商品の特典として使用できるバラ券も発行している。現在38本の旅行商品とタイアップを行っており、ネット系の、るるぶ、じゃらん、楽天トラベルでも取り組みが始まっている。今後も旅行会社に積極的にアピールしていきたい考えだ。



熊本国際観光コンベンション協会、報奨旅行誘致に助成金
 熊本国際観光コンベンション協会は、7月からMICEの誘致助成金制度を開始する。対象は「インセンティブ・トラベル」と「見本市・展示会」。旅行会社や主催者に助成金を交付し、誘致、開催を促進する。

 インセンティブ・トラベルは、企業などが社員に対して行う視察研修(市内観光施設の視察を含む)、表彰旅行、報奨旅行。助成金は、県外または海外から熊本市を訪れるインセンティブ・トラベルを誘致した旅行会社に対し、宿泊に伴う費用について助成金を交付する。要件は熊本市内での宿泊者数が延べ30人以上。助成額はインセンティブ・トラベル1件ごとに、参加者1人当たり2千円に宿泊日数を掛けた額で10万円が限度。

 見本市・展示会の助成金は、熊本市とその周辺地域で開催される見本市、展示会の主催者に対し、その開催経費の一部を助成。見本市は、主としてビジネスを目的に開催される商談会など。展示会は、主に一般生活者を対象に製品やサービスなどを展示する催し。

 助成対象経費は、見本市などにかかる会場借上料。会場借上料以外の経費は対象外。助成額は経費の2分の1以内で30万円を上限とする。入場料などを徴収する場合は、助成額は基準の2分の1とする。

 詳しくは、熊本国際観光コンベンション協会TEL096(359)1788。



広島、大阪でDCのPRイベント
伝統芸能の神楽を上演

 広島県、広島県観光連盟とJR西日本は8日、大阪市の大阪ステーションシティ「時空の広場」で、広島県デスティネーションキャンペーン(広島DC)のPRイベントを開催した。

 7月1日から9月30日まで開催される広島DCを通行客や買い物客らに紹介。ステージでは、県内各地の観光大使やマスコットキャラクターが観光情報をアピールした。

 広島DCの目玉の一つでもある伝統芸能の神楽も上演した。滝夜叉姫、八岐大蛇など人気の演目を披露した。

 また、JR大阪駅周辺に店舗を持つ大手旅行会社のスタッフもステージに登場。各社ごとの広島DCに向けた旅行商品の魅力をPRした。




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