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トラベル ■第2709号《2013年6月29日(土)発行》  
 

小田急トラベル、箱根旅行の専門店新設

 小田急トラベル(小柳淳社長)は24日、小田急線新宿駅西口地上コンコースに箱根・湯河原・伊豆専門店「はこね旅市場」を新設した。

 小柳社長=写真中央=、榎本孝弘・小田急トラベル協定旅館連盟箱根全山連合会副会長(三河屋旅館社長=写真左)、福田久則・小田急電鉄新宿管区長兼新宿駅長がオープンセレモニーでテープカット。小柳社長はあいさつで「日本初、日本唯一の箱根専門店が本日開業する。箱根伊豆地区の旅館・ホテル、観光施設、美術館などの皆さまにご協力をいただきながら、このユニークな専門店を育てていきたい」と抱負を述べた。

 榎本副会長は「小田急と箱根のつながりは非常に強い。新しい試みとしてこのような専門店を開設していただき、感謝と期待でいっぱいだ」と話している。

 小田急トラベルは23日にはこね旅市場の隣接店舗として「海外旅サロン」も新設。国内旅行は箱根・湯河原・伊豆に特化販売、海外旅行は全方位の店頭販売体制を整えた。はこね旅市場で取り扱わない国内旅行商品は新宿西口地下旅行センター、新宿南口営業所などの近隣店舗で取り扱う。

 はこね旅市場はオレンジ、海外旅サロンは青を基調色とすることでそれぞれの店舗の個性を演出。外装にデジタルサイネージを設置し、明るさや楽しさを表現している。また店舗デザインは、ロマンスカー・VSEやロマンスカーカフェなどをデザインした岡部憲明氏(アーキテクトネットワーク)が担当。「箱根旅行の予約段階から旅が始まっている気分になれる」(小柳社長)ようロマンスカーのイメージで統一した。



JTB、7月22日から「交流文化賞」の募集開始
 JTBは17日、7月22日から「第9回JTB交流文化賞」の募集を開始すると発表した。地域(観光地)の組織・団体を対象とした「交流文化賞」、一般の旅行者を対象とした「交流文化体験賞個人部門」、昨年から始まった小中学生対象の「交流文化体験賞ジュニア部門」で募集を行う。

 同賞は、地域に根ざした持続的な交流の創造と各地域の魅力の創出、地域の活性化に寄与することを目的として2005年に創設された。

 選考は6人の選考委員によって行われ、観光振興や地域活性化の貢献度、新しい出会いの体験度合いなどを審査基準とする。

 交流文化賞(組織・団体対象)は国内外を問わず、地域として地域固有の魅力の創出・需要の創造、地域活性化、双方向の文化交流など、オリジナリティを生かした「持続可能な観光」の取り組み事例を募集する。

 受賞作品は商品化などにより、その魅力を全国に発信していくことを検討し、最優秀作品には賞金100万円が贈られる。

 昨年度(第8回)は石川県七尾市一本杉町町会による「『花嫁のれんのまち』のと・七尾一本杉通り『語り部処』でふれあい『茶の間の観光』」が交流文化賞最優秀賞に輝いている。

 締め切りは9月24日まで。賞に関する詳細はJTB交流文化賞事務局TEL03(3525)4559まで。



JR西日本、北陸キャンペーンを開始
「北陸に来てね!」と福くんPR

 JR西日本は「2013年夏 新北陸、発見!キャンペーン」を20日から9月30日まで展開する。北陸の定番の観光地の情報発信だけでなく、親子孫の3世代旅行をターゲットにしたプロモーションを展開する。

 同社はこれまで、14年度末の北陸新幹線の金沢開業で注目を集める北陸を、北陸3県(富山県、石川県、福井県)と共同で毎年「Japanese Beauty Hokuriku」キャンペーンを実施してきた。

 今夏のキャンペーンではイメージリーダーとして人気子役の鈴木福くん、夢ちゃん兄妹を起用。テレビCMでは福くんが3世代で恐竜博物館(福井)、金沢21世紀美術館(石川)、黒部ダム(富山)を旅行するストーリー仕立てとなっている。関西圏から北陸への誘客だけでなく、相互に誘客を行うため、北陸から大阪を目的地とした大阪キャンペーンも展開する。

 7月20日〜9月30日(8月11〜20日を除く)の期間中に利用できる往復の特急「サンダーバード」と指定のフリーエリア内特急と普通列車自由席が3日間乗り放題となる「北陸乗り放題きっぷ」を発売。料金は大阪市内発が大人1人1万4000円、子ども1人2千円。

 主に高齢者を対象としたジパング倶楽部会員と、JR西日本の50歳以上を対象に知的な旅を提案する「Club DISCOVER」会員には大人1人9千円で販売する。親世代が会員料金2人分、子世代おとな2人分と子ども2人分で、親子孫6人旅行のJR料金が5万円割安にした。



全旅、来春の和歌山フォーラムに1万人を送客
目標を述べる池田社長

 全国旅行業協会(ANTA)の事務受託会社、全旅は18日、株主総会後に関係者を招いての懇親会を都内のホテルで開催した。池田孝昭社長は、ANTAが主催し、全旅が共催する来年2月11日の第10回「国内観光活性化フォーラムin和歌山」について触れ、「本年度の大きな目標は、全国の同志の皆さんにお願いをして1万人のお客さまを送客することだ」と強調した。

 和歌山での国内観光活性化フォーラムは、ANTA会員が対象。全旅が同時に開催する着地型旅行「地旅」のイベント「地旅博覧会」は一般消費者を対象とする。合わせて1万人の来場を計画している。

 「1万人を達成することによってANTA会員の皆さんの絶大なる信用が得られる」と池田社長。地旅博覧会では「弁財船・北前船と日本の祭り」(仮称)をテーマとし、全国の特産品やB級グルメなどを販売し、ご当地キャラクターも登場させ、「一般商品者を喜ばせたい」という。池田社長はまた、宿泊施設の組織「地旅の宿ネットワーク」(仮称)を作り、その宿泊と着地型旅行をセットにした新しい旅行商品を10月に発表することも明らかにした。

 来賓では、ANTAの二階俊博会長(衆院議員)があいさつ。国内観光活性化フォーラム受け入れ地としての地元・和歌山の奮起に期待したほか、「観光立国、観光立県を進めるには一人一人の人がお客に対し真剣なおもてなしをしなくてはいけない」とし、業界一丸となって協力することが大事だと語った。



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