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ビジネス ■第2716号《2013年8月24日(土)発行》
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全国企業の景気DI、2カ月ぶりに改善
帝国データバンクはこのほど、全国企業対象の景気動向調査の今年7月分を公表した。同月の景気動向指数(景気DI=0〜100、50が判断の分かれ目)は前月比1.1ポイント増の43.6で、2カ月ぶりに改善した。「サブプライム問題」拡大前の2007年5月(43.8)以来、6年2カ月ぶりの高水準。中小企業が大企業を上回る改善幅を示し、「大企業を中心としていたアベノミクス効果が中小企業にも表れている」と同社では指摘している。
10の業界別では、「その他」を除く9業界で前月比改善した。このうち「サービス」は同0.4ポイント増の47.6と、2カ月ぶりに改善。サービス業15業種の中では、「旅館・ホテル」が同3.1ポイント増の51.4と、2カ月ぶりに改善した。「娯楽サービス」は同3.8ポイント減の36.7と、2カ月ぶりに悪化した。
「運輸・倉庫」は同1.2ポイント増の42.9。「円安で訪日外客数は増加基調にあり、個人消費が上向く中、旅行関連の拡大も増加の要因となった」と同社。
10の地域別では、今年2月以来、5カ月ぶりに全地域で改善した。このうち北海道は同2.6ポイント増の47.4で、調査開始以来初めて第1位に上昇した。公共工事の稼働が本格化している建設業が7カ月連続で改善した。
北関東は同2.7ポイント増の42.8で、10地域で最大の改善幅となった。東北は同0.1ポイント増の45.9。小売など4業界が悪化し1年11カ月ぶりに10地域中2位に後退した。
規模別では、大企業が同1.1ポイント増の47.0。中小企業が同1.2ポイント増の42.6。小規模企業が同1.1ポイント増の42.2。2カ月ぶりに全規模で改善した。
回答企業のコメントでは、「アベノミクス効果で個人消費が上向いてきており、旅行業界(レジャー)は上昇傾向と予想」「円安効果によるインバウンド需要の高まりと、国内旅行志向が強いため当面は良い状況が続くと思われる」などの声があがっている。
テーマパーク、大手中心に集客増加
帝国データバンクはこのほど、遊園地・テーマパーク経営企業118社の実態調査を行った。2012年の収入高合計は約7286億4千万円で、前期比0.8%増加。ハウステンボス(長崎県)が15.6%、ユー・エス・ジェイ(大阪府、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が10.0%それぞれ増加するなど、大手を中心に集客が増加している。
2012年に増収となった企業は118社中47社で、構成比39.8%。減収となった企業は48社で、同40.7%だった。
2011年に比べると、増収企業の割合は7.6ポイント増加。減収企業は14.4ポイント減少しており、「全体的に好転している」(帝国データバンク)。
収入高規模別にみると、増収企業の割合では、500億円以上(3社)が75.0%を占めてトップ。次いで、10〜50億円未満(12社)が50.0%、1〜10億円未満(23社)が41.1%となっている。
大手のほか、収入高10億円未満の中堅・小規模企業でも、増収企業の割合が前年の24.1%から35.4%へと増加している。
収入高ランキング(別表)は、1位が東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(千葉県)。ユー・エス・ジェイ、東京ドーム(東京都)が続く。
9月9日から「スパ&ウエルネス ジャパン」
昨年の会場の様子
国内唯一のスパ&ウエルネスの専門展示会「スパ&ウエルネス ジャパン」(スパ&ジャパンから改名)と、同時開催で美容の総合展示会「ダイエット&ビューティーフェア」が、9月9〜11日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催のUBMメディアによると、会期中400社・650小間の出展と2万7千人の来場を見込んでいる。
両展示会の今年のテーマは「日本初、ビューティー&ウエルネス」。出展スペースは従来の西1、2ホールに加え、アトリウムも新たに展示スペースに加える。
展示ゾーンは、「コスメ・美容機器」「ナチュラル&スパプロダクツ」などで構成。フォーカスカテゴリーとして、「エイジングケア化粧品」にスポットを当てるほか、新たに、「海外スパブランドコーナー」を設ける。
同展示会のもう一つの見どころが、多彩なイベントとトレンドを発信する各種セミナー。9日には、第3回目となる「ビューティー&ウエルネスサミット」が開催される。テーマは、「健康長寿産業で日本を元気に!」。経済産業省の森田弘一ヘルスケア産業課長が基調講演し、健康産業の重点施策などを報告する。
10日には、5回目となる「スパ・シンポジウム」が催される。テーマは「スパ&ウエルネスツーリズムの可能性を考える」。観光庁の高橋一郎参事官が基調講演し、インバウンドにおけるスパ&ウエルネスツーリズムの可能性と期待を語るほか、特別プログラムとして星野リゾートの星野佳路社長と三井情報・総合研究所R&Dセンターの丸山智規氏による対談などの企画もある。
ほかにも、健康保養ネットワークの阿岸祐幸会長らによる「独、仏に学ぶ日本型スパツーリズム学」と題した特別講座や、日本スパ振興協会が担当する特別セミナーなどを開く。日本スパ振興協会のセミナーテーマは、「事例から学ぶスパマネジメント」で、スパ開業、導入を検討中というホテル・旅館などは必見だ。
昨年に引き続き、スパ現場責任者の年に一度の意見交換の場である「スパのプロフェッショナル100人会議」や、日本のベストスパを選ぶ「クリスタル アワード2013」の発表、授賞式も開催する。
詳しくは事務局(UBMメディア内)TEL03(5296)1013。
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