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トラベル ■第2718号《2013年9月7日(土)発行》
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全旅、はとバスと連携しラッピングバス運行
ラッピングバスを前にあいさつする二階会長
全国旅行業協会(ANTA)の事業受託会社、全旅(池田孝昭社長)は9月から、はとバスと提携し、「全旅ラッピングバス」の運行を始めた。全旅クーポン会員の利便性向上と全旅のPRを目的としたもので、東京観光ツアーなどを催行する会員に利用してもらう。
お披露目式を1日、東京都港区の日の出桟橋で開催した。全旅ラッピングバスははとバスカラーの黄色を基調とし、側面に青色で大きく「全旅ツアー」「地旅」の文字がデザインされている。
池田社長は「ラッピングバスを利用して全旅や地旅の知名度、信用度を高めていきたい」とあいさつ。来賓の二階俊博ANTA会長は「たいへんいい企画だ。ANTA会員がバスを借り切ってツアーを組んでいきたい」と協力姿勢を示した。
ラッピングバスは全旅がはとバスから1年間買い上げた。11月までの3カ月間の貸し出し状況はすでに3分の2程度が予約で埋まっており、利用状況は上々だ。
全国のクーポン会員に東京観光のツアーで活用してもらうほか、空いている日には東京発の着地型旅行商品「地旅」を企画していく予定だ。
トップツアー社長に東武鉄道取締役の坂巻氏
坂巻新社長
トップツアーは8月30日に開催した取締役会で、代表取締役社長に坂巻伸昭・東武鉄道取締役、代表取締役会長に根津嘉澄・東武鉄道社長が同日付けで就任する役員人事を正式に決定した。
坂巻、根津両氏は、東武鉄道の役職を退任せず、トップツアーの役職と東武トラベル代表取締役を兼任する。石川邦大前社長は、取締役最高執行責任者(COO)に就任した。
坂巻氏は1982年、武蔵大卒業後、東武鉄道入社。同社グループ事業部長、東武トラベル社長、東武鉄道取締役グループ事業部長などを歴任した。
JR西と北陸3県の「北陸カレッジ」に学生28人参加
浴衣に着替えて兼六園を散策
JR西日本と北陸三県誘客促進連携協議会は8月26日から29日まで「北陸カレッジ(石川)」の体験実習を石川県内で実施した。関西エリアからは神戸市の神戸松陰女子学院大、京都市の立命館大、地元からは金沢市の金沢大の学生、合わせて28人が参加した。
北陸カレッジは、北陸エリアと関西エリアの地域間交流の促進や若者の旅行需要の喚起を目的に、関西エリアの大学生と地元の大学生が石川県の観光地で、観光や体験などで得た県の旅の魅力をフェイスブックで情報発信。また、旅行プランの企画提案をJR西日本や旅行会社に行うもの。
昨年実施した鹿児島カッレジの成功を受けて、2015年春の北陸新幹線全線開業で注目を集める北陸エリアで今年から実施する。今後は、富山県や福井県でも実施される予定。旅行商品化のほか、北陸エリアが同社管内であることから、企画乗車券として学生が勧める観光素材を織り込んだきっぷの発売も検討する。
行程は、初日に大阪駅、京都駅から大学生が特急サンダーバードに乗車。金沢到着後は、市内を浴衣に着替えて兼六園やひがし茶屋街を観光ガイドの「まいどさん」の案内で散策。和菓子作り体験も行った。
2日目と3日目は、能登方面と加賀方面に分かれて行動。加賀方面では、加賀温泉郷の片山津温泉、山中温泉、山代温泉で体験を実施。温泉入浴や旅館、民宿で宿泊するなど北陸らしい観光コースを巡った。最終日は金沢に戻り、自由行動で、金沢21世紀美術館や近江町市場を見学。ホテル金沢で4日間の感想を発表した。
主要旅行業12社7月実績
鉄道旅客協会が8月30日に発表した、主要旅行業12社の7月の旅行販売取扱額は前年同月比0.8%減の2844億3401万円だった。
内訳は国内旅行が4.4%増の1739億8319万円、海外旅行が8.5%減の1034億5638万円、外国人旅行が7.7%増の52億4352万円。
総取扱額が前年同月を上回った事業者はジェイティービー、日本旅行、農協観光の3社。国内旅行はジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、京王観光、農協観光、阪急交通社の6社だった。
2011年の同月比は、総取扱額が0.8%減だった。内訳は国内旅行が4.0%増、海外旅行が8.2%減、外国人旅行が5.0%増だった。
4月からの累計総額は、前年同期比1.5%減の1兆606億5558万円。前年同期を上回ったのは、ジェイティービー、日本旅行の2社。
分野別では国内旅行が2.9%増の6477億9448万円、海外旅行が9.5%減の3802億4864万円、外国人旅行が32.8%増の257億7196万円。国内旅行の累計が前年同期を上回ったのは、ジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、名鉄観光サービス、京王観光、読売旅行、阪急交通社の7社。
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