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旅館・ホテル ■第2719号《2013年9月14日(土)発行》
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JTB旅ホ連、ハラルセミナーを開催
セミナーの様子
JTB協定旅館ホテル連盟沖縄支部とJTBの観光施設協力組織「JTBレキオス会」は8月23日、沖縄ツーリストと共同で、イスラム圏からの旅行者を呼び込むための「ハラルセミナー」を沖縄県那覇市で開催した。沖縄支部やレキオス会の会員をはじめとする沖縄の観光関係者、約180人が参加した。
チャイナリスクを避けて、インドネシアやマレーシアなど東南アジアからのインバウンド誘致に目が向けられている。そこに住む多くはイスラム教徒で、豚肉を食べてはいけないなど、生活の判断基準「ハラル」を守る。今後増加するイスラム教徒の受け入れ対応は、豚食文化の沖縄にとって大きな課題だ。
セミナーでは日本ハラル開発推進機構の理事長、錫村民生氏がイスラム圏からのインバウンド誘致の基礎知識を説明。沖縄ツーリストのインバウンド担当、デニス・トルトーナ氏が沖縄でのハラル受け入れの現況について語った。
沖縄支部とレキオス会の幹事で、JTB沖縄の草野宏基・国内商品事業部地域統括部長は「マスコミも含め参加者の関心は非常に高かった。ハラル対応については、今後も継続して取り組む」と意欲を見せる。
沖縄支部とレキオス会は9月20日に北海道留寿都村のルスツリゾートホテル&コンベンションで「ハラル料理に関する研修」を実施する予定。イスラム圏のインバウンドビジネスに先駆けて取り組んでいる同ホテルからイスラム教徒の歓迎の方法などを学ぶ。
全国の長寿企業、旅館は業種別で5位
帝国データバンクはこのほど、「長寿企業」の実態調査を行った。業歴が100年以上の長寿企業は全国に2万6144社判明。今年新たに1410社が仲間入りした。業種別では旅館・ホテル経営が531社で、5位にランク。全体の2.0%を占めている。
旅館・ホテルでは、有限会社西山温泉慶雲館(山梨県)が西暦705年の創業で全体の3位。株式会社古まん(兵庫県)が717年で4位、有限会社善吾楼(石川県)が718年で5位、株式会社夏油温泉(岩手県)が1134年で9位にランクしている。
業種別で最も多いのは清酒製造の707社で、構成比2.7%。「人々に親しまれ、産業として定着した歴史が古いこと、参入障壁が高いために新規参入が比較的少なく、安定した経営を続けやすかったことが理由として挙げられる」。以下、貸事務所業(613社、2.3%)、酒小売(596社、2.3%)、呉服・服地小売(567社、2.2%)、旅館.ホテル経営の順。
規模別では従業員数10人未満が1万6287社で全体の62.3%を占める。年商別では10億円未満が2万1431社で、同82.0%。長寿企業は全体的に中小・中堅規模の企業の比率が大きい。
都道府県別の長寿企業輩出率は、京都府が3.96%で最も高い。以下、山形県(3.72%)、島根県(3.60%)、新潟県(3.58%)の順。「戦争被害が比較的少なかったことに加えて、古くから交易により商業や地場産業が栄えた地域が連なる」(同)。
下呂温泉の小川屋、朝ごはんの宿1位に
(左から)神田川氏と小川屋の川向料理長
楽天トラベルが3日に東京ガス新宿ショールームで開いた、日本一の朝ごはんの宿を決める「朝ごはんフェスティバル2013」の頂上決戦で、東海地区代表の「下呂温泉 和みの畳風呂物語の宿 小川屋」が優勝した。
川向和美料理長が、審査員で日本料理人・全日本調理師協会名誉会長の神田川俊郎氏から、賞状と記念楯、神田川氏の自筆による作品「花に水、人に愛、料理は心」を授与された。
神田川氏は「下呂地域の素材をうまく使って、日本料理の良さを見事に表現した本当においしい朝ごはん」と絶賛。川向料理長は「これをきっかけに下呂温泉がさらに有名になればうれしい。地元の契約農家さんにも報告して喜びを分かち合いたい」と語った。
優勝メニューは「湯葉と地野菜の7色しゃぶ、野点(煮物、焼魚、出し巻等)、下呂産健康トマトジュース」。頂上決戦では、全国800施設の中からから勝ち残った6軒数の旅館ホテルの料理人達がオープンキッチンで調理。山本考伸楽天トラベル社長、神田川氏ら6人の審査員がその場で食べて評価した。
2位には兵庫地区代表の「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」、3位には北関東地区代表の「那須温泉 ホテルエピナール那須」が輝いた。入賞を逃した「箱根湯本温泉 箱根花紋」「ヒルトン東京ベイ」「ホテル阪急インターナショナル」には審査員特別賞が贈られた。
5月8日から21日までの2週間、楽天トラベルのサイト上でユーザーによるウェブ投票を実施。参加した全国800軒の宿の朝ごはんに合計200万票の投票があった。6月には得票数上位の東日本9軒、西日本9軒で、オープンキッチンでの地区予選をそれぞれ実施。勝ち残った東西3軒ずつの合計6軒でこの頂上決戦を戦った。
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