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地域観光 ■第2722号《2013年10月5日(土)発行》
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秋田DCがスタート、温泉、食などの魅力で誘客拡大
橋口副知事らのほか、“秋田美人”100人が参加した東京でのイベント
秋田県やJRグループによる秋田デスティネーションキャンペーン(DC)が1日に開幕した。期間は12月末まで。温泉、食、自然などを中心に魅力をPRし、誘客を拡大する。9月28、29日にはDCのオープニングイベントが東京・有楽町で開かれ、“秋田美人”100人が勢ぞろいしてのPR、伝統芸能のなまはげや竿燈の実演などが行われた。
秋田県の観光は東日本大震災のほか、今年8月の大雨などの影響を受けてきびしい状況。秋田DCによる観光需要の回復に期待が大きい。秋田DCでは「あきたにしました。」をキャッチコピーに全国で広告宣伝を強化し、秋田県内各地で旅行者をもてなすイベントを展開する。
9月28日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われたイベントでは、秋田県の橋口昌道副知事、JR東日本秋田支社の淺見郁樹支社長、田沢湖・角館観光連盟の安藤大輔副会長らが秋田への観光を呼びかけた。
橋口副知事は「秋田県には多くの日本一があるが、一番は秋田美人。秋田美人と言われるのはよい温泉がたくさんあるからだ。紅葉も美しくなり、きりたんぽもおいしい季節を迎える。ぜひ秋田にお越しください」と訴えた。
イベント会場では、秋田県の観光にかかわる女性ら100人が観光パンフレットなどを配布して秋田の魅力をアピールした。後生掛温泉、小安峡温泉、鶴の湯温泉の足湯体験コーナーも設置。あきたこまちのおむすび、比内地鶏の親子丼、横手焼きそばなどの販売も行われた。
有楽町駅前を含めて多数のイベントを開催。全高3メートルのなまはげ像を設置したのをはじめ、なまはげ太鼓を披露。秋田最大の祭り、竿燈祭りの竿燈の実演では、大技が決まるたびに見物客から大きな拍手が起こっていた。
和歌山県、女子旅の魅力をアピール
白浜温泉でのビーチヨガ体験
和歌山県とJR西日本は、12月13日まで開催しているプレ和歌山デスティネーションキャンペーン(DC)を踏まえ、「わかやま和み女子旅。」をテーマにした観光素材をPRしている。世界遺産の丹生都比売神社、高野山、熊野古道の滝尻王子などで行われているプレ和歌山DCの特別企画などの魅力をアピールしている。
丹生都比売神社では、本殿特別拝観として、一間社春日造りで日本一の規模の本殿の第一殿と第二殿の屋根の葺き替えと彩色の塗り替えが見学可能。高野山では、壇上伽藍の見学や写経体験ができる。
白浜温泉では、早朝のしらら浜で行うビーチヨガ体験や、足湯体験を勧める。アドベンチャーワールドでは、新施設の希少動物繁殖センター「PANDA LOVE」を紹介。少し大きくなった赤ちゃんパンダの人気は高く、多くの見学者を集めている。白浜温泉の新施設「フィッシャーマンズワーフ白浜」も注目で、マグロの解体ショーや新しい冷凍技術が自慢だ。
交通アクセスでは、南海電鉄の特急りんかん、JR日本の特急くろしおなどを紹介している。
プレ和歌山DCに伴いJR西日本では、九州、北陸、中国エリア発で高野山観光に便利な、JR利用の旅行プランのオプション「高野山2日券」を設定。新大阪駅までは新幹線または特急列車を利用し、大阪市営地下鉄や南海電鉄を利用して高野山まで向かう切符。さらに、高野山内バス(南海りんかんバス)が2日間乗り放題となる。
和歌山DCは、来年9月14日〜12月13日に開催される。
金沢市、新たな観光魅力をPR
金沢市は9月26日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で、旅行業者やマスコミ関係者らを対象に「観光セミナー」を開催した。山野之義市長自らプレゼンテーションを行い=写真、市の新たな観光魅力をPRした。
市長は、(1)世界から見た金沢(2)北陸新幹線開業(3)新たな観光企画—をテーマに説明。
15年春の北陸新幹線開業で東京—金沢間は2時間半で結ばれる。市は首都圏からの入り込み客を関西、中京圏並みに引き上げる「首都圏誘客500万人構想」を掲げており、プロモーションの強化や受け入れ環境の整備などで15年の実現を目指すという。
新たな観光企画として「富裕層向けプレミアムツアー」「北陸飛騨3つ星街道の旅」「金沢アーキテクチャー・ツーリズム」などを提案。
たとえば、3つ星街道の旅では「金沢単独では(観光客を呼ぶ)力が弱い」(山野市長)として、世界遺産があり、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに3つ星で紹介された観光地(五箇山、白川郷、高山)と連携、エリアで誘客していく考えを示した。
市の観光入り込み客数は2012年で794万2千人、うち外国人宿泊者は10万8040人。東日本大震災が起きた11年はそれぞれ761万8千人、6万3219人と落ち込んだが、回復基調にあるという。
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