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地域観光 ■第2724号《2013年10月19日(土)発行》    
 

北海道観光振興機構、「食」テーマに11月から誘客キャンペーン
旅館女将と三国さん(左から3人目)、坂本会長(同4人目)

 北海道観光振興機構(会長・坂本真一JR北海道相談役)は11月から、地元特産品を味わえる宿泊プラン「『美味旬旅』冬の北海道」を始める。来年2月まで、冬の北海道ならではの食材を使った料理を旅館・ホテルで提供、観光客増につなげる。

 冬の誘客キャンペーンの一環で、今回は食にスポットを当てた。

 このほど、東京都内で行われた記者会見には坂本会長のほか、増毛町出身のホテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフ、三国清三さん、「ほっかいどう女将の会」を代表し、滝乃家(登別市)の須賀紀子さん、矢野(松前町)の杉本夏子さん、扇松園(旭川市)の高橋仁美さん、ホテル網走湖荘(網走市)の浅利スエさんが登場し、自慢の料理をアピールした。

 冒頭あいさつした坂本会長は「冬でしか味わえない料理を旅館・ホテルの協力を得て、心を込めて提供する」と強調。三国さんは「北海道は冬が最高の観光名所。本州や世界の人々に楽しんでほしい」と抱負を述べた。

 宿泊プランには道内の旅館・ホテルのうち、24エリアの60軒が参加しており、「今後も増える予定」と同機構。

 須賀さんは「冬こそ贅沢な気分が味わえるベストシーズン」とした上で、登別温泉の魅力や滝乃家特製の「ごぼうみそ」などをアピール。杉本さんは有名な「松前漬け」や「するめ塩辛」などを紹介。矢野では周辺4町の素材を使った地産地消の冬御膳などを提供している。

 また、高橋さんは「道北は米の産地。いい米とおいしい水から日本酒づくりも盛ん」と述べ、たこしゃぶやタラバガニなどのおいしさをPRした。浅利さんは「道東は北海道の中でも一番広いエリアで、知床など大自然が魅力。食については最近はエゾジカ肉が人気で、高タンパクで低カロリーのヘルシー食材、柔らかくてクセもない」と勧めた。



神奈川県観光協会、千葉県いすみ市と協定
 神奈川県観光協会は9日、千葉県いすみ市と観光交流事業協定を締結した。今後、観光や特産品販売の分野で協力していく。同協会が国内の自治体と協定を締結するのは初めて。

 東京湾アクアラインで神奈川県と千葉・房総半島間の行き来が便利になり、さらに圏央道の千葉区間一部開通で、神奈川県と房総半島東南部に位置する同市間の交通の利便性がさらに向上した。今後、神奈川県と同市の交流はさらに拡大することが期待される。

 両者は7月、千葉県アンテナショップ(横浜市中区)に共同出展した。さらに同市は8月、同協会が運営するアンテナショップ「かながわ屋」(同区)を視察、今月1日には特産のコメとカキを販売した。20日には両者が協力して造成した神奈川県民向けのバスツアー「外房いすみの港の朝市バスツアー」を催行する。実際の旅行事業は近畿日本ツーリストが受託した。

 これらの取り組みを積み重ねた結果、今回の協定締結に発展した。協定書の調印式は横浜市内の国土交通省関東運輸局で行われ、同協会の斎藤文夫会長と同市の太田洋市長が調印に臨んだ。

 今後は、両者が相互に観光情報発信を行うほか、同市民向けの横浜、川崎、箱根、鎌倉方面のツアーや神奈川県民向けの田植え、稲刈りツアーの造成催行、かながわ屋と同市の大原漁港での双方の特産品販売といった分野で協力を進める。



別府市、黒田官兵衛テーマにガイドツアー

 大分県の別府市観光協会は3日、大阪市の観光経済新聞社関西支社を訪れ=写真、今年度下期からスタートする新たな取り組みをアピールした。

 来年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」関連では、市内に官兵衛の歴史の中でクライマックスとなった石垣原合戦跡地があることから、この古戦場跡やゆかりの地をめぐるガイドツアー「黒田官兵衛 石垣原の戦いをたどる」を始める。

 食べ歩き企画も2種類始める。「てんてく・食べ歩き(仮称)」は、チケット付きの食べあるきマップを購入し、参加店舗で、試食や雑貨との交換ができるもの。また別府らしく温泉入浴にも利用できる。マップは600円の予定。

 来年3月からは団体客向けに「鉄輪軒先マルシェ」をスタート。ガイドと一緒に鉄輪にある商店で地獄蒸し料理の材料を買い物。買った食材で鉄輪ならではの地獄蒸し料理を体験する。

 温泉めぐり企画は、「別府八湯温泉道初級編」を始める。別府八湯温泉道は別府市内の88カ所の温泉に入浴し、専用台紙「スパポート」に記念印を集めることで温泉名人の称号を貰える人気企画。新しく設定する初級編は、指定の温泉を2カ所めぐり、専用チラシにスタンプを集めると初級に認定。認定証、オリジナルハンドタオルがもらえる。

 新企画の参加条件や費用など詳しくは別府市観光協会TEL0977(24)2828。 



北九州市、観光25施設の人気投票開始
 北九州市は1日、市内の観光25施設を対象にした人気投票「KKS(北九州市観光施設)総選挙〜センターを狙え」を開始した。人気女性アイドルグループ「AKB48」のセンター位置を決める選抜総選挙に習い、最も得票が多かった施設は市発行の観光ガイドブック「もりたび」(10万部)の表紙センターに写真を掲載する。市内観光施設への関心を高めて市への観光客、施設への入場者の増加を図るのが目的だ。

 「投票券」は、JR小倉駅や北九州空港などにある市内の観光案内所4カ所と市内各区役所で配布している「市マスコットキャラクターカード」の裏面、さらに市産業経済局職員(約320人)の名刺裏面に印刷している。

 投票はカード、名刺を受け取った人が対象で、観光客、市民は問わない。投票券を各観光施設の入場口に提示し、料金を支払って入場すれば、投票したことになる。投票券1枚につき3施設まで入場(投票)でき、投票した人は各施設で入場料割引やオリジナルグッズの優待が受けられる。投票券はチェックを受けるだけで回収しない。

 投票は来年2月28日まで。市は投票期間中、観光・コンベンション課のフェイスブックで各施設の紹介を行う。投票終了後は1位の施設のみ発表し、観光案内所などで配布している「もりたび」の表紙に写真を掲載する。

 立候補(参加)しているのは、小倉城(小倉北区)やスペースワールド(八幡東区)、出光美術館(門司区)といった全国的に有名な施設だけではなく、市民が気軽に利用する公園や温浴施設も含まれている。

 そのため、投票結果の予想は簡単なようだが、同課は「投票結果を出すことが目的ではなく、観光客や市民に施設へ足を運んでもらうきっかけ作り」と説明している。




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