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地域観光 ■第2727号《2013年11月9日(土)発行》
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福島県、来春にプレDC開催、旅行業に素材を説明
旅館の女将らが福島観光をPRした
福島県、県旅館ホテル生活衛生同業組合、東北観光推進機構6社協福島支部などが主催する「ふくしま七転び八起き観光キャラバン」が10月30日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開かれた。来年4〜6月のプレDC(デスティネーションキャンペーン)の観光素材などを紹介、出席した旅行業者に商品造成と一層の送客を求めた。
プレDCは「福が満開、福のしま。」のキャッチコピーのもと、観光素材の掘り起こしと磨き上げ、県民のおもてなし意識の浸透などを図り、2015年4〜6月のDC本番につなげる。
「観光素材はプレDC時点で約2800件ある」と観光交流課は胸を張る。この素材を活用して花、食、温泉をテーマに、プレDC用総合ガイドブックの作成や県産品プレゼントキャンペーンなどを展開する。また、旅行パンフレット作成支援や貸切バス借り上げ支援といった旅行商品造成支援メニューも紹介し、活用を呼び掛けた。
説明会ではいわき、県北、県中、県南、会津の各エリアの観光PRとプレDCに向けた取り組みも発表。
女将会を代表して匠のこころ吉川屋の畠ひで子さん、ホテルニューパレスの山崎捷子さん、旅館こいとの小井戸文恵さんが登壇し、PR。小井戸さんは「まだまだ風評被害があるが、笑顔で前に進むしかない。おもてなしメニューもたくさん用意し待っています。美人の湯、いわきの温泉に来て」と呼びかけた。
交流会には久保成人観光庁長官のほか、KNT—CTホールディングスの戸川和良社長、トップツアーの坂巻伸昭社長ら旅行業トップも顔を見せ、福島への送客、支援を誓っていた。また、出席者は県産食材を使った料理を堪能した。
12年の観光客入込数は4445万9千人。東日本大震災が起きた11年の3521万1千人より増えているが、10年の5717万9千人を下回っており、原発事故を含めた風評被害に悩まされている。それだけにプレDC、DC、16年春のアフターDCに賭ける思いはことのほか強い。
群馬・草津温泉、23日から感謝キャンペーン実施
草津温泉(群馬県草津町)は23日から、感謝キャンペーンを実施する。来年2月28日までの期間、「プレゼント」「おトク」「おもてなし」をキーワードにさまざまな企画を用意、宿泊客を迎える。“目玉”は10万円宿泊券のプレゼントだ。現在、「ググっとぐんま観光キャンペーン」が実施されており、感謝キャンペーンと合わせ、一層の宿泊客増を狙う。
感謝キャンペーンは今回で5回目。町と観光協会、旅館協同組合、商工会が一体となって取り組む。
10万円宿泊券は公式ホームページ(モバイル、ウェブ)にある専用フォームで応募してもらい、抽選で1人に贈る。また10人に1万円宿泊券が当たる。このほか、宿泊先の旅館・ホテルにある応募用紙からも応募でき、こちらは50組100人にペア無料宿泊券を贈る。
応募用紙はキャンペーンに参加する商店や飲食店で932円(クサツ)以上の買い物や食事をした人にも配る。
また、旅館・ホテルではこの期間限定のスペシャル宿泊プランやサービスを用意し、宿泊客をもてなす。
キャンペーンスタートとなる23日には草津温泉のシンボル「湯畑」でキャンドルライトアップの点灯式を行う。以後、2月23日までの毎土曜日に開催。宿泊客を“外”に出し、温泉街のにぎわいを創出する。
24日、12月22日、1月12日、2月9日には熊笹パウダーを麺に盛り込んだ「草津味うどん」や「熊笹茶」を旅館の女将らが振る舞うイベントも実施。このほか、特典付きのオリジナル絵はがきの無料配布やジャズ演奏(500円)もある。
12月から神話の国で「ご縁旅」キャンペーン
ラッピングされた「ご縁電車」
島根県の安来市、松江市、出雲市で構成する神話の国縁結び観光協会は、12月1日〜3月9日まで「冬の出雲路 ご縁旅キャンペーン」を実施する。特別企画として、県の観光キャラクター「しまねっこ」をラッピングした電車の運行を始めたほか、縁結びにゆかりのある神社で特別祈願を行う。
ピンク色に特別塗装された「ご縁電車しまねっこ号」は、松江しんじ湖温泉駅と電鉄出雲市駅から出雲大社前駅の区間を毎日運行する。車内ではしまねっこのぬいぐるみが観光客を出迎えるなど、随所に女性が喜びそうな工夫が凝らされている。
同協会は期間中、出雲大社神門通り、松江市、安来市の観光施設などのクーポン券が付いた、ご縁電車1日フリー切符を発行し、出雲路の周遊観光を促進する。
また、特別企画では縁結びの神社として知られる八重垣神社、願い石と叶い石を重ねて願うと願いが叶うと言われている玉作湯神社、出雲大社と共に出雲国の一宮である熊野大社、仕事運を授かるとされる美保神社の特別祈願を行う。
その他キャンペーンでは、カニが食べられるイベントなど冬の出雲路ならではの企画を準備し、特に若い女性の誘客を図りたいとする。
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