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旅館・ホテル ■第2732号《2013年12月14日(土)発行》    
 

新潟県旅館ホテル組合、新潟の朝ごはんをPR
荻野光貴部長(左から2番目)ら、新潟県旅館ホテル組合青年部の皆さん

 新潟県観光協会は5日、東京のホテルメトロポリタンで旅行業者との情報交換会を開いた。団体旅行の営業マンらを対象に、県内各地の観光素材を宣伝。新潟県旅館ホテル組合も参加し、青年部が取り組んでいる「にいがた朝ごはんプロジェクト」をPRした。

 観光協会では年2回、旅行業の商品企画担当者を対象に観光説明会を開いているが、今回は団体営業や団体手配担当者を対象に初めて行った。

 観光協会の吉川孝之常務理事は「来年4月から新潟デスティネーション・キャンペーンがスタート。平成27年春には北陸新幹線が開業し、県内にも上越妙高、糸魚川の2駅ができる。イベントの開催や新幹線の開業に向けて、着々と準備を進めている」とアピール。

 旅館ホテル組合青年部は、県内140軒の旅館・ホテルで取り組んでいる朝ごはんプロジェクトを紹介。「とろろ朝まんま」(松之山温泉)、「秋味地元野菜と越の紅鶏そぼろ」(月岡温泉)、「越の梅味噌」(湯田上温泉)など、地元の素材を使った朝ごはんメニューを並べ、実際に試食してもらった。

 朝ごはんプロジェクトは今年10月で4年目に突入。県内22の温泉・観光地で地域の統一メニューを四季ごとにメニューを変えて提供している。プロジェクトを担当する林聡明さん(咲花温泉・佐取館社長)は「新潟にはコシヒカリというおいしいお米があり、朝ごはんメニューをアピールするには絶好の環境にある」と、今後も同事業に力を入れる方針だ。



栃木県旅組、宿泊従事者向け研修会開催
試食・試飲による食の講義

 栃木県旅館ホテル生活衛生同業組合は3日、同県の鬼怒川温泉ホテルで宿泊業従事者向けの人材育成研修会を開いた。地域の観光資源や食事と酒をテーマに専門家が講義。約50人が参加した。

 「地域に関心、興味を持つ」と題して、JTB総合研究所の近慈男、大伴哲夫両氏が講義。参加者がグループディスカッションを行い、「土地の価値のあるもの」について発表した。

 横倉商店(酒類卸)の杉山剛氏と鬼怒川温泉ホテルの小野英隆副総支配人は「食事とお酒の文化理解」と題して講義。料理と酒の組み合わせについてや、料理の作法、器の知識などを試食・試飲を通して学んだ。

 事業は青年部が主体となり、厚生労働省の「新事業展開地域人材育成支援事業」に応募、選定されたもの。今後は1月15日(宇都宮)、16日(那須)、23日(鬼怒川)、2月18日(同)、19日(同)に実施を予定している。



やまがた女将会が研修会開催
古窯で開かれた研修会の様子

 山形県内の旅館の女将で組織するやまがた女将会(会長=佐藤洋詩恵・古窯専務)は3日、かみのやま温泉の古窯(上山市)で研修会を開いた。女将やJR東日本の関係者ら約65人が参加した。

 主催者を代表してあいさつした佐藤会長は「出会い、ありがたさ、うれしさをかみしめ、第1回の山形デスティネーションキャンペーン(DC)を思い出し、もてなしの原点に立ち返ろう。美しい山形、そして、それぞれの温泉地で生かされていることに日々感謝し、頑張りましょう」と述べた。

 研修会ではJR東日本の原口宰常務が「JR東日本の観光開発と山形DCに向け女将会に期待すること」をテーマに特別講演した。

 原口常務は最近のDCの取り組み事例を紹介した上で「大型誘客観光キャンペーンはまさに地域づくりそのものであり、地域観光の活性化を図るには、自冶体、観光従事者、JRとの相互連携と理解が大切である。DCの成功には、地域一体となった熱意、そして情報の共有化と発信が不可欠。さらなる地域の活性化に努めたい」と強調した。



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