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地域観光 ■第2736号《2014年1月18日(土)発行》    
 

京の冬の旅キャンペーンが開幕
 京都市と京都市観光協会、JR西日本は10日、高台寺方丈(京都市東山区)で京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅キャンペーン」のオープニングイベントを開催した。大手旅行会社や関西私鉄の代表者、地元の観光関係者が出席した。

 冒頭、主催者を代表して、門川大作・京都市長と柴田信・JR西日本取締役兼常務執行役員営業本部長があいさつ。

 門川市長は「『京都はいつも多くの観光客が訪れていていいですね』とよく言われるが、地元の関係者が心を込めて準備し努力しているからだ。和食の世界無形文化遺産への登録や東京五輪で注目された『おもてなし』は京都の誇りである。情報発信に務めていきたい」と述べた。

 柴田常務は「キャンペーンでは、非公開文化財の特別公開や、京都の食を全国のみなさんに楽しんでもらう。特にJRや地下鉄、私鉄の駅からのエコな『歩く旅』も提案。定期観光バス特別コースも手軽に参加できるショートコースを初めて設定した。また、改めて若者に対しても京都の旅をアピールしていく」とキャンペーンの成功を訴えた。

 オープニングイベントでは、国の史跡と名勝に指定されている高台寺の庭園をバックにテープカットが行われたほか、祇園甲部歌舞会の舞妓が高台寺方丈で京舞を披露した。

 キャンペーンの期間は3月23日まで。



姫路市の黒田官兵衛ドラマ館がオープン
ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館

 ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館(兵庫県姫路市家老屋敷跡公園内)が12日に開館した。2015年1月10日まで。今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公の黒田官兵衛は、1546年に姫路城(現存の姫路城とは異なる)で生まれたことから、姫路市は官民挙げて、黒田官兵衛ゆかりの地としてPRしている。

 ドラマ放送に合わせ、姫路城の南側に当たる家老屋敷跡公園内に大河ドラマ館と、国指定重要文化財で通常は非公開の姫路城内「リの一渡櫓」に「官兵衛の歴史館」を開設。歴史館は先行して開館していた。

 大河ドラマ館は、約500平方メートルの平屋建て。ドラマの物語や出演者をパネルで紹介。小道具や衣装も展示されている。中央部分は、官兵衛の時代の姫路城として、幟に囲まれた物見櫓や官兵衛の居室を再現。官兵衛が幽閉された有岡城の牢獄も再現されており、来場者は牢獄内に入ることができる。

 歴史館は、漫画家の本山一城氏の所蔵する黒田官兵衛に関する本山コレクションの中から甲冑やマントなどを展示。黒田家家臣団である黒田二十四騎も甲冑で再現した。



伊豆稲取温泉の「雛のつるし飾りまつり」20日から
稲取温泉に受け継がれる雛のつるし飾り

 稲取温泉(静岡県東伊豆町)の「雛のつるし飾りまつり」が20日に開幕する。主催は稲取温泉旅館協同組合。地域の伝統的な風習を今に伝えるイベントで17回目を迎える。「文化公園雛の館」などにつるし飾りを展示するほか、新しい試みとして文化公園全体にLEDを点灯するイルミネーションなどを行う。期間は3月31日まで。

 稲取温泉の雛のつるし飾りは、桃の節句の風習で、娘の成長を願って祖母や母が端布で作った飾りを竹ヒゴの輪から赤いヒモでつるす。つるす飾りは多様で、サルの飾りには「難が去る」といったようにそれぞれに願い事が込められている。

 つるし飾りは、メーン会場の文化公園雛の館、雛の館「むかい庵」のほか、旅館、一般住宅などにも飾られる。飾りの数は、雛の館で約1万2千個、むかい庵で約8500個に上る。町内各地ではつるし飾りの製作体験もできる。

 旅館組合の黒田智実副組合長(糀屋旅館)は「今は他の観光地にも飾られているが、稲取の雛のつるし飾りは、江戸時代から大切に受け継がれ、今も庶民の文化として息づいている。新しいイベントも始めるのでぜひお越しいただきたい」と話す。

 今年から実施するイベントは、文化公園イルミネーションと素戔嗚神社での雛段飾り。イルミネーションは、桃の節句の関連行事として「プリンセスロード」と名付け、アーチ状にLED約4万7千球を点灯させる。雛段飾りは2月2〜16日に行う。1617年の創立と伝えられる素戔嗚神社の階段に雛人形と雛のつるし飾りを展示する。




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