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トラベル ■第2742号《2014年3月8日(土)発行》  
 

JTBなど6社、熱海を集中プロモーション
「意外と熱海」統一ロゴ

 静岡県熱海市が13年度から実施している3カ年の観光ブランド・プロモーション事業「意外と熱海」を、同事業受託者であるJTB中部を含めた観光業界6社が4月から共同で展開していく。熱海の隠れている「意外といい」魅力を効果的に発信し、来訪促進を図る。

 JTB中部のほか、東日本旅客鉄道、近畿日本ツーリスト、日本旅行、楽天トラベル、リクルートライフスタイルが参画する。

 熱海を訪問した人へのアンケートで「意外と良かった」という意見が多かったことから、まだ知られていない熱海の観光素材を情報発信する。

 JTBや楽天トラベルは、四季のテーマに関する観光情報を「るるぶトラベル」など各社予約サイトに掲載し、「意外と熱海」宿泊プランも設定。リクルートライフスタイルは、旅行情報誌「関東・東北じゃらん」に特集記事を掲載し、じゃらんネットでは宿泊プランを設定する。

 旅行各社の企画商品パンフレットでは、「意外と熱海」の統一ロゴや観光情報を掲載し、ブランドの浸透を図る。

 熱海市、熱海市観光協会や熱海商工会議所、熱海温泉ホテル旅館協同組合なども6社のPR展開に協力する。



KNT−CTの海外交流コンベ、370人が集まり商談

 KNT—CTホールディングスは2月25日、海外旅行部門の大規模商談会「大海外旅行交流コンベンション」をリーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)で開いた。海外部門のコンベンションは今回で12回目。近畿日本ツーリストグループ各社、各部門53カ所と政府観光局や航空会社などのパートナー約170社・団体から約370人が参加した。

 初めにあいさつした近畿日本ツーリストの小川亘社長=写真=は、前年の海外部門について、円安や東アジア情勢、タイの政治混乱といった外的要因で苦戦した一方、6月のサッカーワールドカップや東京五輪招致決定などで、今年度以降の業績上昇に期待を示した。さらに、クラブツーリズムとの協働について、これまでの国内だけではなく、海外部門でも推進するとしている。

 さらに、近畿日本ツーリスト個人旅行の岡本邦夫社長は、社員教育の充実や専門店化の推進、チャーター企画などのリスク商品の増加、ネット販売強化といった今後の方針を表明した。

 この後5時間近くにわたり、グループ各社・各部門とパートナーによる個別のワークショップが開かれ、活発な商談や意見交換が展開された。



主要旅行業12社1月実績

 鉄道旅客協会が2月28日に発表した、主要旅行業12社の1月の旅行販売取扱額は前年同月比2.7%増の2074億7221万円。内訳は国内旅行が6.6%増の1287億9189万円、海外旅行が3.8%減の739億6785万円、外国人旅行が13.7%増の37億187万円だった。

 総取扱が前年同月を上回った事業者は12社中5社だった。

 国内旅行で前年同月を上回ったのは、ジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、トップツアー、読売旅行、阪急交通社の6社。海外旅行は4社。外国人旅行は11社中7社が前年同月を上回り、うち東武トラベル、日通旅行、阪急交通社は3ケタの伸びだった。

 4月からの累計総額は、前年同期比0.7%増の2兆7809億7601億円。前年同期を上回った事業者は、ジェイティービー、日本旅行、名鉄観光サービスの3社。分野別では国内旅行が4.5%増の1兆7231億5225万円、海外旅行が6.3%減の9792億1908万円、外国人旅行が22.9%増の612億3698万円。

 国内旅行の累計が前年同期を上回ったのは、ジェティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、名鉄観光サービス、読売旅行など6社だった。



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