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トラベル ■第2743号《2014年3月15日(土)発行》  
 

ツーリズムEXPOジャパン、ショルダーコピーなど決まる
 ツーリズムEXPOジャパン推進室は5日、同イベントのショルダーコピーとキャッチフレーズを発表した。イベントの規模の大きさと、新しい旅のイベントであることを消費者と関係者に訴求するためショルダーコピーを「世界最大級 旅の祭典」、キャッチフレーズは「新しい旅が始まる。」とした。旅行商品や物販品の販売については、全館で自由化する。

 同イベントは、日本旅行業協会(JATA)が主催する「JATA旅博」と、日本観光振興協会が主催する「旅フェア日本」が2014年度から統合し、共催する旅の総合イベント。

 観光庁と日本政府観光局(JNTO)が開催する商談会「ビジットジャパントラベルマート」も同時開催されることから「BtoB、BtoCの両方の機能を持つ、世界でも珍しい規模の大きなものになる。国連世界観光機関(UNWTO)からも世界最大級と保証された」と同推進室長でJATA事務局長の越智良典氏。

 旅行商品や物販品の販売については、各ブースで自由にできるよう設定した。

 9月26日に開催される「国際観光フォーラム」についても概要が発表された。ワールドツーリズムデイの2014年と同じ「ツーリズム・アンド・コミュニティ・ディベロップメント」(旅の力で地域を元気にする)をテーマに、UNWTO事務局長のタレブ・リファイ氏が、アジア旅行市場の分析と今後の可能性について基調講演を行う。

 基調シンポジウムでは、英国政府観光庁会長クリストファー・ロドリゲス氏らがロンドンオリンピックなどの成功事例をもとにオリンピックを日本全国の観光振興にどのように役立てるかを討議する。

 シンポジウムは国内旅行、訪日旅行、海外旅行とアジア旅行市場分析と四つのテーマで開催される。学生対象のプログラムも用意されており、産学連携ツーリズムセミナー、旅行業界研究セミナー、海外卒業旅行コンテストも行われる。

 越智氏は「基調講演、基調シンポジウムは国際会議場の定員千人、四つのシンポジウムは300人を目標とし、3割は国内在住者を含めた外国人に来てもらいたい」と述べた。また、PATAとの関係強化や、UNWTOを通じたリリースの発信、海外を意識して早めにリリースを発表していることなど、進捗状況を報告した。



中部国際空港、ムスリム対応を強化
 中部国際空港会社は5日、ムスリム(イスラム教徒)の訪日旅行者向けに、礼拝室の新設や豚・アルコールを使わない食品の提供など、ムスリム旅行者受け入れ環境を17日から強化すると発表した。国内の空港では、成田空港や関西国際空港などがすでに、礼拝室を設置するなどムスリム受け入れ体制整備を進めている。中部国際空港も対応を急ぐことで、2大国際空港へのムスリム誘客偏重の動きに歯止めをかける狙いだ。

 イスラム圏から同空港には、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空のアブダビ便に加え、17日にマレーシアの格安航空会社(LCC)、エアアジアXがクアラルンプール便を就航するため、ムスリム客がさらに増えることが予想される。

 このため、旅客ターミナルビル2階到着ロビーに設置する礼拝室を同日から使用できるようにする。国際線出発制限エリアにも4月中の使用開始を目指し、準備を進めている。

 礼拝室は男女別々に礼拝できるように、パーテーションで仕切っている。利用に際し、予約や申し込みは必要なく、午前6時40分〜午後9時半に自由に利用できる。

 空港内の飲食店のうち2店では同日から、マレーシア政府機関がハラール認証したレトルト食品を使ったメニューを提供する。さらに団体客向けには、原材料や調味料などに豚肉や豚由来成分、アルコールを含まない「ポークフリー・アルコールフリー弁当」の提供を始める。

 国際線出発制限エリア内の免税店では同日、豚やアルコールを含まない食品の土産品の販売を開始する。

 同空港会社では2月、空港内で勤務するスタッら250人を対象に、ムスリムに対する接遇についてのセミナーを開催し、ムスリム受け入れの準備を進めてきた。



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