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地域観光 ■WEB増刊号《2014年3月22日(土)発行》    
 

高湯温泉、アンチエイジングへの効果を実証
実証結果を発表する札幌国際大の松田教授

 福島市の高湯温泉観光協会(遠藤淳一会長)は5日、福島市の協力を得て昨年実施した温泉療養効果実証事業で、高湯温泉の入浴がアンチエイジングや免疫力アップに効果があると証明されたと発表した。人の体は細胞が酸化されて、病気になったり、老化したりする。高湯の湯は、酸化された状態を元に戻す還元作用が非常に強いという。

 温泉の療養効果を医学的、科学的に実証する取り組み。高湯の源泉の還元力については酸化還元電位という方法を使って測定した。医学的には2カ月間の通い湯治と3泊4日の宿泊湯治、それぞれのモニターに血液検査、皮膚検査などを実施した。

 実証を行った札幌国際大学観光学部教授の松田忠徳氏は「高湯の源泉は非常に還元作用が強いことが分かった。源泉が良くても浴槽で湯が悪ければ体に効かない。通常、湯は湯口から湯尻まで流れる間に空気に触れ酸化されるが、(高湯温泉にある宿泊・入浴施設の浴槽では)湯尻でもほとんど劣化しない。エイジング(老化)されづらい温泉」と説明。このため、「美肌の湯として非常に有効だ。通い湯治で介護や寝たきりの期間を短くできる可能性を示唆するデータも得られた」と話す。

 遠藤会長は「高湯温泉は400年の歴史があり、湯治場として盛えてきた。今後、元気な、病気に負けない体づくりをキーワードに高湯温泉の『湯力』を全国にPRしていきたい」と意気込む。



つなぎ温泉、名物料理づくりへコンテスト
創作料理を競い合った

 つなぎ温泉観光協会(岩手県盛岡市)はこのほど、湯守ホテル大観で「名物料理開発コンテスト」を開いた。昨年8月の豪雨で大きな被害を受けたつなぎ温泉の復興をアピールしようと、同温泉地で働く若手調理人18人が県産食材に腕によりをかけ創作料理20品を出品、温泉地を代表する新作の名物料理を目指し、競い合った。

 近効の里山で採れたワラビやぜんまいの山菜、岩手短角牛や地鶏、県内沿岸部で採れたアワビ、カニなど豪華な海、山の幸をふんだんにつかった料理を同協会の佐藤義正会長、岩淵謙悦県商工労働観光部総括課長はじめ旅館女将や旅館料理長ら約20人が、盛り付け、食味や食感、ネーミング、オリジナリティーなどを審査した。

 その結果、南部煎餅にひき肉とジャガイモに包んだ「盛岡コロッケ南部煎餅揚げ」を出品した、四季亭に勤めて2年の伊藤文香さん(22)が最優秀賞に輝き、賞金7万円と副賞が贈られた。

 伊藤さんを指導した四季亭の女将林晶子さんは「試作品に何度も口出ししたかいがあった」と喜んだ。

 この成果を誘客につなげ、7月の「御所湖まつり」までに各旅館・ホテル共通の名物料理にしたい考えだ。




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