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観光行政 ■WEB増刊号《2014年3月22日(土)発行》    
 

昨年10~12月延べ宿泊者数は4.0%増に
 観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果で、2013年10~12月の延べ宿泊者数は、前年同期比4.0%増の1億1500万人泊だった。前年同期を上回ったのは30都道府県。延べ宿泊者数のうち外国人は同30.6%増の869万9千人泊で、全体に占める割合は同1.6ポイント増の7.6%だった。

 都道府県別で延べ宿泊者数が多い上位5位をみると、前年同期に対して東京都が7.9%増、北海道が3.2%増、大阪府が6.0%増、京都府が19.9%増、静岡県が1.3%増だった。

 東北地方は、震災前の10年同期に比べ、青森県が9.0%増、岩手県が6.0%増、宮城県が14.4%増だったが、福島県は5.6%減、秋田県が13.0%減、山形県が10.0%減。

 東北6県の合計は10年同期比で1.0%増。ビジネス客主体の宿泊施設では30.8%増だったが、観光客主体の宿泊施設は22.7%減となり、観光需要の回復が遅れている。

 外国人延べ宿泊者数は、前年同期と比べて42都道府県がプラス。国籍別の上位は、台湾が55.4%増の151万人泊、中国が128.2%増の109万人泊、韓国が3.0%減の78万人泊、米国が16.1%増の75万人泊、香港が77.6%増の64万人泊など。

 宿泊旅行統計調査は、旅館、ホテル、簡易宿所などが調査対象で、全国の宿泊者数全体を推計している。


温泉地数は2年連続の減少、環境省まとめ
 環境省は11日までに、2012年度の「温泉利用状況」をまとめた。それによると、13年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で3085カ所となり、前年同月時点と比べ23カ所減ったことが分かった。2年連続の減少。源泉総数は2万7218カ所で、同314カ所減。

 源泉総数のうち、利用源泉数は1万7640カ所だが、自噴は4286カ所に過ぎす、前年度と比べても127カ所減っている。未利用源泉数は9578カ所で、うち自噴は3232カ所。

 湧出量は自噴が毎分67万7432リットル、動力は191万763リットル。自噴、動力ともに減っており、特に動力は前年度比3万2799リットルと減り幅が大きい。温度別源泉数(水蒸気ガスを除く)をみると、最も多いのは42度以上で、1万2707カ所ある。

 宿泊施設数は前年度比233軒減の1万3521軒となったが、延べ宿泊利用人員は約463万人増の1億2470万人に。国民保養温泉地の延べ宿泊利用人員は約15万3千人減の882万4千人、温泉利用の公衆浴場数は54カ所増え、7771カ所。

 温泉地数を都道府県別にみると、最も多いのは北海道の254カ所。次いで長野県(217カ所)、新潟県(154カ所)、青森県(143カ所)、福島県(135カ所)の順。最も少ないのは沖縄県の5カ所だった。

 対して源泉総数は大分県が4473カ所と断トツ。以下、鹿児島県(2773カ所)、静岡県(2277カ所)、北海道(2225カ所)、熊本県(1375カ所)と続く。



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