全旅連、「人に優しい」読本を作成 |
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完成した読本 |
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)はこのほど、「もっと『人に優しい宿』を目指して」と題した旅館・ホテル向けの読本を作成、都道府県旅館ホテル組合を通して組合員旅館・ホテルに配布した。
高齢者や障害者など、誰もが安心して宿泊できる宿になるための心得と、先進的な実施事例を紹介した。
施設・設備面では富士レークホテル(山梨県)の「内閣府バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」を受けた事例を紹介。心得10か条として(1)バリアフリーやユニバーサルデザインが当たり前の時代になる(2)ターゲットを絞ってもマーケットは狭まらない(3)ハード(施設)ですべて解決する必要はない。結局は「人」が決め手—などと説いている。
このほか食事編、接客・サービス編、いざという時編で、それぞれ心得と先進事例を紹介している。
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2012年度の旅館経営、中小施設は売上高減少 |
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日本旅館協会はこのほど、会員旅館の2012年度の経営実態を示す「営業状況等統計調査」の結果をまとめた。総売上高、宿泊人員ともに、「大旅館」(100室以上)は前年度の実績を上回ったが、「中旅館」(31〜99室)と「小旅館」(30室以下)は下回った。
日本旅館協会の会員が対象で有効回答は236軒。規模別の内訳は大旅館が48軒、中旅館が106軒、小旅館が82軒。経常利益を基準にすると、黒字が140軒(構成比59.3%)、赤字が96軒(同40.7%)だった。
旅館1軒当たりの総売上高は、大旅館が前年度比16.7%増の18億8575万円とプラスだったが、中旅館が同7.5%減の6億4855万円、小旅館が同12.0%減の1億7196万円。
1軒当たりの年間宿泊人員もプラスは大旅館だけ。大旅館が同4.4%増の9万5103人、中旅館が同5.2%減の3万3950人、小旅館が同3.7%減の8181人だった。
日帰り客や付帯事業などの売り上げを含めない宿泊客1人当たりの宿泊料売り上げは、大旅館が同6.8%増の1万2982円、中旅館が同0.9%減の1万3084円、小旅館は同9.9%減の1万3314円。
定員稼働率は、大旅館が同2.1ポイント増の36.5%、中旅館が同2.4ポイント減の33.3%、小旅館が同2.6ポイント増の28.3%だった。
宿泊予約の経路の構成比は、旅館の規模を問わない平均値で、旅行会社(リアルエージェント)が55.2%、ネットエージェントが13.1%、自社サイトが6.8%。残り24.9%が直接販売などとみられる。
宿泊人員に占める外国人の割合は3.4%で、大旅館は4.0%、中旅館は1.8%、小旅館は7.9%だった。地域別にみると、北海道が15.3%、関西が4.4%と高いが、他の地域は1.0〜2.4%の範囲にとどまっている。 |
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裏磐梯高原ホテル、25日にリニューアルオープン |
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改修した客室の一つ |
改修工事中だった裏磐梯高原ホテル(福島県北塩原村)は25日、リニューアルオープンする。オープンに合わせて新しい宿泊プランやイベント体験プログラムなどを盛り込んだ「スプリングプレミアム2014」を展開する。
同ホテルは、1958年開業のリゾートホテルで、今の季節は磐梯山麓の美しい新緑と点在する湖沼といった自然の景観を楽しむことができる。
主に磐梯山側の客室を改修した2012年の工事では、ロングライフビル推進協会(東京都港区)から、景観保全をしながら優れた改修を行ったとして「BELCA賞」を受賞している。今回の改修は、エントランス側の客室を対象に実施した。
スプリングプレミアム2014では、まず改装した客室を6月30日まで、通常宿泊料金から10%割り引く。体験プログラムは、裏磐梯・会津の自然の中で、陶芸やそば打ち、テニスなど、非日常の解放感を味わいながら楽しめるコースを用意。この他、バードウオッチングやトレッキングといったイベントも設定した。
さらに、6月30日までに宿泊した顧客を対象にホテルで使用できる5千円分のギフト券を贈るなど、各種サービスを展開してリニューアルオープンを盛り上げる。
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