「志操は高く」 近ツー 小川社長
近畿日本ツーリストは1日、東京都千代田区の秋葉原UDXで今年度の入社式を開催した。今年度の新入社員は昨年より32人多い135人。
新入社員を前に訓示した小川亘社長は「スポーツ、訪日旅行の強化、旅を通じた復興支援、ウェブを活用した商品企画など、当社が取り組むべきことは無限に広がっている。特に訪日旅行は今後の需要が大いに期待できる」と会社の先行きに期待感を示した。さらに「『志操は高く、品格あるツーリストパーソンになれ』志操とはとは物事を成し遂げようとする確固たる意志のこと。これを歓迎の言葉とする」と新入社員を激励した。
今年度、KNT—CTホールディングス全体では、300人を超える新入社員が入社した。
「力結集し前進を」 日本旅行 丸尾社長
日本旅行は1日、東京都内で新入社員の入社式を開いた。今年度の新卒採用人数は男性35人、女性60人の計95人。丸尾和明社長は社会人として心掛けたい三つの事柄を述べるとともに、「全社員が力を結集し、感動と満足を創出する企業グループに向けて一緒に前進しよう」と呼び掛けた。
要旨は次の通り。
「当社は厳しい環境の中、マーケットの構造変化を正確に捉え、的確かつ迅速に対応をすべく、ビジネスモデルの転換を最も重要な柱に据えた中期経営計画『ACTIVE2016』の策定を行い、マーケットから選択してもらえる企業グループを目指して歩みを進めている」
「皆さんは、こうした変革の時期に入社したことをチャンスと捉え、既成概念にとらわれない柔軟な発想と行動力、そして若い感性で、将来を切り拓く中心的な存在になってほしい」
「社会人、企業人の先輩として、皆さんにぜひ心掛けてもらいたいことは三つ。一つ目は『基本を大切にする』ということ。まず、社会人として基本は『あいさつ』だ。そして仕事の基本をしっかりと身につけることだ。最初は社会人としての働く基本をしっかり身につけてほしい」
「次に、『失敗を恐れず新しいことに挑戦していく』こと。若い世代での失敗経験は後に貴重な財産となる。叱責されることは、一歩前に踏み出した結果、新たな課題が見つかることであり成長の近道だ」
「そして最後に、『努力は必ず報われる』ということ。地道な努力を続ければ必ず何らかの成果を得られるはず。努力を惜しまず、諦めることなく仕事に邁進してほしい」。
辞令を交付する丸尾社長(右)
「常に相手の目線で」 トップツアー 坂巻社長
トップツアーは1日、今年度の入社式を東京都豊島区のホテルメトロポリタンで開催した。今年度の新入社員は昨年より5人多い84人。坂巻伸昭社長が新入社員を前に訓示を行った。
坂巻社長は「今日から時間の使い方が変わる。自分の時間を使って仕事をし、会社はそれに対価を払う。限られた時間を使ってどう仕事をするかは皆さん次第だ。これまでは周囲が何かをしてくれた、これからは自分に何ができるか、職場の先輩、お客さま、取引先など常に相手の目線に立って考えることを忘れないでほしい」と述べるとともに「最高のコンディションで仕事に取り組み、若いパワーをトップツアーに注ぎ込んでほしい。一緒にこれからのトップツアーを作っていこう」と新入社員らに呼びかけた。
この後、坂巻社長から新入社員一人一人に辞令が手渡された。新入社員は11日まで研修を受け、14日にそれぞれ全国の配属先に初出社する。
トップツアーの新入社員ら
「汗かき仕事を」 阪急交通社 松田社長
阪急交通社は1日、東京・新橋の阪急交通社KHDビルで入社式を行った=写真。62人の新入社員を前に訓示した松田誠司社長は、(1)汗をかいて働くことを好きになってほしい(2)現状に安住することなく、常に変化を求めてほしい(3)頭の中に「新たなことを聞く力」、つまり白紙の部分がどれだけあるかを常に意識してほしい—の3点を伝えた。
また、旅行業の先行きについて「お客さまの嗜好は変化し多様化しているが、そうした変化に応え、それを一歩先んじた提案としてお客さま目線で喜ばれる商品を造り続ける限り、必ず成長する。お客さまの嗜好の多様化がわれわれにとってのチャンスでもある」との認識を示した。