日本政策金融公庫が1月に行った消費者動向調査によると、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを「評価する」とした人が9割弱にのぼった。また和食で最も魅力を感じる点として「バランスのよい食事スタイル」が最も多い回答となっている。
和食が昨年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されたことを、「知っている」人が81.2%、「知らなかった」人が18.9%だった。
無形文化遺産登録への評価では、「評価する」が86.0%と9割弱に達し、「評価しない」の14.1%を大きく上回った。
「和食(日本人の伝統的な食文化)の特徴で、最も魅力を感じる点」では、「ご飯、味噌汁、香の物、焼き物や煮物などで構成される一汁三菜を基本としたバランスよい食事スタイル」が26.3%と、最も多く回答した。以下は「明確な四季と表情豊かな自然が広がっていることにより、多様で新鮮な山海の幸を使用」24.2%、「素材の持ち味を引き出し、引き立たせる調整技術」18.0%、「『うま味』を上手に使うことにより、動物性油脂を多用しない健康的な食事」12.9%など。
半面、「魅力を感じない」とする人が7.0%あった。年代別では、20代が11.6%とやや高くなっている。
「日本や地域の食文化のどのような点を保護していきたいか」では、「『いただきます』や箸の使い方等の食事のマナー」が39.3%、「地域に根差した食材を用いた郷土料理」が30.7%と上位を占めた。以下は「一汁三菜を基本とする食事スタイル」26.2%、「出汁等の『うま味』を活用した植物性油脂の少ない食事」21.4%など。