エプソン「メールプリント」 |
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ビジネスラウンジに設置されているエプソン製インクジェットプリンター |
昨年3月にリニューアルオープンした品川プリンスホテル(東京都港区)の「Nタワー」(旧ノースタワー、257室)は、「泊まる、働く、交流する」をテーマにしたビジネス特化型ホテル。宿泊者専用のビジネスラウンジには、エプソンの「メールプリント」を導入し、顧客満足度の向上を図っている。
全客室には、ワイドデスクやシモンズ社製ベッドを設置したほか、無線LANの「Wi—Fi」を無料で使えるようにした。また、セキュリティーも強化。宿泊者は、非接触型カードキーを用いて宿泊フロアのみにエレベーターを停止できるシステムを採用。その安全性が評価され、「女性客の利用が約30〜40%はある」と予約支配人の三宅康晴氏。
ビジネスラウンジのフロアには、Wi—Fi環境のほか、全席にコンセントを設置。パソコン(PC)などの充電も無料でできる。ソフトドリンクも無料で、1人用デスクや少人数のミーティングスペース、そして、最大12人まで利用できる三つの会議室(有料)を用意した。全会議室には、ホワイトボードとモニターを完備しているが、このうち1室には、エプソン製のインタラクティブプロジェクターとプリンターを設置した部屋もある。
もう一つの特徴が、エプソンがクラウドサービスとして無償提供している「メールプリント」だ。Nタワーには、出張などで長期に滞在する宿泊客が多く、商談やプレゼンなどに紙の資料を出力する場合に備えた。
使い方はこうだ。PCやタブレット端末などに入っている資料を出力する際、ビジネスラウンジに設置されているエプソン製インクジェットプリンターにメールを送るだけで、本文や添付ファイルが印刷できる。機種はA4対応の「PX—675F」とA3まで印刷できる「PX—1700F」の2種で、3台が設置された。利用者からは、「メールプリントで書類の出力ができて助かった」といった声が届いている。
三宅氏は「ビジネスラウンジの利用率は、開業当初に比べ約3倍になった。そのうち、プリンター利用は約10〜15%はある」と話している。
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書評「東海道新幹線50年」 |
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東海道新幹線は今年の10月1日、開業50周年を迎える。その間、大阪万博に伴う大量輸送、山陽新幹線との直通運転と飛躍的発展を遂げ、わが国の経済を支えてきた。
一方で、国鉄の経営悪化や度重なる運賃の値上げ、高速道路網と航空機の発達による客離れなど難題も山積し、さらには国鉄の民営化への転換と、まさに「山あり谷あり」の歴史だった。
本書は、国鉄・JRを運営する側として長い間、東海道新幹線に関わってきた著者自身が半世紀を回顧し、リニア中央新幹線実現への道筋を紹介する。
須田氏は京大卒業後、国鉄入社。その後、JR東海の社長、会長を歴任した。
四六版、1800円(税別)。問い合わせは交通新聞社販売部TEL03(5216)3217。
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