小企業の売り上げDI、17年ぶりプラスに |
日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の4月調査分を公表した。今年3月の小企業の売上DI(季節調整値)は前月比13.1ポイント上昇の5.5で、1997年3月以来、17年ぶりにプラスの水準となった。製造業が過去最高となったほか、非製造業も上昇。ただ、4月は同月から大幅に低下する見通しだ。
売上DIは前年同月比で増加とする企業割合から減少とする企業割合を引いた値。
3月は2月のマイナス7.6から13.1ポイント上昇し、プラス水準に転換した。業種別では、製造業が前月比15.9ポイント上昇の15.1と、プラス水準に転換するとともに、過去最高を記録した。
非製造業も前月比13.2ポイント上昇の4.3と、1994年7月以来のプラス水準となった。
非製造業6業種の中では、飲食店を除く5業種でプラス水準となった。このうちサービス業は前月比11.1ポイント増の1.9。小売業は同36.8ポイント増の21.6。ともに前月のマイナス水準からプラスに転換した。運輸業は同4.2ポイント増の14.0と、プラス水準を維持。飲食店は同1.6ポイント増のマイナス20.5と上昇したものの、唯一のマイナス水準となった。
4月は全業種で今月比33.8ポイント減のマイナス28.3と、大幅に落ち込む見通し。業種別でも、全てがマイナス水準に落ち込む見通しだ。このうちサービス業は同23.8ポイント減のマイナス21.9。運輸業は同85.5ポイント減のマイナス71.5。
調査は同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500社に行い、このうち1115社から有効回答を得た。 |
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