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旅館・ホテル ■第2750号《2014年5月17日(土)発行》    
 

旅館協会の関西支部連合会会長に針谷氏
西村氏と針谷了新会長(左)

 日本旅館協会関西支部連合会(西村肇会長)は4月24日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で通常総会を開いた。役員改選で、新しい会長に針谷了氏(湯元舘)を選任した。

 針谷新会長は、「会員にとって、日本社会にとって、有益な組織、事業ができるように取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

 新たに副会長には片岡哲司氏(双葉荘)、副会長兼専務理事に岡本厚氏(不死王閣)、常務理事兼会計理事に石橋政治郎氏(大和屋本店)が就いた。

 会長を退く西村会長は「旧国観連時代から4期8年を務めた。持論として、2、3期と思っていたが合併の関係もあり、4期務めることになった。新しい執行部は優秀な人員となっている。引き続き支援をお願いしたい」とあいさつした。

 総会では、2013年度の事業報告、決算報告、会計監査報告、14年度の事業計画、予算などが承認された。



13年度冬季、宿泊単価・稼働率ともに上昇

 日本旅館協会は13日、会員旅館・ホテルを対象に実施した2013年度冬季(2013年12月〜14年2月)の営業概況調査の結果をまとめた=表。旅館では、総宿泊単価(宿泊客1人当たりの館内販売などを含めた売り上げ)、宿泊単価(宿泊客1人当たりの1泊2食付き宿泊料または室料)の両方が前年同期の実績を上回った。客室稼働率も上昇した。

 主要観光地に所在する宿泊施設を対象にした四半期ごとの調査で、今期の回答施設数は385軒(うちホテルは37軒)。

 旅館の総宿泊単価の全国平均は、前年同期比2.6%増の2万1276円。宿泊単価も全国平均で同1.8%増の1万4030円となった。地区別では、東北だけが総宿泊単価、宿泊単価の両方でマイナスだった。

 旅館の全国平均の客室稼働率は54.4%で、前年同期の数値をわずかに上回った。施設の規模別の全国平均はすべてがプラスだったが、地区別では、四国が前年同期に対してマイナスだった。

 ホテルの全国平均は、総宿泊単価が同5.9%減の7480円、宿泊単価が同1.6%減の4888円。客室稼働率は63.5%となった。

 旅館協会は冬季の状況として、単価や稼働率は上昇したが、団体旅行の低迷や大雪によるキャンセルをマイナス要因に挙げた。一方で「アジア圏のインバウンド客が国内客の不足を補ったとの声も聞かれた」と指摘した。

 春季に関しては、4月からの消費税率の引き上げの観光需要への影響が注視されている。



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